長島昭久衆議院議員が、民進党から離党することになりました。
野党共闘で共産党と組んでいることへの不満が理由です。
「民進 長島昭久衆議院議員が離党へ」
(はてなブックマーク)
民進党の長島昭久衆議院議員は、
党執行部が次の衆議院選挙をめぐり、共産党との間で小選挙区の
候補者調整や共通して訴える政策を協議していることについて、
みずからの政治信条に反し受け入れられないとして、
離党する意向を固め、来週10日にも野田幹事長に
離党届を提出することにしています。
ついにこの理由で離党する議員が出てきたかと思います。
民進党のミギ寄りの議員の中には、
共産党との選挙協力は受け入れがたいのもいるでしょうし、
いずれはこうした議員も出てくるとは思っていました。
とくに長島昭久は、国政選挙でも都知事選でも、
野党共闘で共産党と調整することに対して、
否定的見解を表明することが多かったのでした。
とりわけ不満が強いほうだったのではないかと思います。
「民進・長島昭久氏が「民共共闘」の批判炸裂!
「独立独歩の政権準備政党に」 党代表選での候補擁立にも含み」
民進党の長島昭久元防衛副大臣は11日、次期衆院選での
同党と共産党との連携について「共闘を本当にやるべきなのか、
おおいに疑問を持つ」と否定的な見解を示した。
「都知事選 民進党では松沢氏、古賀氏が浮上」
民進党は8日朝、都連の選対会議を行った。
松原都連会長は終了後、これまで擁立を検討してきた
長島衆議院議員について、共産党などとの共闘に
否定的な見解を示していて擁立は難しいと述べた。
なぜいまになって離党を決心したかというと、
小池百合子都知事が率いる都民ファーストの会の存在のようです。
すぐ近くに支持される政治勢力があって、
しかも接近しやすいので、そこへ接近することで、
民進党から離党しやすくなったのでしょう。
長島氏は当面、無所属で活動しながら、東京都の小池知事が率いる
地域政党、「都民ファーストの会」との連携も検討したい考えです。
一般に議員が減るのは、それだけ党勢が後退することになるので、
ゆゆしい事態と言わざるをえないです。
それでも長島昭久は民進党の中では、
右に寄りすぎていて、政策立案でも選挙協力でも
足を引っ張ることが、多々あったのでした。
上述のように長島昭久は、野党共闘にも否定的なので、
実際の選挙でも悪影響も出ているようです。
党内の意見集約に支障が出ることが多くては、本末転倒と言えます。
その意味では、離党してくれてよかったとも言えます。
民進 長島昭久衆議院議員が離党へ | NHKニュースそもそも小池都知事を誕生させたのも去年の補選で惨敗したのも、こいつが会長やってた民進都連と連合が足引っ張ったのもあるんだよな。その責任をまともに取らずに離党というのもいい加減な話だな。
2017/04/08 07:46
長島昭久の民進党からの離党を、リベラルや左派で
歓迎しているかたは、結構たくさんいるみたいです。
ところが小池都知事の都政ファ〇スト絡みで、それに妙に期待するのがいたりする訳で。 https://t.co/yj6HCAXOqT https://t.co/bjeLc6cUS4
— 杉山真大@震災被災者 (@mtcedar1972) 2017年4月9日
「民進党の右翼議員は早く出て行け」と言う人は、
むかしからたくさんいましたし、ごもっとも、でしょうか。
こうしたかたたちにとっては、喉のつかえが
取れたようなものなのだと思います。
はてなブックマークを見ると、長島昭久の離党に関して
民進党を叩いている人たちが、結構見受けられます。
叩いているコメントは直接参照せず、叩いているコメントの
存在を指摘するコメントを紹介しておきます。
民進 長島昭久衆議院議員が離党へ | NHKニュース民進の右翼議員は以前も数人纏めて離党したことあったわな。松原仁も市長選の支援獲得が苦しいらしいが、両方落選してくれ。↓自民以外の党をみな否定する連中に多様性をどうの言われる筋合はない。
2017/04/07 23:59
この件に関して、民進党に多様性がないなどと
言われる筋合いはないと思います。
はじめに、長島昭久から離党すると言い出したことであり、
党から追い出したのではないことがあります。
政治信条ごとに集まるのが政党の意義です。
「多様性」と言っても、党の基本理念やスタンスに
合っている範囲内でということです。
政党としても政治信条に合わない議員を
いつまでも所属させておく必要はないわけです。
複数の政党の存在が許されている民主社会なのですから、
もっと政治信条が合っている政党に
移動してもらって、当然と言えます。
なぜ多様性が大事かと言えば、組織内に健全性を保ち
中長期的に生きながらえるためです。
上述のように、政策決定や選挙態勢にかえって支障を
きたすことをしている議員を、「多様性」の名のもとに
いつまでも所属させていたら本末転倒でしょう。
民進党から右翼議員がいなくなったところで、
わたしに言わせればじゅうぶん多様性があると思います。
先鋭化したとも、極左化したとも思わないです。
そう思う人のほうが右傾化しすぎているのだと思います。
また長島昭久のような右翼議員が民進党に
残っていたところで、右側の票が取れるとも思わないです。
そんな有権者は民進党をもとより信用していなくて、
自民党に投票すると思うからです。
それどころか右側の顔色を伺うことで、
リベラルや左派の支持が離れる可能性があります。
かえって票を減らすことになりかねないでしょう。
そもそもこういうかたちで民進党を批判している人たちが、
民進党によくなってほしいという思いで、
なにか言っているとはとても思えないです。
いくらでも叩いてよい「負け犬」を叩いて、
悦に入っているだけではないかと思います。
彼らは民進党がなにをしても「粗探し」しかしないでしょう。
そんな無責任な動機で叩いている人の言うことに
振り回されるほうこそ、有害というものです。
民進党によくなってほしいと、本気で思っている人たちの
意見に耳を傾けたいものです。
民進 長島昭久衆議院議員が離党へ | NHKニュースここで民進の左旋回云々を指摘する人びとはもとより投票しないから、取り立てて相手にする必要も無いだろう。真剣に考えるべきはアベノミクスを一定程度認めた上で選挙公約に反映させることだ。
2017/04/08 21:36