育児休暇を取る意向があることを示しています。
男性の国会議員が育児休暇を取る例は、はじめてのことです。
「国会議員カップル「育休とりたい」 制度ないけど計画」
「自民議員が育休 国会に一石」(全文)
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「宮崎・自民衆院議員 「育休取りたい」 衆院規定なく、党に要望」
「結婚披露宴 育児休暇宣言の2人に「どんどん頑張って」」
「国会議員の育児休業」
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自民党の宮崎謙介衆院議員(34)=京都3区=が
子育てに取り組みたいとして、来年の1〜2カ月間、
「育児休暇」を取る意向であることがわかった。
国会に規定はないが、男性議員が育児を理由に
国会を一定期間休む例は初めてとみられる。
与党内には慎重論と賛成論があり、議論になりそうだ。
宮崎謙介議員は同じく自民党の金子恵美衆院議員と結婚、来年2月に出産予定です。
それで1-2か月ほどの育児休暇を予定したいというわけです。
国会議員は「労働者」ではないので、育児休暇の制度はないのでした。
それで本会議のたびに欠席届けを出すかたちになりそうです。
宮崎氏は当面、本会議のたびに欠席届を出すことで事実上の「育児休暇」とするという。
衆議院事務局は「男性が育児で一定期間、休暇をとった先例はない。
欠席届には期間の定めがないので本会議があるたびに提出することになる」と話す。
「産休」の規定ももともとなかったのですが、いまから15年ほど前に
議会の欠席理由に「出産」が加えられることになったのでした。
こちらも必要が実現させたということです。
http://blogos.com/article/151619/
国会議員は、労働者ではないので、出産についても規定がなかったのを、
参議院では橋本聖子議員の出産の時、
衆議院では水島広子元議員の時に、欠席理由に出産を加えました。
http://www.asahi.com/articles/ASHDQ5DCRHDQUTFK00T.html
国会議員には育児休暇の規定がない。
出産については、衆議院規則185条で
「議員が出産のため議院に出席できないときは、日数を定めて、
あらかじめ議長に欠席届を提出することができる」と規定。
参院にも同様の規定があり、これまでに橋本聖子参院議員ら、
衆参で計9人の女性議員が取っている。
宮崎謙介議員は国会に育児休暇の規定を作る勉強会を立ち上げています。
議員立法で法案を発議できる可能性はありそうです。
http://www.asahi.com/articles/ASHDQ5DCRHDQUTFK00T.html
宮崎氏は今月、自民の男性議員約10人で、
国会に育児休暇の規定をつくる勉強会を立ち上げた。
http://mainichi.jp/articles/20151224/k00/00m/010/056000c
「育児休暇宣言」をした自民党の宮崎謙介衆院議員と、
同党の金子恵美衆院議員の結婚披露宴が23日、東京都内のホテルであり、
出席者から「育休を取るための議員立法を」など発言が相次いだ。
菅義偉官房長官は「育休を取るための議員立法を
超党派で作ったらいいじゃないか。
皆さんもそんな思いではないか」と会場に呼びかけた。
諸外国では例によって議員や大臣が育児休暇を取る例は多いです。
休暇中の議員を代行する制度まで整っている国もあるくらいです。
このレベルを目指して欲しいと思います。
http://blogos.com/article/151619/
海外では、国会議員や大臣が育児休業を取っている例は、たくさんあります。
その場合、選挙の次点の人が代替するデンマークの例や、
代行者を立てるノルウェーの大臣の例などがあります。
国会議員が育児休暇を取ることは、もちろん積極的に推進したいことです。
議員個人の権利として必要なのは、言うまでもないことです。
"自民の野田聖子元総務会長は「すばらしいこと。上の人たちがぶつぶつ言っているが、それを乗り越え、男性も親の自覚をもって休む権利があるんだと言ってもらいたい」とエール" / “国会議員カップル「育休とりたい」 制度ないけど計画:朝…” https://t.co/GqgYEBkI3J
— Duke_rajendra (@shalom_rajendra) 2015, 12月 22
国会議員が育休とれないということは、子育て世代は国会に代表者を送れないということになってしまう。 / “国会議員カップル「育休とりたい」 制度ないけど計画:朝日新聞デジタル” https://t.co/8fRK7YLx4z
— palsy (@palsy) 2015, 12月 23
政府は「少子化社会対策大綱」で、男性の育児休暇の取得率を
2020年までに8割にしようと言っているのですから、
国政でリーダーシップを取る立場にある国会議員がみずから
育児休暇を取ることで、それを示すことでもあるでしょう。
「少子化社会対策大綱」
リーダーシップを取る人に、率先してあるべき姿を取ってもらうべきです。みんなの目に着く人に、しっかりとあるべき姿をアピールしてもらうべきです。政治家がパフォーマンスするのは当然です。世の中に「本来こうあるべき!」と身体をはってアピールしてもらうのが正しい。と、私は思います。
— 結城浩 (@hyuki) 2015, 12月 25
トップが例をしめすことで全体に浸透やすくなることはあります。
宮崎謙介氏は「子供を2人で育てることが大事」と語っていますが
こうした考えを国会議員がみずから示すことは意義があるでしょう。
国会議員が育児休暇を取りにくい状況では、
「子育て支援」も説得力がなくなるというものです。
http://www.asahi.com/articles/ASHDQ5DCRHDQUTFK00T.html
宮崎氏は21日、党国会対策委員会に育児のための休暇を
取りたいとの意向を伝え、朝日新聞の取材に
「子供を2人で育てることが大事だ。育休を取ることで、
地に足の着いた政策を出せるようになると思う」と語った。
男性の育児休暇の取得率は2%に満たないのが現状です。
男性国会議員が育児休暇を取ることで、
こうした状況に改善をもたらせばよいと思います。
「男性の育児休暇の取得率」
問題は宮崎謙介氏の育児休暇取得がどのくらい理解されるかです。
自民党はもともとこうしたことに理解の薄い人が多いです。
朝日の記事でも「与党内には慎重論と賛成論があり、議論になりそうだ」
と書いてあるし、反対派の抵抗は予想されることです。
世論にも子育て支援についてじゅうぶん理解があるとは言えないです。
こちらも反発の世論が一定数あることが予想されます。
していないで、仕事をしろ。でないと
こっちの仕事がはかどらない」とでも
思っていることと思います。