2017年07月05日

toujyouka016.jpg 民進党・壊滅はまぬがれた

7月2日に投開票が行われた東京都議選ですが、
わたしがいちばん関心を惹くのは民進党です。

「議席ゼロは免れたが 民進、告示前の「7」下回る」
「都議選 民進、薄い危機感 衆院選へ立て直し道筋見えず」

獲得したのは5議席、現有の7議席を2議席下回りました。
過去最低は前回2013年の15議席なので、
またしても最低記録を大きく更新したことになります。

 


選挙前の予想では、民進党が獲得できるのは
0-1議席ではないかと言われていたのでした。
それを考えると、5議席も取れたのは大きかったと思います。

加計(かけ)学園問題や稲田朋美防衛相の失言などで、
自民党・安倍政権に対する逆風が、選挙の終盤で思ったより
強くなったことが原因だろうと思います。
いわば「おこぼれを拾った」ようなものです。


選挙前の予想獲得議席通りになる可能性が高かったので、
このままいくと民進党は東京から締め出され、
「第二の大阪」になる可能性が高いと懸念していました。
「都民ファースト」が大阪における「維新」と同様、
民進党から支持をさらっていくということです。

「大阪から締め出される民進党」

2015年の統一地方選で、民進党は大阪で大敗し、
大阪市議会でゼロ議席、大阪府議会で1議席と、
ほとんど消滅しかかった状態になっています。

「民主“大惨敗”大阪市議選「0」府議選「1」…府連代表「独自色出せず、厳しい結果」」

自治体レベルでの勢力後退は、国政にも影響をおよぼします。
2014年の衆院選では、民主党は比例の近畿ブロックで第5党です。
2016年の参院選では、民主党は大阪選挙区では候補者を
ひとりしか立てていないですが、最下位当選者の半分の
得票しかできず、次点にも入れなかったのでした。

「比例区開票速報:近畿ブロック(定数29)」
「選挙区開票速報:大阪(改選数4)」


今回の東京都議会選で5議席取れたということは、
民進党が東京から締め出され、大阪と同じ運命をたどる事態は、
ひとまずまぬがれたと思います。

これで東京が「第二の大阪」となる危険が
すっかり去ったとはとても言えないでしょう。
民進党の支持が回復したとは、お世辞にも言えない状況です。
選挙前の予想より議席を多く取れたのも、
「運がよかった」だけのことだと思います。

油断していると、次の選挙では本当に議席がなくなって、
東京からも民進党は消滅するかもしれないです。


民進党については、選挙前から公認候補が
現職を含めてどんどん離党して、都民ファーストへ
移っていったことを問題にする必要もあるでしょう。

「民進党都議候補・離党ラッシュ」

今回の都議会選における民進党の議席の減少は、
選挙前の離党ラッシュから始まっていたと言えます。
離党ラッシュを含めて、責任を問う必要のあることだと思います。

posted by たんぽぽ at 22:28 | Comment(0) | TrackBack(1) | 選挙 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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