2017年05月25日

toujyouka016.jpg 共働き夫婦の家事分担(2)

5月20日エントリストーリファイを示した、
大和ハウス工業による「20代から40代の共働き夫婦の
“家事”に関する意識調査」を見てみたいと思います。
共働き夫婦の夫と妻の家事分担および、
その夫婦間の認識についての調査です。

「2017年「母の日」を前に、共働き夫婦の「家事」に関する意識調査」
「2017年「母の日」を前に、共働き夫婦の「家事」に関する意識調査」(PDF)

「共働き夫婦の家事負担、妻「自分が9割」一方夫の認識は……」
「共働き夫婦の「家事負担の割合」、夫婦間で大きな意識の差、大和ハウス工業調べ」

 
ここで注目したいのは、ご自分の家庭での夫婦間の
家事負担の割合は、どのくらいかという設問です。
実際に測るのではなく、印象で答えます。
結果は以下のように、男性と女性とで大きく異なっています。

あなたの家庭での家事分担の割合はどの程度ですか。(ひとつだけ)

女性でもっとも多いのは夫1割:妻9割で37.3%です。
ついで夫2割:妻8割で22.3%です。
夫0割:妻10割も17.7%と、6人にひとり以上です。
男性でもっとも多いのは夫3割:妻7割で27.0%です。
ついで夫2割:妻8割で22.7%です。

妻は夫が思うよりも自分が多く負担していると
思っているのですが、夫も妻が思うより自分が多く
負担していると思っている、ということです。

自分は家事を多く負担しているほうだと
思っている男性でも、女性の半分以下であり、
女性のほうが多く負担している現状ではあります。


以前、夫は自分では実際よりも家事を多く負担していると
思っているので、実はそんなにやっていないと反証するために、
執念の家事分担図を作ったお話がありました。
これは結構一般的なことで、多くの夫婦がそうである
ということが示されたと思います。

「執念の家事分担図とその効果」
「家事育児を「やっているつもり」の旦那へ見せた執念の分担図」

家事育児を「やっているつもり」の旦那へ見せた執念の分担図


総務省の『社会生活基本調査』(2011年)によると、
日本の男性の家事分担率は18.5%、
欧米の民主主義国のそれは3分の1程度です。

「家事をしない日本の男」


夫婦間の家事分担の妻の認識は、現実に近いといえます。
夫の認識は、自分は欧米の民主主義国の男性並みに
家事をしていると思っている、ということになります。


家事分担の認識は年齢依存もはっきりしています。
年齢が上になるほど、男性の家事分担の割合は少ないと意識され、
女性の家事分担の割合が高いと意識されるようになります。

男性は20代、30代、40代と上がるにつれて、
夫3割:妻7割が35.0%、28.0%、24.0%と減っています。
夫1割:妻9割は10.0%、15.0%、32.0%と増えていきます。

女性の認識の年齢依存は、男性ほど単調ではないですが、
やはり上の世代になるほど、妻の負担が多いと意識する傾向があります。
夫1割:妻9割は、20代、30代、40代と上がるにつれて、
31.0%、40.0%、41.0%と増えています。

これは実際の家事分担が、上の世代になるほど
男性が少なくなり、女性が多くなっているので、
印象でもそれを感じるということだと思います。

posted by たんぽぽ at 23:04 | Comment(0) | TrackBack(0) | 家族・ジェンダー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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