2017年05月07日

mar0006.gif政治に弱者の支持は不要か?

5月4日エントリ5月6日エントリの続き。

社会的弱者どうしで自己責任論を振り回すという指摘、
そして民進党や共産党などのリベラル・左派政党は、
社会的弱者の支持を必要としていないのではないか、
という問題提起です。

「なぜ弱者は連帯できないのか|政治には弱者の支持など必要ないのか」
(はてなブックマーク)

 
本来は左派の仕事なのに、民進党も共産党も
非正規雇用の改善にあまり積極的なようには見えない。
憲法9条や原発、自民への攻撃それ自体の方が、
ずっと重要と思っているように見えるのだ。
もしかしたら、日本の左派政党は、弱者の支持票など
必要としていないのではないか。


民進党(民主党)が国民の生活に関わる政策に
あまり熱心でないと感じることは、わたしもあります。

わたしが多く問題にするのはジェンダー問題ですが、
民進党は家族・ジェンダー政策を積極的に掲げたり、
家族・ジェンダー政策で支持を取ろうとする姿勢が、
あまり強くないと思います。

「民主党の現状・識者に聞く(2)」
「民主党の現状 識者に聞く 地味に汗をかく人少ない 代表選 方向示す一歩に」

市民社会の中には安倍政権の女性政策に反発する
「怒れる大女子会」のような動きも出てきているが、
ごく一部の議員しかそこへ飛び込んで聞くことをしない。
女性が働きつつ子供を産み、育てられる社会づくりに
必要な制度や負担は何か。議論すべき課題が山積みしている。


民進党には家族・ジェンダー政策の一定の蓄積があります。
まともな政策が多いし、自民党・安倍政権と違って
「とんでも」な方向に走ることもあまりないです。
安倍政権がアピールする「女性活用」に対して、
効果的な対案を提示することもできるでしょう。

「少子化対策で支持浮揚」

それにもかかわらず、積極的に家族・ジェンダー政策を
打ち出して支持を得ようとか、安倍政権の対案を示そう
ということを、あまりしようとしないです。


民進党は女性議員を増やそうとか、女性を積極的に
閣僚や要職に登用しようという姿勢も、あまり強くないです。
女性閣僚を5人にして、格好だけでも女性を積極的に
登用している安倍政権とは対称的だと思います。

「民主党の女性登用意識」



安倍晋三首相や安倍政権の要職にいる人たちは、
これまで因習・反動的な家族イデオロギーを標榜し、
選択的夫婦別姓の反対や、性教育バッシングに代表される
ジェンダー平等に強力に反対した実績があります。

女性閣僚を5人にしたときも、その4人までが、
かつて女性に権利に反対してきた実績ばかりの、
反ジェンダー平等・右翼女性大臣だったのでした。

「母乳強制、DV擁護、中絶禁止…安倍内閣・女性閣僚の「反女性」発言集」
「女性閣僚の反女性発言」
「夫婦別姓と女性閣僚たち」

ジェンダー問題にむかしから関わってきた人たちは、
安倍政権の「女性活用」に不信感を抱いています。
世論のあいだでも、安倍政権の支持率は男性より
女性のほうが一貫して低くなっています。

「安倍政権・女性活用の不信」
「安倍政権・女性活用の不信(2)」
「行動の主体と政策の対象」
「女性に不人気な安倍政権」

民進党はこの点をつくこともあまりしないと思います。
安倍政権の反ジェンダー平等や女性差別の実績を
批判するなんで、それこそ「批判するだけ」で、
対案を示す必要もないことなのにもかかわらず、です。


なぜ民進党は家族・ジェンダー問題のような
国民の生活に関わる課題に、あまり積極的にならないのか、
その原因と考えられることのひとつは、
社会的弱者同士で自己責任論を振り回して叩き合って、
政治で解決しようと考えないことがあります。

「なぜ弱者は連帯できないか」

その背景には、日本は実際には不公平な社会なのに、
国民の多くが公平な社会と思い込んでいることがあるのでしょう。

「社会的不平等・現実と認識」
「生まれが「モノ」をいう社会」

もうひとつわたしが考えたことは、
日本では有権者のあいだで政治を忌避するきらいが強く、
政治で生活の課題を解決するという意識にとぼしいこと、
「政治とは天下国家を論じるもの」という認識がある、
ということがあります。

「なぜ弱者は連帯できないか(2)」

民進党がジェンダー問題や社会的弱者のための施策で
積極的に支持を取りに行こうとしないことは問題だし、
それはそれで批判する必要があることです。
その原因の一端は有権者の側にもあるということです。
「有権者は自分のレベルにふさわしい政治家を持つ」です。

posted by たんぽぽ at 22:22 | Comment(0) | TrackBack(0) | 政治・社会 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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