与党の政策決定にまで影響を与えた民進党の山尾志桜里を、
「保守性には失望させられる」と言って、
評価しないかたがいらっしゃります。
それについてわたしが思ったことを、お話することにします。
「「配偶者控除『拡充』の体たらく 自民が『廃止』に前向き…解散風で一転、急旋回」(毎日)」
「「保守性には失望させられる」・実績や成果よりイデオロギーが大事?」
上記エントリのかたは、山尾志桜里が「保守的」だから、
お気に召さないということです。
保育園問題に関する一連の成果をイデオロギーを理由に
評価を避けていることは、次のように表現しています。
もともと保守派とはいえ今年「日本死ね」の
はてな匿名ダイアリーを国会で取り上げて注目された
山尾志桜里の保守性には(もともとこの人をあまり評価しない
立場の私ではあるが)失望させられる。
「安倍晋三のガソリン代は山尾志桜里の倍以上、「地球12周分」(リテラより)」
*1:この人は旧民主党の右派だったことを以前から知っていたので、
この人を持ち上げたり弁護したりする記事は今まで書いてこなかった。
保育園問題、待機児童問題は、それこそ生活に関わるかたが
たくさんいる課題であり、現実的な解決が必要です。
それに対して山尾志桜里に大きな貢献があったことは
明らかですから、それは評価することだと言えます。
このような現実の課題解決が求められることは、
それこそ「行動で示せ」「結果を出せ」です。
それを食いぶちにならないイデオロギーで否定するのは、
それこそ「口先だけ達者」だけれど、
現実の課題解決能力がないことの現れだと思います。
このかたの属するイデオロギーは、
「リベラル・左派」が自己認識だと思います。
「口先だけ達者」なんて、それこそ「リベラル・左派」が
嫌われたり信用されなくなる大きな原因だ思います。
「リベラル・左派」は自分たち一般市民の生活を改善しないと、
多くの人たちが思われることになるからです。
そう思われると最悪の場合、トランプに代表される
大衆迎合主義が、持ち上げられることになります。
有権者の多くが「既存の政治勢力はなにもしてくれない」という
閉塞感を強く持つようになると、現状の打破のために
「なんでもいいからなにか変えてくれる」ことを
求めるようになるからです。
ほかの政治勢力は、大衆迎合主義を台頭させないために、
一般市民の生活に深く関わる課題に対して
力を入れる必要があることになります。
そのためには生活に関わる課題を
イデオロギーで語るなど、極力避けることだと思います。
極端な政治勢力や危険な政治勢力を台頭させないために、
ほかの政治勢力は経済政策だけは力を入れておけと、
ヒトラー・ナチスがいかに支持を集めたかを引き合いにして、
お話したことが、わたしはあります。
「経済政策と支持の確保」
1月1日エントリで触れましたが、「小さな政府主義」や
「大衆迎合主義」に対しても同様のことが言えるのですが、
これらはまだまだじゅうぶん危険性が認識されず、
警戒もふじゅうぶんだと思います。
「米大統領選の警告と教訓」
保育園の不足のように生活に関わる問題を、
イデオロギーで語るのは、このかたがそれだけ保育園問題が
自分の生活と無関係ということだと思います。
(関係あるとはとても思えないですが。)
成果を出したのが、「保守性には失望させられる」
「旧民主党の右派」であることが、そこまで不満だというのなら、
「リベラル・左派」に属する(と考える)政治家が、
それ以上の成果を出すことだと思います。
「結果を出せ」「行動で示せ」です。