そのとき議論していたたまごどんは、
ご自分のブログでつぎのことを書いているのですよね。
「慰安婦問題の出張所」
高給に惹かれて自発的に慰安婦になった例が少ないという学説を
唱えている方は誰で、どういった根拠からそう判断しているのでしょうか。
そんなことは研究するまでもなく、ほとんど自明でわかることですよ。
女性にとって「性を売る」とはそういうことです。
ましてや日本軍の従軍慰安婦であればなおさらです。
一般に女性にとって、男性から望まない性的接触をさせられるのは、
不快で恐ろしいことであり、警戒することです。
「仕事のため」にそれを要求されるのは、当然忌避したいことです。
「なにをわかりきったことを」と思うかもしれないですが、
わからない男性は珍しくないみたいです。
「女性の警戒と男性の無警戒」
女性にとって「性を売る」ことは、肉体的にも精神的にも社会的にも、
リスクやダメージがきわめて大きいこともあります。
これも「わかりきったこと」ではあります。
「ああ、遅かった!!性風俗で働くということ」
「「性風俗で働くということ」その2.」
「「大人の男性を敵に回すのはとても怖かった」
AV違約金訴訟・女性の手記(全文)」
「「契約書にサインするまで帰さない」と監禁されることも
――AV出演強要の実態(上)」
「現役女優から「死にたい」というメールが届く
――AV出演強要の実態(下)」
「性暴力被害者 半数が「死にたい」「消えたい」 10〜20代女性調査」
「風俗を考えてる女の子へ。「風俗をやる前の自分には戻れない」」
性産業に従事すれば、とうぜん性感染症や妊娠の危険が出てきます。
そこまでいかなくても、子宮や性器を痛めることがあります。
「仕事」が原因のからだの痛みや不調を訴えても、
「仕事」を休ませてくれない「雇い主」も珍しくないです。
http://miyoko-diary.cocolog-nifty.com/blog/2013/12/post-14bb.html
当然の如くの性感染症、妊娠・・・。
今、17才の高校生の病気歴です。15才から私の所に通っています。
性器ヘルペス、クラミジア、トリコモナス、再度クラミジア、
ヘルペス再発、またまたトリコモナス・・・・。
性産業に従事しているとメンタル面でもひどく傷つきます。
自己評価が低くなることがあるし、罪悪感を持つこともあります。
何度も自殺を試みることも珍しくないです。
やめたあとでも、過去に「性を売った」経験は
ずっと心の中で重荷として残ることもあります。
https://www.bengo4.com/other/n_3912/
私たちの相談者の中にも、ある現役の有名女優の方がいます。
彼女はブログで「エッチ大好き」という主旨のことをつづっています。
しかし、私たちへのメールや電話では
「死にたい。死にたい。死にたい」という内容の相談がきます。
彼女たちは「性行為」という究極のプライバシーを
侵害され続けていますから、自己を維持するだけでも精一杯です。
なかには、自ら命を絶った人もいました。
やめたくてもやめられない状況に陥ることもあります。
一度性産業で働くと、ほかに収入の手段が見つけられなくなって、
「性を売ること」から抜けられなくなることがあります。
やめられない状況に「雇い主」が追い込むこともあります。
多額の借金を押し付けてやめにくくしたり、
高額の違約金を払えと脅してくることもあります。
組織の中の何人ものおとなの男性と、女性がひとりで対峙する
ことになるというのも、とても恐ろしいことです。
「雇い主」が従業者の確保のために、嘘の求人を出すこともあります。
こうした嘘をつくほうが多いくらいのようです。
http://taraxacum.seesaa.net/article/390526301.html
「風俗の求人は嘘が多いので信じないで」
「社会保障が風俗に負ける」という状況を苦々しく感じている人も多いようだ。
ただ、実際に番組が取材できた風俗店は「上澄みのほんの一部」に
すぎないという人もいる。
風俗店に勤務していたとする女性は、こんな書き込みを残している。
「風俗の求人広告は、女の子の気を引くように上手く作っていて、
嘘が多いので信じないでください。夜の世界は特に悪い人が多い」
元風俗店の店長だったという人の書き込みにも、「託児所付きとは名ばかりで、
紹介はするが、契約などは一切関知せず、酷い話でした」というものがある。
客による暴力も脅威になります。
男性客と密接になるので危険も大きいということです。
「性暴力被害者 半数が「死にたい」「消えたい」 10〜20代女性調査」
性風俗で働いた経験も尋ねた。
BONDへの相談で、「当初聞いていなかった人数の男性がいて暴行を受けた」など、
性風俗勤務中に性暴力を受けた事例が多いためだ。
最近では、性産業従事者に対するストーカー被害が、
とりわけ深刻となっています。
「ストーカー:風俗業界の被害深刻 事情話せず苦悩」(1/2)
「ストーカー:風俗業界の被害深刻 事情話せず苦悩」(2/2)
「性を売った」経験がある女性への社会的偏見は言わずもがなです。
このタカアキの発言は二つの意味で最低。「性を売り物にしている商売だから性差別を甘受せよ」と言ってるに等しいというのが一点目。あの性差別発言へ抗議する事と塩村さんへの支持不支持を混同してるってのが二点目 pic.twitter.com/1ecYfpQ5kB
— 菅野完 (@noiehoie) 2014, 6月 21
風俗の経験があるというだけで、性被害を受けても構わないとか、
しかたないという社会通念は健在です。
日本では警察でさえ性被害を届け出たかたに
風俗経験があるかを聞くし、経験があると被害を軽く扱おうとします。
「アメリカ国務省に記載されている日本渡航時の注意」
性犯罪被害の事情聴取ではしばしば婦人警官の同席無しで行われ、
警察は決まって性犯罪被害者に性的な経歴や過去の関係を聴く。
ここで挙げたのは、すべて現在の日本社会においてのことです。
それでも「性を売る」ということは、これくらい権利や尊厳や身体を
蹂躙されることであり、女性にとって危険ということです。
従軍慰安婦の時代は、人権否定のファシズムの時代であり、
もともと差別していた植民地の女性を対象にしたものです。
当時の朝鮮半島の女性にとって「日本軍の慰安婦になる」ことは、
いまの日本で性産業に従事するより、はるかに大きな
恐怖であったことは、容易に想像できることです。
「高給に惹かれて自発的に慰安婦になった例が少ない」ことを、
「学説」や「根拠」を示されないとわからないらしい
たまごどんは、女性にとって「性を売る」ことの意味が
ぜんぜんわからないということなのでしょう。
それで「みんな貧しいのだし、高給ならそれに惹かれて
自分から慰安婦になる女性も結構いたんじゃないの?」くらいに、
軽く考えているのだろうと思います。
たんぽぽさんがそうではないと主張するので、「なぜ?その根拠は」と聞きました。いくら金を積まれても風俗嬢にはならない女性が居ることも否定しませんが、全ての女性がそうではないことも事実です。
「高給に惹かれて自発的に慰安婦になった女性は居ないはず」が、何一つ証拠のない、たんぽぽさんの願望であることは理解しました。
もう一つ付け加えるならば、こういう無理解を貫く人は、機会を見つけては”やる”人だということです。
やりたいが為に、空とぼけているのでしょう。
>「高給に惹かれて自発的に慰安婦になった女性は居」
〜た?か、〜いない?かは、
出自、資格の有無、年齢、の制限なく同額の報酬を得られる仕事が複数あり、それらを自由意思で選択できる前提が無いと成立しないと思います。
>いくら金を積まれても風俗嬢にはならない女性が居ることも…
たまごどん氏は、ものすごくロマンチックな方なんですね。
実に実に意外です。
変な繋がり方になっちゃいましたが、これはもちろん
”たんぽぽさんに同感です”
ということです。
ご賢察頂けるとは存じますが、念のため。
>性産業で自発的に働いている女性は世界中に多くいます。
>彼女たちのモチベーションの多くは高報酬です。
このエントリで挙げた現代の日本の性産業従事者たちも
ほとんどみんな「自発的」ですし、その多くは「高報酬」ですよ。
そういう人たちが、どういう状態に陥っているのか、
どれだけ身体や精神を尊厳を傷つけられたり、
権利を蹂躙されているのかをこれだけお話しているのに、
まだそんなことを言うのですね。
あなたの認識は「彼女たちは『自発的』で『高報酬』だから
あれで問題ないのだ」くらいではないかと思います。
そういうことでした、あなたの認識こそ「女を買いたい」もしくは
「他の男性が女を買うのを容認したい」という、
「願望」を持った男がよく言うことだと思います。
このエントリで書いたような「性を売ること」の意味なんて、
女性なら当たり前にわかるでしょうからね。
それを「願望」などと決めつけてほしくないものです。
「願望」呼ばわり自体が、尊厳を傷つけているというものです。
上のコメントにも書いたけれど、「彼女たちは『自発的』で
『高報酬』だからあれで問題ないのだ」くらいの認識だろうと想像します。
「女を買いたい」もしくは「他の男性が女を買うのを容認したい」という、
男性がよく使う「理屈」なのですよね。
>ものすごくロマンチックな方なんですね。
>実に実に意外です。
わたしはある意味「想定の範囲内」だったのですよね。
「女性が性を売ること」に対する認識が「この程度」という男性は、
とても残念なことに珍しくないようです。
>変な繋がり方になっちゃいましたが、これはもちろん
>”たんぽぽさんに同感です”
わかりますよ、だいじょうぶです。
>>「高給に惹かれて自発的に慰安婦になった女性は居」
>〜た?か、〜いない?かは、
>出自、資格の有無、年齢、の制限なく同額の報酬を得られる仕事が複数あり、それらを自由意思で選択できる前提が無いと成立しないと思います。
性産業界は高給なので応募する女性が居るのです。出自、資格の有無、年齢の制限のない仕事は、飲食店のアルバイトをはじめ数多くあります。同額の報酬って何を意味するのでしょう。同一労働同一賃金のことなら話が繋がりませんし、ラーメン屋のバイトと風俗嬢の給料を同じにしろってことなんでしょうか。あやめさんのコメントがグダグダすぎて、どう解釈していいのか分かりません。
たんぽぽさん
>このエントリで挙げた現代の日本の性産業従事者たちも
>ほとんどみんな「自発的」ですし、その多くは「高報酬」ですよ。
‥そうですね。
>女性にとって「性を売る」ことは、肉体的にも精神的にも社会的にも、リスクやダメージがきわめて大きいこともあります。これも「わかりきったこと」ではあります。
たんぽぽさんが「性を売ることのリスク」を主張したいのなら、私のブログを引用するべきではなかった。私の主張は、「高報酬に惹かれて自発的に性産業で働く女性が居る」であり、それ以上のことは何も言っていません。
>あなたの認識は「彼女たちは『自発的』で『高報酬』だからあれで問題ないのだ」くらいではないかと思います。
>そういうことでした、あなたの認識こそ「女を買いたい」もしくは「他の男性が女を買うのを容認したい」という、
「願望」を持った男がよく言うことだと思います。
どうやら願望という言葉がお気に召さなかったらしい。それでは、「高報酬に惹かれて自発的に性産業で働く女性が居る」ことが間違いであることを示してください。あなたは「自明で分かる」「分かりきったこと」としか言っていません。私は、高報酬目的で性産業に従事する女性が居ることを、当たり前の知識として知っています。
>私は、高報酬目的で性産業に従事する女性が居ることを、当たり前の知識として知っています。
…だってさ。
なんだなんだ、そっから始めんといかんの?
(そりゃ韓国にやられるわなぁ…)
うん、たまごどんさ、わかんないなら、もうくちばし突っ込むのやめて、黙って10億払いなよ。
たんぽぽさんやsoft_tractorさんが懇切丁寧に、「ミクシーの慰安婦の議論」(1)(2)であわせて100を超えるコメントで論証してくれてるのを、理解できないってんなら、そりゃもう、残念ながらあなたがバ○ってことだよ。
「わっかりませーん!(べろべろばー♪)」
なんてやって許されるの、小学生までだからね。
>性産業界は高給なので応募する女性が居るのです
なぜ応募する女性がいるかというと、
1. 買う男性がいるから
2. 性産業に従事しないと生活できないくらい女性に経済力がないから
です。
その意味では不本意に性産業に追い込まれているということです。
性産業が高給なのはそうしないと人が集まらないからです。
高給でもぜんぜん割に合わないくらいです。
>ラーメン屋のバイトと風俗嬢の給料を同じにしろってことなんでしょうか
後半はあなたこそ意味がわからないです。
あやめさまが言わんとしているのは、ほかに生計を得られる手段があるなら、
わざわざ性産業を選ばずにそちらを選ぶ、ということだと思います。
>私の主張は、「高報酬に惹かれて自発的に性産業で働く女性が居る」であり
わたしはそれに異議があるので反論しているのですよ。
http://tamagodon.livedoor.biz/archives/51911346.html
========
高給に惹かれて自発的に慰安婦になった例が少ないという学説を
唱えている方は誰で、どういった根拠からそう判断しているのでしょうか。
========
などとまじめに疑問に思うのは、女性にとって「性を売る」ことは
どういうことなのか、男性から望まない性愛的接触をされることは、
女性にとってどういうことなのか、あまりにも無理解と思われます。
それゆえそのあたりについてお話したということです。
>あなたは「自明で分かる」「分かりきったこと」としか言っていません
「自明」かつ「わかりきったこと」としか言いようがないです。
わたしはエントリの最初に
========
一般に女性にとって、男性から望まない性的接触をさせられるのは、
不快で恐ろしいことであり、警戒することです。
「仕事のため」にそれを要求されるのは、当然忌避したいことです。
========
と書いています。
簡単な例でありますが、見知らぬ人から電子メールアドレスを
訊かれたときの、男性と女性の反応の違いを示しています。
http://bit.ly/1Rpdz85
>「高報酬に惹かれて自発的に性産業で働く女性が居る」ことが
>間違いであることを示してください
あなたこそ「高報酬に惹かれて自発的に性産業で働く女性が居る」ことや、
「高給に惹かれて自発的に慰安婦になった例」が、
一定数以上いることを示すことですね。
>>私は、高報酬目的で性産業に従事する女性が居ることを、当たり前の知識として知っています。
>…だってさ。
>なんだなんだ、そっから始めんといかんの?
前のコメントを見たところ、性産業に従事する女性がいるのは、
そうしないと女性が生活できないような社会状況だから
ということを、たまごどんは理解していないみたいですね。
でも「想定の範囲内」ではありましたよ。
女性にとって「性を売る」ことはどういうことなのか、
男性から望まない性愛的接触をされることがどういうことなのか、
どうしても理解できない男性は、珍しくないのですよね。
「女はいざとなったらカラダを売れるから羨ましい」なんて
言ってのける男性は、まだまだいるのかと思います。
>「ミクシーの慰安婦の議論」(1)(2)であわせて100を超えるコメントで論証してくれてるのを、
上述のこと以外にも、たまごどんの主張にはいろいろ反論しているのですよね。
でもたまごどんは認識がぜんぜん変わっていないみたいなのですよね。
>性産業界は高給なので応募する女性が居るのです。出自、資格の有無、年齢の制限のない仕事は、飲食店のアルバイトをはじめ数多くあります。
その「高報酬」が何を意味するか?ということではないでしょうか?
確かに一見、生産業は高報酬です。とはいえ、仕事の中身と長期的なリターンを考えると、果たして本当に高報酬といえるのか?
まず、精神的肉体的に消耗が激しいので、そう長く出来る仕事ではありませんし、退職後に再就職できるスキルも無いです。
むしろ、ラーメン屋のアルバイトのほうが、ホールサービスや調理も覚えられるから、年取ってもつぶしが利きます。
で、もし性産業が高報酬だから自発的に奥部する人が多いのなら、どうしてソープやヘルスは女学生の人気職業になって女子アナ並みの高倍率にならないのでしょうか?
それは、それだけの金を積まれてもやりたくない人が多い仕事だからなんですよ。
自発的に、といえど、他に選択肢が無い、今一時的にまとまったお金が必要とか、出自の問題や学がなくほかの仕事に就けない人がやむにやまれず飛び込む「自発的なんじゃないでしょうかね?
こちらにコメントありがとうございます。
>確かに一見、生産業は高報酬です。
>とはいえ、仕事の中身と長期的なリターンを考えると、
>果たして本当に高報酬といえるのか?
>もし性産業が高報酬だから自発的に奥部する人が多いのなら、
>どうしてソープやヘルスは女学生の人気職業になって
>女子アナ並みの高倍率にならないのでしょうか?
>それは、それだけの金を積まれてもやりたくない人が多い仕事だからなんですよ
「高報酬」でもぜんぜん割に合わないのであり、
そこまで考えると報酬はむしろ少なすぎるくらいなのですよね。
「性産業は『高報酬』だから釣り合っているか、
むしろ性産業従事者に割がいいくらいだろう」くらいに、
たまごどんは思っているのだろうと思います。
たんぽぽさまと共に、ものすごく説得力のあるコメントありがとうございます。
そう、まさにそれが言いたかった!!んです。
さらに付け加えるなら、
自分一人が生きていくためなら、「ラーメン屋」で充分なんですよ。それが自分以外の誰かの生活を背負った(こまされた)時、「自発的」に高報酬にひかれざるを得なくなるんです。
21世紀の現在ですら、『性産業は女性の貧困のセーフティネット』なんて状態なんですから、戦時中など推して知るべし、です。
しかしそれは現実にはかなりぶっとんだ考えで、世間的には、性的労働に従事している人は差別され蔑まれてきています。バレれば結婚だってしにくくなります。誰彼問わずヤッてしまうのは、よしとはされません。
顧客ニーズは高いのに、成り手が少ない産業は高収入を謳わないと人が来ません。
働く動機は貧困が大きくなります。職業選択のチョイスが広ければ、わざわざリスクを覚悟でこの商売を選ぶ必要などないというのが現実。
そんな中で、自発的に高収入にひかれて、選んだ人が、いるのか、いないのか。
大多数は心に傷を負います。
少数派ながら居たからといって、それが何だというのでしょうか?。性の自己使用決定権を持ち、抑圧から解放された女性の姿、とでもいいたいのでしょうか?
まさか。
男女の非対称性からも、いびつな形と言えます。
>21世紀の現在ですら、『性産業は女性の貧困の
>セーフティネット』なんて状態なんですから
性産業に従事するのは、生活苦からやむをえずということなのですよね。
「生活に必ずしも困っていない女性でも、
高報酬に惹かれて性産業に従事することもあるだろう」くらいに、
たまごどんは思っているのかもしれないです。
こちらにコメントありがとうございます。
>顧客ニーズは高いのに、成り手が少ない産業は高収入を謳わないと人が来ません
「顧客ニーズは高い」のは、とりもなおさず
「買う男がそれだけたくさんいるから」なのですよね。
性産業を高収入にしている理由の一端は、そうした男性にあるのですよね。
>働く動機は貧困が大きくなります。職業選択のチョイスが広ければ、
>わざわざリスクを覚悟でこの商売を選ぶ必要などないというのが現実。
たまごどんはこれを理解しないみたいなのですよね。
「生活苦からやむなくという女性がいることは知っている、
でも生活に困っているわけでない女性もいるはずだ」
くらいの認識なのかもしれないです。
http://tamagodon.livedoor.biz/archives/51920158.html
ちなみに、たまごどん氏のリンク先、
>「お金のために腹をくくって裸の世界に飛び込み、涙を流しながら性的サービスを提供している」といったイメージはすでに過去のものである。
過去のもの、ということは従軍慰安婦の時代の頃にはあったってことなのかな?
ま、それは置いておいて、
>そこに立ち塞がるのは「女性の味方」を自任するフェミニズム的な思考だという。「女性は性的な行為をして金銭を授受してはいけない」という一見もっともらしい思考が、かえって事態をややこしくしているというのだ
ていうか、これは、フェミニズムだけじゃないでしょう。一般人の性規範がそんなもんでしょう。
だいたい、風俗利用しながら、恋人、妻、娘・・女性は売春なんぞしてはいかん、というダブルスタンダードなオヤジがどんだけいるか。
ベッキーがたかだか不倫をした程度で大騒ぎする世の中。婚姻外のセッ クス全般に、手厳しい。風俗も同様。
ここからは私の私見ですが、婚姻制度なんかあるから、風俗が必要になるのかな、と思います。一生一人の相手に、貞操の義務だなんて、無理があるかと思います。いつも私はチンパンジーの乱婚を例にあげますが、婚姻なしに自立でき、そして、自由にセッ クスができれば、風俗はおおかた必要なくなると思うわけです。
とはいっても、やはりセッ クスにあぶれる性的弱者はどこの時代にもいて、その人ためだけに、小さいながらも性風俗マーケットは必要かもです。
したがって、グレーゾーンとして、風俗を残す、もちろんそれはわかります。英語ではnessesary evil といいまして、893などと同じものかもしれません
つまり、性風俗がいけないんじゃなくて、戦闘下の極限状態において男の性欲を正当化する類の従軍慰安婦システムが好きにはなれないですね。ナイーブですね。
>http://tamagodon.livedoor.biz/archives/51920158.html
ご紹介のエントリは、後日わたしの意見を述べたいと思います。
参照している著作の著者、中村淳彦氏は、
中年童貞を目のカタキにしている人ですね。
http://bit.ly/1StVGX1
「中年童貞は人間関係に問題があるから
仕事ができない」などと、まじめに信じている人です。
「あなたは性体験がありますか?」なんて、
業務として訊いてまわるというセクハラが平気でできる人です。
そういうジェンダー意識を持った人であるということを、
さしあたって指摘しておきたいと思います。
>「女性は性的な行為をして金銭を授受してはいけない」
フェミニズムはそうは考えないのでは?と、わたしは思います。
(わたしはフェミニズム一般にそんなにくわしくないので、
違っているかもしれないですが。)
フェミニズムはたぶん「買う男性の問題」と考えるでしょうし、
性産業に従事する女性は「保護する対象」だと思います。
「女性に金銭授受で性的な行為を要求するべきでない」となら、
フェニミズムは考えているのではないかと思います。
性に関して因習・反動的な人は、「女性は性的な行為をして
金銭を授受してはいけない」と考えると思います。
ついでながら因習・反動的な人の「女性は性的な行為をして
金銭を授受してはいけない」は、「女性に守らせるべき
道徳やモラル」と考えていると思います。
フェニミズムが「女性に金銭授受で性的な行為を
要求するべきでない」と考えているなら、
それは「女性の権利や尊厳を守るため」という観点からでしょう。
因習・反動的な人は「道徳問題」、フェニミズムは「人権問題」と
とらえているという違いがあるだろうと思います。
>婚姻制度なんかあるから、風俗が必要になるのかな
婚姻制度はなくて、だれとだれが自由に性交渉してよくても
風俗は存在するのではないかと、わたしは思います。
性交渉が自由意思である以上、「したくない相手」はいるでしょうから、
性交渉にあぶれる人は出てくる可能性はあるということです。
コメントありがとうございます。たまごどんに「氏」は無用です。
>確かに、風俗に従事する人の多くが、涙を流しながら、いわばもはや演歌調ではない、というのは、その通りかもしれません。
この点で同意できて何よりです。従軍慰安婦の時代は女性の立場が今よりもはるかに低かったので、涙のシーンは多かったのではないでしょうか。
肉親が性産業に従事することを好ましく思わないことが、「女性は性的な行為をして金銭を授受してはいけない」に繋がりますかね?この仕事は野球選手と同じく年齢的な制限も早いでしょうし、引退後の人生にはリスクも多いでしょう。
>チンパンジーの乱婚
こうした性風習を持つ部族っているんでしょうか?私は知らないです。
たんぽぽさん
中村氏の情報ありがとうございます。彼は「ルポ中年童貞」の作者でしたか。ブックオフで見つけたら読んでみます。
>ご紹介のエントリは、後日わたしの意見を述べたいと思います。
よろしくお願いします。
さしあたって、以下のエントリを書きました。
これで言いたいことは全部ではないですが。
「貧困のための性産業従事」
http://taraxacum.seesaa.net/article/433981642.html
たんぽぽさん紹介の貧困女性は、風俗業(セッ クスワーカー)に従事していても経済的な問題が解決していません。これは中村氏による性産業の分析があっているからではないでしょうか。
風俗業に従事する層が増え、買う側の男性が縮小傾向にある。そうなると性的サービスの売価は下がらざるを得ない。私には中村氏もたんぽぽさんも、視点だけを変えて同じ現象を論じているのだと受け止めました。
中村淳彦氏が「フェミニズム的な思考」と考えているものについても、
わたしの思ったことを書いておきます。
わたしとしては引っかかるところです。
「女性の権利と性産業従事」
http://taraxacum.seesaa.net/article/434041576.html
>同じ現象を論じているのだと受け止めました
「同じ現象」を見ているとは思えないですが。
わたしはあきらかに、貧困ゆえに性産業に
従事せざるをえない女性を問題にしています。
中村淳彦は貧困ゆえに性産業に従事する
女性を「過去のもの」としているし、
見たところ貧困女性は取材対象にもなっていないようです。
経済学のモデルに出てくる「合理的経済人」て、常に合理的で賢い判断ができる人なんですよね。
しかし、現実の人間は合理的に判断できないことが多いです。だから、合理的経済人の思考を知っても、現実の人間の行動の分析には役に立ちません。
「合理的な人間であればこう動くはずだ。→だから実際の人間もこう動くはずだ。」
という推測はかなりの確率で失敗します。
確かに、たんぽぽさんの言う通り、体を売ることにはたくさんのリスクがあり、そのリスクを考えたら、中々体を売るような仕事はできません。
しかし、現実には馬鹿な人もたくさんいます。そうでなかったら、パチンコや宝くじがあんなに巨大産業になるはずが無いです。
avにしたって、出ることには色々リスクがあるのに、志願者も近年増えているという話もあります。
たんぽぽさんが挙げたリスクだって、
「経験者になって初めて分かった」
というものが多いのではないかと思います。
最初はよく調べないで、軽い気持ちで業界に入った人も多いのではないでしょうか。
確かに、自発的に体を売る人は全体からすれば一部かもしれません。しかし、百人中一人だったとしても、一万人いれば百人。十万人いれば千人になります。
だとすれば、強制連行なんかしないで、十分な数の慰安婦が集まったとしても意外ではないでしょう。
>経済学と同じ間違いをしています。
なんのことかわからないです。
「男のために率先して性を売る女性がいてほしい」
という、あなたの願望を感じます。
それで「合理的に行動しない女もいるんだ」ということにして、
それをしきりに強調するのではないかと想像します。
人間の女性は、頭の大きい子どもを曲がった産道で産む、
育児にとても手のかかる子どもを育てるという、
母子ともども命を失なうリスクの高い、
とてもハードなことを続けてきました。
よって環境に適応するために進化の過程で、
性衝動に関する生物学的基盤は複雑かつ精巧に発達し、
女性の性衝動は遺伝的、生物学的な要素が強く、
環境や文化によって左右される部分は少ないと言えます。
女性の性衝動の起きる条件は、こちらで触れています。
あなたの願望と思われる、「男のために率先して性を売る女性」は、
この生物学的条件から反しています。
「性衝動の生物学的条件」
http://taraxacum.seesaa.net/article/441720838.html
上記の理由で、性衝動の生物学的条件に反した
性行動をとる女性はごく少ないことがわかります。
よってあなたの願望と思われる、生物学的条件に反する
「男のために率先して性を売る女性」は、少ないということです。