それに対して危機感を示しているという記事です。
「憲法公布70年 「24条改正への布石ではないか」批判も」
(はてなブックマーク)
「日本会議 「理想はサザエさん一家」啓発 24条改正巡り」
(はてなブックマーク)
日本会議の本質は「反フェミ」「ミソジニー」であり、
彼らにとって9条よりも24条のほうが大事なくらい
ではないかと言われています。
「日本会議・ミソジニーの本質」
そして一般の日本社会は、「オンナコドモのことはくだらない」
と思って、まともに取り合わない傾向が強いです。
よってこうした動きについては、ときどき話題にして
喚起しておくのがよいだろうと思います。
「話題にならない憲法24条」
ここで話題にしたいのは、日本会議は『サザエさん』を
理想の家族として引き合いに出していることです。
「サザエさんが今も高い国民的人気を誇るのはなぜでしょう」。
日本会議の関連団体が制作した啓発DVDの一場面。
ナレーターは24条により家族の解体が進んだ結果、
さまざまな社会問題が起きているとして、
3世代同居のサザエさん一家を理想と持ち上げた。
『サザエさん』は波平とマスオは平凡な会社員であり
家計を支えていて、フネとサザエは専業主婦です。
「夫が外で働き妻が専業主婦」という
高度経済成長期に定着した「標準家族」に合致します。
彼らの家族思想に対する「信仰」を体現しているわけです。
「フィクションに見る家族思想信仰」
またサザエさんの家庭は3世代が同居しています。
「3世代同居」を「伝統的家族」と称して、
安倍政権は出生率回復のために推進していますが、
3世代同居も彼らの「理想の家族」に合致するので
日本会議としてはポイントが高いのでしょう。
「3世代同居で少子化対策?」
「伝統的家族で出生率回復?」
批判的に取り上げる場合でも、『サザエさん』は
因襲・反動的な家族の典型として、よく引き合いに出されます。
因襲・反動的な家族を理想とする人たちなら、
肯定的に取り上げるのはごもっともだと言えます。
「サザエさんに見る日本の“家族信仰”は異常
『シングルマザーの貧困』著者が語る、標準以外を無視する社会」
こうした意見に対しては、「人気が高いからといって、
それが現実にありえるとはかぎらない」ことがあると思います。
現実に存在しないから憧れることも、いくらでもあるでしょう。
理想はあくまで理想であって、現実に存在しないこと、
ましてや現実に対して押し付けてはならないことは、
じゅうぶん理解する必要があることです。
憲法公布70年:理想「サザエさん一家」 24条改正巡り - 毎日新聞
- [憲法]
- [社会]
理想の彼女はエロゲのヒロインみたいな発言。趣味嗜好は自由だけど、現実には存在しないし、人に押し付けたらダメですよ。
2016/11/03 10:33
長く人気番組だった『サザエさん』ですが、
最近視聴率が下がっているという衝撃の(?)事実があります。
今年の7月3日に視聴率10%未満を記録したのでした。
2012年でも20%以上の視聴率でしたから、
人気が陰ってきたのは、ここ数年ということだと思います。
サザエさんの視聴率が急落してるんだが。 https://t.co/d2bNThZeh9 現状を正しく認識出来てない所がさすが日本会議。 / “憲法公布70年:理想「サザエさん一家」 24条改正巡り - 毎日新聞” https://t.co/GfE5zP2YHF
— dd369_hatena (@dd369_hatena) 2016年11月5日
「サザエさんの視聴率が急降下した本当の理由とは。」
3日に放送された「サザエさん」の視聴率が
9・9%と2ケタを割ったことが分かった。
常に高視聴率をキープしている人気長寿番組「サザエさん」。
今年に入って1ケタとなったのは、5月22日の7・7%のみ。
サザエさんはご長寿番組でありながら、常に高視聴率を保っている。
1972年の世帯視聴率は33.1%であり、以降アニメ番組では
視聴率1位をキープし続けながら、2012年の同率は21.3%である
その原因として『サザエさん』で描かれている
家族や日常生活が、現代のそれらから乖離しているので
共感できないということを考えています。
3世代家族が希少価値なのは言わずもがなです。
専業主婦世帯もちゃくちゃくと減り続けています。
意識の点でも2016年10月の内閣府の世論調査を見ると、
「夫は外で働き、妻は家庭を守るべきだ」という考えの人は減って、
共働き志向が強まっていることがわかります。
「共稼ぎと専業主婦の推移」
「世帯数の推移・単独と三世代」
「世帯数の年次推移・核家族(2)」
「世論調査・共働き志向増加」
日常生活という面でも、記事では
1. 知らないおとなが叱りつける。いまなら児童虐待になりかねない
2. 球技が子どもたちの遊びの中心。現在では禁止しているところが多い
3. スマートフォン、PC、コンピュータゲームは出てこない。
4. 屋号のつく個人商店が多い
5. 大型ショッピングモール、コンビニ、ネット通販が出てこない。
といったことが挙げられています。
このような『サザエさん』の世界が因襲的で、
現在の現状とは乖離していることは、前世紀から言われていたことです。
それでも『サザエさん』は人気番組の地位を維持し続けたのでした。
近年の人気の陰りが、かかる現実との乖離が原因だとすれば、
それが視聴率に反映されるようになったのは、
わりあい最近になってから、ということになるでしょう。
2012年でも21.3%という高視聴率だったからです。
そういう世代がアニメの視聴者に多くなったということでしょうか?
あるいはようやく高度経済成長期以来の「家族思想」を、
社会が受け付けなくなり出したということかもしれないです。