2016年01月18日

toujyouka016.jpg 事実婚否定で議長辞職

昨年の暮れに、事実婚の女性が無理解な周囲から非難されたことを、
野次で「当然だよ」などと言った、地方議会の議長が辞職しました。
事実婚を否定するこの議長は、国立市議会の石塚陽一氏です。
12月21日にすでに後任が選ばれています。

「事実婚の女性に非難「当然だよ」 国立市議会議長が辞職」
(はてなブックマーク)
「国立市議長 「事実婚、非難されて当然」…やじ飛ばす」
(はてなブックマーク)
「三つ重ねの「当然」」

 
野次を飛ばされた女性は東京都武蔵野市の田中須美子さんで、
婚外子に関する差別的記載の削除を求めた陳情をしているときでした。

最高裁は2013年9月、出生届に嫡出子かどうか記載するよう
義務付けた戸籍法の規定を「必要不可欠とは言えない」と判断。
夫婦同姓を強いる現行の制度に反対し、事実婚を続ける中で
子育てに取り組んできた田中さんは、国立市議会に嫡出子の記載に
関する規定の削除を求めた陳情書を提出していた。

今月10日の委員会で「職場の同僚から『なぜ婚姻届を出さないんだ。
子どもがかわいそうだ』『ひどい母親だ』と非難されたことがある」と発言。
直後に石塚氏が「当然だよ」と述べたという。

『なぜ婚姻届を出さないんだ。子どもがかわいそうだ』というのは、
「家族思想」の「信仰」に従わないと不幸になるという考えであり、
「信徒」への「改宗」を迫っていることになります。
『ひどい母親だ』というのは、「不信心者」に対する攻撃です。

「「改宗」を迫る別姓反対派」


石塚陽一は自民党に所属ですし「家族思想信仰」の持ち主
ということが考えられるので、さしずめ本性が出たものと思います。
「異教徒」は「正しい家族」から「逸脱」しているのだから、
世間から非難されて「当然だよ」ということです。

http://b.hatena.ne.jp/entry/274357379/comment/inumash
「当時の社会環境では非難する人もいたと考えた。
陳情者を批判する意図はなかった」←太宰メソッドで回避しようとしてるけど
どう見ても議長自身の本音が出ただけですね。

石塚陽一が特別ということではないのでしょう。
「家族思想信仰」を奉じている人はなおさらですが、
世間一般の人たちの事実婚や夫婦別姓や婚外子に対する感覚も、
実は「こんなもの」だったりするのかもしれないです。


このようなことがあるから、選択的夫婦別姓反対派(非共存派)の
「事実婚でじゅうぶんだ」というのは信用できないということです。
非難されて「当然だよ」というなら、ぜんぜんじゅうぶんでないです。

http://b.hatena.ne.jp/entry/274430274/comment/gaumash
選択式別姓反対派の「事実婚でいいじゃん」という言い分は、
こういう頭の固い差別者がいる限り通じないんだよ。

「家族思想」の信仰を持った人たちが言う
「事実婚でじゅうぶんだ」は、そもそもが「異教徒」の隔離のためです。
「異教徒ならその程度の扱いでじゅうぶん」であって、
「事実婚をなさる本人にとって、生活する上でじゅうぶん」
という意味ではないということです。


この野次は議長から一市民に向けて投げつけられたのですよね。
議員どうしでやっていることではないのですよ。
この点に関してもたちが悪い野次だと思います。





posted by たんぽぽ at 22:18 | Comment(1) | TrackBack(0) | 民法改正一般 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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この記事へのコメント
毎日新聞なら昨年のクリスマスに民主党政権で法相だった千葉景子さんが取材に応じています。

法相時代にここでやらなければと思っていたが、人権や少数派の問題は優先順位が高くない。
民主党内でも意見が割れた。
票にならない政策に政治家は積極的にならない。
自民党より理解のある人は多くても法案提出となると「理解しますが遠慮しておきます」という声が多かった。

これは捕鯨とまた違ってきますわね。
票にならないとか優先順位が低いとの認識でもメディアは大きく取り上げ、しかも一度でなく連日です。
ただ、千葉さんも言っているように「1票の格差」について違憲とか合憲とかたいして関係がない。
この場合もメディアは多く取り上げていますが。
ただ夫婦別姓のことで票がとれなくても、政治家が票だけで動くとも思えません。
「理解するが遠慮する」との言葉の裏側は、面倒な話を持ってくるなというのが本音でしょう。
自身が既婚者の場合に夫婦別姓が合憲なら、党や議員個人の支持者があなたも別姓にしろとか、独身の場合は結婚したら当然別姓よね?と干渉されるでしょう。
自民党など保守なら干渉されないのに左派政党は干渉されることが予想され、自民党がトクではないかとの意識も出てきます。
「別姓の強制でなく選択させろと言ってるだけ」と。
勘違いするなというわけでしょうが、合憲になると左派政党の議員は別姓が強制であるかのようなプレッシャーを受ける。
選挙時にそれを確認されたり、それをもって左派ではないと決めつけられたらかなわない。
左派政党の支持者と左派政党の議員にはそういうプレッシャーの違いがあり、だから議員は民主党でもハッキリしないんだろうと思いますが。
Posted by あっとまーく at 2016年01月19日 20:56
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