2017年02月23日

toujyouka016.jpg 強姦まがいの告白?はあるか

以前ご紹介した深淵な非もてのサイトのかたは、
自分には告白する勇気がないから、
カノジョができなかったのだと考えています。
告白する勇気によって差が出るから、
自分は「恋愛差別されている」とお考えなのでしょう。

「限りねぐ一番目に言いてえごどさ近え二番目に言いてえごど」

勇気のある人(男性)はどうなのかというと、
女性を押し倒して性行為をするという、
強姦まがいのやりかたで「告白」しているそうです。

 
「男はみんな「押し倒す」のか????」

「頻発する性犯罪やセクハラ発言に思う」

「男は欲求があればそれを実行に移す」
「男がなかなか実行しないとすれば、私に魅力がないからだ」
のようなトンデモない通説が広く信じ込まれてしまうのではないか。

「敷居」が高く「正攻法」でしか攻められない木訥な男たちにとって、
これはあまりに過酷な不利条件である。
合意もなくいきなり体に触れたり「押し倒したり」しない木訥な男たちの
「合法性」を、仮に女の方からが歓迎しないのでは身も世もない。
恋愛や性の衝動をそのまま実行に移せるような男たちの存在が、
恋愛や性の衝動を抑止する「敷居」を宿した木訥な男たちの
恋愛成就を困難にしている構造の一端 が見えてきたような気がする
(勿論、それだけが原因ではないだろうが)。
なんという不条理だろうか。 こんな連中が野放しにされている。
そんな、罰さえなければ強姦できてしまうような連中が相手では、
罰がなくても電話をかけることすらできない
私とかがいくらがんばっても、とても、とても、敵う訳はない。

かくして強姦まがいの「告白」ができる男が
先に恋人を持つようになり、そんな「告白」をする
勇気のない自分のような男が割りを食って、
恋人ができなくなるとお考えということです。


このかたはさらにとんでもないことに、強姦まがいの「告白」を
女性のほうからも望んでいるとさえ思っています。
かつて話題になった「レイプは元気」発言の裏返しのようです。
(わたしは気持ち悪いですよ。)

こんなことはありえないことは、9月7日エントリでご紹介した、
性衝動を起こす生物学的条件からすぐわかることです。

「愛とセックスの関係 〜男女の違い〜」

女性が性衝動を起こす条件、つまりこの男性と性愛関係に
なってよいと考える条件は次の3つがあります。
このうちひとつでも欠けると、女性は性衝動をおこしにくくなります。

1. 自分自身の生活レベルから見てもうひとりの生命を背負って
生きてゆくことが可能かどうかの生活レベル判定です。

2. 相手となる男性の適応度がある程度以上に高いかどうかをもとにした
遺伝子継承可能性についての遺伝子選別(配偶者選択)です。

3. 相手となる男性がその生活をサポートしてくれるか
どうかを判断するための愛情確認です。

強姦まがいの「告白」をする男なんて、
条件の2.と3.を満たさないのは自明です。
そんな男を女性から望むことなどないのはあきらかです。


このかたが信奉する「強姦まがいの「告白」をする男」や、
「それを望む女」という妄想は、どこから来たかというと、
フィクションによく出てくるらしい「告白シーン」のようです。
(わたしが想像するに、このかたはリアルでも
このような「告白」を見聞きしていると思われます。)

男女が二人きりになったときに、男が「自分の欲求を満たすために」
突然 女を「押し倒す」という場面が、
テレビでも小説でも漫画でも実に頻繁に現れる。
そう言えば、テレビや小説や漫画で男が突然 女を「押し倒して」、
そこで我に返って「行為」に及ばなかったりした時に、
どういう訳か女が男に対して「意気地なし!」ということがある。
つまり、たまたま女も男と「行為」に及ぶことを期待していたが、
男がそれを思い留まったことをなじるのだ。

こんな絵に描いたような乱暴な(?)告白が、
本当にあるのかと、わたしは思うところです。
わたしの直接見聞する範囲では、こんなことはないです。

むかし恋愛相談の掲示板を見ていたとき、
じつはわたしは一度だけ読んだことがあります。
(本当にあるのかとちょっとした発見の気持ちになった)、
あるところには本当にあるのでしょう。


かかる絵に描いたような「告白シーン」で
問題が起きないのは、おそらくこのふたりはかねてから
ふだんの言動によって以心伝心で気持ちが
通じ合っていたということだと思います。

女性にとって上述の性衝動の生物学条件のうち
2.と3.を満たしていると期待できる男性ということです。
深淵な非もてのサイトの人は、「合意がない」などと
書いていますが、まったくの誤解であり間違いでしょう。


性衝動の条件の2.と3.を満たすか満たさないかという
大きな違いがあるのに、深淵な非もてのサイトの人は、
その違いがまったくわからないようです。
次のように「女は虫がいい」と決めつけています。

そんな動物的な強姦魔のような男をこそ好きな女というのは、
げてもの趣味ではないかと私は思いたくもなる。
しかも、そういう女とはいえども、自分の好きでない男から
合意もなく「押し倒されて」強姦されることは望まないのだから、
その辺は虫がいいとしか言いようがない

ふたこと目には「主観にすぎない」「客観的根拠を示せ」と
息巻くあたまでっかちの「懐疑主義者」には、
「人の気持ち」「以心伝心」なんて眼に見えないものは、
おおよそ理解を超越することのかもしれないです。

あるいは、自分は性衝動の条件の2.と3.を満たさない
男である(=もてないのは自分の力量に原因がある)ことを
認めたくないので(認めると自分の責任になって傷つくから)、
あえて理解しようとしないのかもしれないです。

posted by たんぽぽ at 07:01 | Comment(0) | TrackBack(0) | 家族・ジェンダー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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