わたしがいちばん関心を惹くのは民進党です。
「議席ゼロは免れたが 民進、告示前の「7」下回る」
「都議選 民進、薄い危機感 衆院選へ立て直し道筋見えず」
獲得したのは5議席、現有の7議席を2議席下回りました。
過去最低は前回2013年の15議席なので、
またしても最低記録を大きく更新したことになります。
#東京都議選 議席配分の変化 pic.twitter.com/kUUA5rLUDz
— はる/三春/みらい選挙Project (@miraisyakai) 2017年7月2日
選挙前の予想では、民進党が獲得できるのは
0-1議席ではないかと言われていたのでした。
それを考えると、5議席も取れたのは大きかったと思います。
加計(かけ)学園問題や稲田朋美防衛相の失言などで、
自民党・安倍政権に対する逆風が、選挙の終盤で思ったより
強くなったことが原因だろうと思います。
いわば「おこぼれを拾った」ようなものです。
選挙前の予想獲得議席通りになる可能性が高かったので、
このままいくと民進党は東京から締め出され、
「第二の大阪」になる可能性が高いと懸念していました。
「都民ファースト」が大阪における「維新」と同様、
民進党から支持をさらっていくということです。
「大阪から締め出される民進党」
2015年の統一地方選で、民進党は大阪で大敗し、
大阪市議会でゼロ議席、大阪府議会で1議席と、
ほとんど消滅しかかった状態になっています。
「民主“大惨敗”大阪市議選「0」府議選「1」…府連代表「独自色出せず、厳しい結果」」
自治体レベルでの勢力後退は、国政にも影響をおよぼします。
2014年の衆院選では、民主党は比例の近畿ブロックで第5党です。
2016年の参院選では、民主党は大阪選挙区では候補者を
ひとりしか立てていないですが、最下位当選者の半分の
得票しかできず、次点にも入れなかったのでした。
「比例区開票速報:近畿ブロック(定数29)」
「選挙区開票速報:大阪(改選数4)」
今回の東京都議会選で5議席取れたということは、
民進党が東京から締め出され、大阪と同じ運命をたどる事態は、
ひとまずまぬがれたと思います。
これで東京が「第二の大阪」となる危険が
すっかり去ったとはとても言えないでしょう。
民進党の支持が回復したとは、お世辞にも言えない状況です。
選挙前の予想より議席を多く取れたのも、
「運がよかった」だけのことだと思います。
油断していると、次の選挙では本当に議席がなくなって、
東京からも民進党は消滅するかもしれないです。
民進党については、選挙前から公認候補が
現職を含めてどんどん離党して、都民ファーストへ
移っていったことを問題にする必要もあるでしょう。
「民進党都議候補・離党ラッシュ」
今回の都議会選における民進党の議席の減少は、
選挙前の離党ラッシュから始まっていたと言えます。
離党ラッシュを含めて、責任を問う必要のあることだと思います。