2016年02月13日

toujyouka016.jpg 執念の家事分担図とその効果

妻のほうが夫より家事をたくさん分担していることを示すために
作った図がすごいというので、ネットでちょっと話題になっていました。

「家事育児を「やっているつもり」の旦那へ見せた執念の分担図」
(はてなブックマーク)

夫は「自分は家事を結構やっているほう」と思っていたので、
「私のほうがたくさんやっている」と反証するために妻が作ったものです。

 
以下が問題の図です。
縦軸にタスクの頻度、横軸に妻か夫のどちらが多く
やっているかを取って、二次元の図で表しています。
妻のほうがずっとたくさん家事を負担していることが一目瞭然です。

家事育児を「やっているつもり」の旦那へ見せた執念の分担図

なかなか圧巻の図で、これだけのものを作るのがすごいです。
すべてのタスクの負担を同じウエイトで描いていますが、
それぞれのタスクの負担の大きさも反映させたら、
(「夕食づくり」は「クリーニング受取」よりずっと負担が大きいでしょう)
もっとすごかったと思います。

日本人男性は他国の男性と比べて、家事をする時間が短いという
国際調査がありますが、それを裏付ける図であるとも言えます。
図は統計ではありませんが、家事の合計時間ではなく、
各タスクごとの分担を示すことで、別の説得力があると思います。

「家事をしない日本の男」
「家事をしない日本の男」



圧巻の家事分担図を見た夫氏には、効果がてきめんでした。
実は自分は家事をやっていなかったと気づき、
家事のバランスが良くなり、流れも把握するようになり
(洗濯物をたたむだけでしまわない、ということをしないなど)、
また家事時間の確保のために、家に早く帰るようにもなったのでした。

今となってはこの図がなくても基本的な家事育児はこなせる旦那。
当時はどう思っていたのか聞いてみたところ、
「不思議といやな気はしなかった。感情的に怒られて機嫌が悪くなられるよりも、
やるべきことが明確でよかった。機嫌が悪いとその原因を探るのに
時間がかかるし、まったく違う努力をしがち」とのこと

ここで特筆したいのは、「可視化」は重要ということだと思います。
眼に見えるかたちにしたから自分はどれだけやっていて、
なにをしなければならないのかが、把握できるようになったわけです。


この夫氏は自分も家事をやらなければという意識があったし、
かつ人の意見を聞く姿勢があったから、効果があったとは言えます。
一般に、冷静に人の話を聞いて分析する姿勢がある人であれば、
「見えるようにする」ことで「わかりやすくする」ということは、
理解してもらう意味で効果的なのは確かでしょう。


(相手に家事をやる気がぜんぜんないとか、
人の意見を聞く姿勢がない頑迷きわまりない人であれば、
そもそもなにをしても効果はないと思いますが。)




posted by たんぽぽ at 15:06 | Comment(0) | TrackBack(0) | 家族・ジェンダー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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