2016年06月13日

toujyouka016.jpg 参院選・擁立状況と選挙予想

今年の7月の参院選が近づいてきていますが、
各政党の候補者の擁立状況がはっきりしました。
6月8日の朝日新聞で記事になっていました。

「参院全45選挙区、対決構図固まる 1人区、自民VS.4野党統一」

「4野党、市民連合と協定 安保法廃止など合意」(1/2)
「4野党、市民連合と協定 安保法廃止など合意」(2/2)

「自公が相互推薦 参院選複数区 野党は協力せず」

 
参院選での与野党の擁立状況

与党自民党がすべの選挙区に候補者を立てるのは当然でしょうが、
野党も1人区も含めて、すべての選挙区に候補者を立てています。
2015年12月の時点で、野党が1人区で候補者の決まった選挙区は
全体の半分程度でしたし、1人区は不戦敗を免れればましと、
わたしは思っていたので、これはかなり健闘したと思います。

野党1人区の「無所属」は、「市民連合」の擁立した候補者を
各政党が推薦するというものがほとんどだと思います。
「市民連合」は2015年の暮れに「シールズ」など5団体が
協力して設立した市民団体です。

「参院選・「市民連合」設立」


1人区で、民進、共産、社民、生活の4党の共闘が
成立したことは特筆することだと思います。
ひとつには共産党がいつものような独自候補者の擁立を控えて、
共闘に参加したことが大きいです。

もうひとつは「市民連合」が候補者を擁立したことです。
民進党が独自候補を立てられない状況があるとはいえ、
無所属の候補者を各政党が推薦するというのは、
共闘に参加する政党どうしのあいだで、
もっとも納得しやすいと思われるからです。

2人区以上での野党間の共闘と、比例の野党統一名簿は断念です。
こちらもいろいろ批判はあるだろうと思いますが、
1人区だけとはいえ、共産党を含めた野党共闘が
実現したことは、じゅうぶん大きな成果だと思います。


比例の投票先の調査。
2013年の参院選(下段)と今回(上段)とを並べて示しています。
自民党と公明党は前回と今回はほとんど同程度です。


民進、共産、社民、生活の4野党は、前回より軒並み増えています。
まがりなりにも現状に危機を感じて支持者が集まったか、
野党共闘の姿勢に好感を持たれたか、もしくはかつての支持者が
また戻って来たということかもしれないです。

おおさか維新は、3年前の維新の党のときよりだいぶ減っています。
分裂の騒動があったし、小さくなって地域政党になったしで、
これはこれで無理もないことだと思います。
そして2013年にはあったみんなの党が消滅です。
3年前は野党はずっと分裂していたことがわかります。


獲得議席の予想。
内訳は(選挙区+比例)です。


民進党が30議席というのは大健闘ではないかと思います。
2015年12月のはる氏の予想では、民主の予想獲得議席は23でした。
その後維新との合併や、保育所問題などの健闘で
勢力を多少伸ばしたということになります。

民進党が比例で11議席というのも健闘だと思います。
自民党の過去最低は2010年の12議席であり、
それより1議席少ないだけに迫るからです。

自民党が57議席で過半数に及ばないのもやや意外です。
非改選議席は65なので、これと合わせると122となり、
全体でかろうじて単独過半数に届くことになります。


選挙区ごとの当選予想。


野党が1人区で8議席取っていることが意外です。
合区や2人区からの減数区がたくさんあるとはいえ、
1人区で野党が取れるのは数議席程度であり、
7議席以上(2割以上)で大健闘だと思っていたからです。

「参院選1人区・自民の優位」

posted by たんぽぽ at 21:45 | Comment(0) | TrackBack(0) | 選挙 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

はてなブックマーク - 参院選・擁立状況と選挙予想 web拍手
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]


この記事へのトラックバック