安倍晋三首相は主張していたのですが、実はそんなことはなかった
という反証がなされたという記事です。
反証されたのは、1月13日の衆議院予算委員会です。
山尾志桜里議員から安倍首相に対しての質疑です。
国会で堂々と反証されたということです。
「待機児童が増えたのは「働く母」が増えたからじゃない!
白熱の質疑応答で暴かれた安倍総理の「ウソ」」
(はてなブックマーク)
山尾志桜里議員の質疑の論拠を見てみたいと思います。
「待機児童の数は、2010年から2014年まで、連続して減ってました。
2015年は、増えちゃったんです。21,371人から23,167人です。
待機児童の数の年次推移は次のようになっています。
左側の図を見ると2010年がピークで、それ以降は2014年まで
毎年待機児童数が減っていることがわかります。
2015年も減ると思ったのですが、その予想が外れて増えたのでした。
「保育所の数が増えている」
これは民主党政権時代の2010年に閣議決定した計画の成果です。
右側の図を見ると2010年以降、保育所の数が
きゅうに増え始めていることがわかります。
「しかしね、総理、25歳から44歳の働く女性の数の推移を見るとですね、
2010年から2015年にかけて、この6年間ほぼ横ばいなんです」。
「しかも、(25歳から44歳の働く女性の数が)2014年から15年にかけては、
減っているんです。2014年は1141万、2015年は1131万。
この6年で、下が大体1129万人、上が1141万人。この間で大体横ばい状態なんです。
働く女性の数についての資料は、総務省統計局の労働力調査です。
ここにある表3の【年平均結果―全国】の(3)の表に出ています。
「労働力調査 長期時系列データ」
「年齢階級(5歳階級)別就業者数及び就業率(エクセル:125KB)」
25歳から44歳までの女性の就労者数の年次推移は以下のようです。
表の右下のセルを水色に塗った部分の数字が、山尾志桜里議員の
示している「2014年は1141万、2015年は1131万」です。
グラフにすると次のようになります。
2012年までは25-44歳の女性の就労者数はほとんど横ばいです。
2013年と2014年は女性の就労者数は10万ほど増えていて、
アベノミクスの成果と言えるのかもしれないです。
2015年はふたたび減って、2012年以前とほぼ同程度の水準です。
安倍首相が女性就業者数と待機児童の関係の認識ついて述べている、
2015年11月の読売国際経済懇話会の講演は以下のようです。
2015年に待機児童が増えたのは、女性の就業者が増えたからだ
という認識であり、「うれしい悲鳴」とまで言っています。
「読売国際経済懇話会(YIES) 講演会2015 安倍総理スピーチ」
しかし、今年、待機児童は、前年より増えてしまった。
安倍政権発足以来、女性の就業者が90万人以上増えたから、
無理もないことであります。その意味で、うれしい悲鳴ではあるのですが、
「待機児童ゼロ」は必ず成し遂げなければなりません。
安倍首相の講演の原稿は官僚が作るので、「女性就業者が増えたから
待機児童が増えた」というのは、その官僚の認識なのでしょう。
外部の講演での発言という形で取り上げられたが、
総理が外部で講演するときは、その原稿は官邸の官僚が作る。
その原稿に、待機児童が増えたのは女性就業者が
増えたからだと書いてあったので、昨年の読売の講演会で
総理がそうしゃべってしまったのである。
次の記事には厚生労働省の分析について言及があります。
「女性就業者が増えたから待機児童が増えた」ということであり、
「アベノミクスの成果」を意識したものと思います。
「【回顧2015】子育て 待機児童、対策追いつかず」
厚生労働省によると、今年4月の待機児童数は2万3000人余り。
前年同月より定員が14万人以上増えたにもかかわらず、
待機児童も約1800人増えた。
子育て世代の女性の就業希望の高まりに加え、求職者の子どもが
保育対象になったことで、入所申し込みが大幅に増えたためとみられる。
厚生労働省は保育所や待機児童について、次の資料を作っていました。
2015年までデータはないですが、上述の認識のもとになっていると思います。
「保育所等関連状況取りまとめ(平成27年4月1日)及び
「待機児童解消加速化プラン」集計結果を公表」
「待機児童の状況及び待機児童解消加速化プランの状況について」
ここでは25-44歳の有配偶者女性の「就業率」を載せています。
待機児童と女性就業者とのあいだの関係を調べるなら、
就業「率」ではなく、就業者「数」を見る必要があるでしょう。
山尾志桜里議員が予算委員会の質疑で、「率」ではなく「数」だと
こだわっていたのは、こういう事情によるのでしょう。
「違う違う。今、総理は就業『率』と言っているが、
去年、女性の就業『者』が増えたからと言っている。
そこに変わりはないのかを聞いている」。
待機児童だのとか育児休暇だのとかいいますが、そんなのをするよりも育児を爺婆(じじばば)世代に託すのが筋であり、私が子持ちの女性であれば育児を自分の親ないし舅・姑に託すまでです。そのような手法は旧沢内村にてよく見られ、赤子の世話をした姑には「おばあちゃん努力賞」という手当が支給されたりしました。このくらいのことを、どこの市町村でも実践するべきであり、そうすれば待機児童とかの問題も解消となるようなものです。何でもかんでも、公助に甘えてばかりでは人間が駄目になります(【あばずれ】でしかない)。
>専業主婦と言うのは「夫のスネカジリで楽する甘ったれ」でしかなく
そのような意見は賛同できないです。
片働きでは生活が苦しい状況になって、女性の労働環境が
じゅうぶん整備されれば、専業主婦はおのずと減っていくでしょう。
専業主婦世帯優遇の企業文化や社会制度も、
なくしていく必要があると思います。
>育児を爺婆(じじばば)世代に託すのが筋であり、
子育てを家族や親族にゆだねるのは、家庭環境や親族関係に
大きく依存するので、公平性がとても保証できないです。
親が遠くに住んでいれば子どもを預けることはできないし、
また親や自分たちの経済事情によっても、
子どもを親に預けられないことはあるでしょう。
一般に貧困家庭ほど不利になります。
3世代同居はたいていうまくいかないと思います。
親世代とはカチカンや生活習慣が異なるので、
いっしょに暮らすのは往々にして困難だからです。
http://taraxacum.seesaa.net/article/429277768.html
http://taraxacum.seesaa.net/article/429348147.html
>公助に甘えてばかりでは人間が駄目になります
子育ては社会制度で支えることこそ「筋」です。
公的な支援を削って、なんでも家族や親族にゆだねよう
ということこそ、政府や行政の「甘え」であり、
そんなことを容認していては国がだめになるでしょう。
甘ったれてんのは、てめえを含む左翼分子だろが!!!
まあ、それでも親が早く死んで託せれない母親もいるし、そうなれば保育所なしではどうしようもないだろう。が、本来なら親戚に頼るといった旧来型の血縁共同体のようなスタイルで行くべきや。行政なんぞにあてにすること自体間違っている!!!結局は、てめえらは何の責任を持ちたがらず、何の義務を負いたがらず、自由や権利だけほしいんだろ?この【あばずれ】めが!!!
>私のようにたくさん納税してきた人間は、
収入が多かったのですね。