2016年03月20日

toujyouka016.jpg 「保育園落ちた」集会と署名

匿名記事「保育園落ちた日本死ね」国会で議論されると、
大手メディアも記事に取り上げるようになりました。
比較的早かったのは以下の記事です。

「「保育園落ちた日本死ね!」 匿名ブロガーに記者接触」
(はてなブックマーク)
「寝ても覚めても「何なんだよ日本」=冨重圭以子」
「「保育園落ちた」ネット投稿話題 「日本死ね」の叫びどこへ」

 
朝日の記事では、「保育園落ちた日本死ね」の作者を
あらためて取材していて、実在することを確認しています。
さらにネットを中心に同感というかたが多かったことに触れています。

ツイッターでは《#保育園落ちたの私だ》という
ハッシュタグ(検索ワード)ができ、議論が盛り上がった。
《同じ悩み抱えてる人がたくさんいるからブログが広まった》
《仕事だけでなく、親や子どもが外とつながる機会を持つ意味でも
子どもを預けられることは大事》。投稿は相次ぎ、
2千回以上リツイート(転載)されたものもあった。

投稿した一人、都内の40代女性は5年前に出産。
子どもを保育所に預けられなかったため、半年間、育児休業を延長し、
その間に認可外保育所を探して職場復帰したという。
「ブログの表現は乱暴だけど、よくぞいってくれたという気分」


さらに匿名記事を受けて、国会前で抗議集会がありました。
(4日夕方と5日の昼の2回あったようです。)
20-30人の小規模なもので「保育園落ちたの私だ」という
プラカードを持って国会前に立つというものです。

「「保育園落ちたの私だ」 国会前で抗議行動」
(はてなブックマーク)
「 保育園落ちたの私だ ブログに共感、国会前で抗議集会」
(はてなブックマーク)
「「保育園落ちたの私だ」 ブログ投稿発端、国会前で抗議」

「保育園落ちたの私だ」。
そんな紙を掲げた人たちが5日、国会前に集まった。
子どもが保育園に入れなかった人、子育てを終えた人、
これから子育てする人など、約30人。
深刻な待機児童問題に危機感を抱いた人たちがツイッターを通じてつながり、
雑談しながら立っているだけの、静かな抗議行動だ。
「保育園落ちたの私だ」。
四日午後六時半、こう書かれたプラカードを掲げて集まったのは、
子ども連れの母親ら約二十人。
今春、子どもの保育園入園ができなかった母親が、
国会前に集まることをネットで呼び掛けた。


さらに保育園の整備や保育士の待遇改善を求める署名が、
塩崎恭久厚生労働相あてに提出されます。

「「保育園落ちた」きっかけに2万7千署名 制度充実求め」
(はてなブックマーク)
「 保育園落ちた 母親ら、改善求め厚労相に署名提出」
(はてなブックマーク)
「「保育園落ちた」共感 ネット署名2万7000件 厚労相に提出へ」

保育園に入れなかった母親らが9日、国会内で塩崎恭久厚生労働相に
保育園の整備加速や保育士の処遇改善などを
求める2万7682人分の署名を手渡した。
「保育園落ちた日本死ね!!!」と題したブログを
きっかけにネット上の署名サイトで集まったもので、
午前中の衆院厚生労働委員会で民主党の山尾志桜里議員が
塩崎氏に署名を直接受け取るように求め、実現した。

このネット署名は「change.org」だと思います。

「#保育園落ちたの私と私の仲間だ」

「「#保育園落ちたの私と私の仲間だ」27682通の署名 山尾志桜里議員が受け取る」
「「#保育園落ちたの私と私の仲間だ」ネット署名、2万8000人に 塩崎厚労相に提出」


これらの集会や署名活動は、「匿名である以上、確かめようがない」
という安部首相のそっけない最初の対応や、
「誰が書いたんだよ」「ちゃんと本人を出せ」という
野次が飛んだことが、動機の大きな原因となっています。
安部政権が保育所対策に対して不熱心ということが、
はっきり伝わる対応をしたということです。

匿名批判に転化させたので、その抗議もかねて「保育園落ちたの私だ」
「保育園落ちたの私と私の仲間だ」ということでしょう。
くだんの匿名記事は、だれが書いたかを特定することより、
同様の体験をした、もしくはする可能性があったかたがたくさんいる
というごく一般的なお話、ということが大事ということです。

http://www.asahi.com/articles/ASJ3355J2J33UTIL01N.html
ネット上の議論の矛先は国会論戦の「中身のなさ」や
「やじの多さ」にも向かう。1歳の男の子を育てる女性(36)は
「ブログを読み、自分の首がもげるのではと思うくらいうなずいた。
国会のやりとりを聞いていると、
政府が本気で考えているとは思えない」と憤った

http://www.asahi.com/articles/ASJ395GRMJ39UTFL006.html
「勤務先の病院も人手不足で、産後2カ月から復職してほしいといわれている。
認可外では家計への負担が大きく、どうすればいいのか」。
これまでデモに参加したことはない。国会でのヤジへの憤りに突き動かされたという。

http://www.huffingtonpost.jp/2016/03/09/hoikuen-ochita-nihon-shine_n_9416230.html
山尾氏は2月29日の衆院予算委員会で、安倍首相にブログについて質問。
安倍首相は「匿名である以上、確かめようがない」と答弁し、
議員席からは「誰が書いたんだよ」
「ちゃんと本人を出せ」などのヤジが飛んでいた。
これに同じ悩みを抱える女性らから抗議の声が噴出し、
ネット署名が始まるきっかけになっていた。


付記:

保育士給与の増額のためのchange.orgの電子署名。

「保育士給与のために、一人当たり月5万円増額してください!」

posted by たんぽぽ at 16:43 | Comment(0) | TrackBack(0) | 家族・ジェンダー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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