2016年12月18日

toujyouka016.jpg つるの剛士・日本死ねに反発

補助ブログの12月5日エントリで、
「保育園落ちた日本死ね」が流行語大賞に選ばれたことに
つるの剛士氏が反発していることをお話しました。

その後批判をたくさん受けて、つるの剛士はいろいろと
開き直ったことを言い出します。

「つるの剛士「いくら政権を罵倒しようが、
ココロの中の貧しい言葉が有る限り永遠に貧困から逃れられないよ」」

(はてなブックマーク)
 
 

「ただの普通の日本人のオヤジ!」とか、
「日本好きで何が悪いんだろ」はまさに国粋主義です。
それどころか、ネトウヨの典型的なもの言いです。
つるの剛士氏は立派に右翼に分類されると思います。

先のツイートでも、つるの剛士氏は「日本人としても
とても悲しい気持ちになりました」と言っていて、
国粋主義的な気配はしたのですが、よりはっきりしたと思います。

日本のことをよく思われたいなら、よい政治をすることです。
「日本死ね」というのは、保育所の整備がひどく立ち遅れている
という政治の現状に対して、相応の評価が来たということです。

「日本死ね」と言われたくないなら、
よい政治をするよう尽力することです。
この件に関してはもちろん、保育所の整備に力を入れることです。


つるの剛士氏は自分もむかし保育園から落とされたと
言っていますが、それは免責にならないです。
女性の権利に否定的な人が女性の中にもいるのと、
同じようなものだと思います。

保育園を落とされた経験がある人が、
保育園の不足に対して無理解な態度を示すことで、
かえって保育園問題の解決を難しくするでしょう。

つるの剛士「いくら政権を罵倒しようが、ココロの中の貧しい言葉が有る限り永遠に貧困から逃れられないよ」 - Togetterまとめ

「うちも保育園落ちましたが何か?」がこの問題の解決を難しくしていると改めて感じた。

2016/12/06 08:03



つるの剛士が削除したツイート

これは前にも指摘されていたと思います。
こうやって「そんな言いかたでは届かない」とか言うから
批判を訴える側にはそれが口封じになって、
なにも言えなくなり、結局なにも変わらなくなるということです。
変わらないのは、こんな「批判のしかた」批判をする
つるの剛士氏のような人が原因だと思います。

「いくら政権に罵倒しようが」というのは、
ようは「日本死ね」を安倍政権に対する批判と解釈し、
安倍政権を批判したことが気に入らないのでしょうか?
安倍政権への批判が許せないというのは、
日本のネトウヨ的な愛国主義だと思います。
つるの剛士氏の本性を垣間見たようです。


「その人本人のココロの中の貧しい言葉」という
もの言いはなんなのかと思います。
「日本死ね」ということばに、保育所不足に対する切実さを
物語っていることは、すでに指摘されていることです。

それを「貧しいことば」などと言うほうが
切実さを踏みにじる心ない態度であり、心が貧しいというものです。
それこそ現実の人間を殺しかねないと思います。

つるの剛士「いくら政権を罵倒しようが、ココロの中の貧しい言葉が有る限り永遠に貧困から逃れられないよ」 - Togetterまとめ

『他人のココロの中が貧しいなんていう言い草が、最悪の罵倒だってわかってないんだなこの人…』ほんそれ

2016/12/05 21:44

なぜか「永遠に貧困から逃れられない」とも言っていますが、
保育所の不足のことであって貧困の問題ではありませんよ?
貧困ゆえに保育所に入れなかったのではないですし。
つるの剛士氏はいつのまにか、問題を取り違えているようです。


「その人本人のココロの中の貧しい言葉が有る限り
政権変わろうが永遠に貧困から逃れられない」
というのは、自己責任論だという指摘もあります。

つるの剛士さんのツイート: "@ueno_kichi いくら政権に罵倒しようが、その人本人のココロの中の貧しい言葉が有る限り政権変わろうが永遠に貧困から逃れられないよ。きっと。そのエネルギー

多分本人は気がついていないだろうが、これは「貧困は自己責任」まで半歩の位置。病気は自己責任までは1歩。/そのうち老化も自己責任になりそうだ。でも何故か、生老病死の生だけは自己責任が認められないんだぜ。

2016/12/06 00:29

つるの剛士氏のこのような考えを突き詰めていくと、
保育所の問題が解決しないかぎり、原因にかかわりなく、
「お前のこころに貧しいことばがあるからだ」
ということにされるでしょう。

明らかに社会や政治など本人以外に原因があるのに、
保育所を求める本人の自己責任に転嫁されるということです。
「公平世界信念」であるとも言えるでしょう。


そもそも政治に不満があるなら、変えるべきは政治のほうです。
なぜ自分が変わらなければならないのかと思います。
いかにも権力者の喜びそうな発想だと思います。

つるの剛士さんのツイート: "@ueno_kichi いくら政権に罵倒しようが、その人本人のココロの中の貧しい言葉が有る限り政権変わろうが永遠に貧困から逃れられないよ。きっと。そのエネルギー

政治や制度が「つくるもの」っていう意識が日本にはなさすぎると思う。はじめにロゴスがあったよろしく、みんな「あるもの」だと思ってる/攻殻の「体制に不満があるなら自分を変えろ」って台詞は好きじゃない

2016/12/06 10:53


「そのエネルギーを良いエネルギーに使ってみない?
人のために。自分のために」などとも、つるの剛士は言っています。

「保育園落ちた日本死ね」は、国会で取り上げられ、
この問題で悩んでいる多くの人たちの希望となり、
まがりなりにも保育士の待遇改善の議論に発展したのでした。
じゅうぶん「よいエネルギー」に使っていますし、
「人のため」でも「自分のため」でもあると思います。


つるの剛士氏のこのツイートは現在削除されています。
猛烈に批判されて、つるの剛士氏はやばいと思ったか、
耐えかねなくなったのでしょう。
はてなブックマークはもちろん残っています。
そしてどなたか魚拓を取ったかたがいらっしゃります。

posted by たんぽぽ at 21:04 | Comment(4) | TrackBack(0) | 家族・ジェンダー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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この記事へのコメント
たんぽぽ様、こんにちは。
つるのさんはこんな風なことを書いていたんですね、知りませんでした。
実は以前、つるのさんとは直接話をしたことがあって、まぁ話題は全然違うものだったのですが、その時の印象は子煩悩で人の好いあんちゃん(考えてみれば役者ですからね、演技だったのかもしれないですよね)だったんですけどね。
なんだか、残念です。
Posted by aka21 at 2016年12月19日 17:44
aka21さま、こちらにコメントありがとうございます

>実は以前、つるのさんとは直接話をしたことがあって

おお、そうだったのですね。

>その時の印象は子煩悩で人の好いあんちゃん

「イクメンパパ」で名を売っていて、
男女共同参画のイベントにも出ているというので、
子煩悩というのは、本当ではないかと思います。

それでも「親学」の広告塔をしたことがあるので、
思想的には「そっち」なのはたしかですね。


>(考えてみれば役者ですからね、演技だったのかもしれないですよね)

ファンとの交流会なんて場でしたら、
役者らしくキャラを作る可能性はありますね。
Posted by たんぽぽ at 2016年12月19日 21:57
バカが言いつくろいしようとしてますます馬脚を現したって感じですなあ、つるのの言い訳(-_-;)

>aka21さまに横レス
「子煩悩で人の好いあんちゃん」ではあるんだろうなあと思います。
 ただ、頭が軽い、おバカキャラは地だと思います。
で、知識も無く深い思考もできないから、日本会議的な極右思想にやすやすと染まったんだろうなあとは思ってます。


…勉強は大切なんだな、やっぱ。
Posted by イカフライ at 2016年12月19日 23:43
イカフライさま、
こちらにコメントありがとうございます。

馬脚を現したというか、本性を現したというか、
もともと国粋主義者ですからね。
https://twitter.com/takeshi_tsuruno/status/629284031121747968

>知識も無く深い思考もできないから、日本会議的な極右思想にやすやすと染まったんだろうな

よくある「感化された」ということなのかな。
まわりにあふれる排外・国粋主義的情報のせいで、
いつのまにかネトウヨになった人、きょうびは多いみたいですが。
http://pissenlit16.seesaa.net/article/442013552.html


>勉強は大切なんだな、やっぱ

それはわたしも同感です。
でないと得体の知れない思想に、簡単に感化させられますからね。
わたしはただでさえ感化されやすいので、
知識による武装はなおさら必要と思っています。
Posted by たんぽぽ at 2016年12月20日 22:24
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