女性議員の人数が、大幅に増えることになりました。
前回の25人から今回は36人で大きく11人増加、
割合も前回は19.7%で今回は28.3%と大幅に増えています。
「女性都議が過去最多36人 前回から11人増 定数の28.3%」
「都議選 女性都議が最多36人に」
記事は東京新聞、毎日新聞ともに短いので全文引用します。
http://www.tokyo-np.co.jp/article/senkyo/togisen2017/news/CK2017070302000087.html
東京都議選で当選した女性は三十六人となり、
前回二〇一三年の二十五人を上回って過去最多を更新。
定数一二七に占める女性比率は19・7%から28・3%になった。
女性の立候補者数も六十五人で過去最多だった。
総務省によると、都道府県議の女性比率は一六年の全国平均で9・9%。
三浦まり上智大教授(政治学)は「女性議員の比率が
二割を超えたことは前進だが、女性が力を発揮するには
三割以上を占める必要がある」と指摘。
「今回の結果は国政や他の地方議会へも刺激を与えるに違いない。
女性議員が増える意義は届きにくい女性の声が代弁されることにあり、
地域の女性のための政策を進めてほしい」と求めた。
https://mainichi.jp/senkyo/articles/20170703/k00/00m/010/192000c
過去最多の65人の女性が立候補した今回の東京都議選では
36人が当選し、前回の25人を上回って過去最多となった。
都民ファーストが公認した女性18人が全員当選したことに加え、
女性が多い共産も健闘したことが要因となっている。【林田七恵】
過去からの推移を見ると、女性議員は増加を続けてはいます。
今回の11人増加、割合で8.6ポイント増加は、
これまでと比べると大幅な増えかたとなっています。
女性議員が大幅に増えた要因は、毎日の記事を見ると
都民ファーストが公認した女性18人が全員当選したことと、
共産党が健闘したこととなっています。
女性議員が存在感を発揮するには3割以上を
占める必要があると言われています。
今回の東京都議会の女性議員の割合は28.3%ですから、
3割近くに一気に迫ったことになります。
女性議員がまがりなりにも増えたことで、
東京都議会のセクハラ野次が飛び交うような体質や、
野次を猛批判されても格好だけ男女共同参画の議連を
復活させておしまいという、ジェンダー平等に
不熱心な体質は、いくらかは改善されるでしょうか?
「2014年6月・東京都議会で起きたセクハラ野次について思ったこと」
「セクハラ野次の後に起きたこと」
「結婚しないのと平場なら言う?」
「東京都の男女共同参画議連」
付記1:
いつものことですが、女性議員のニュースは
新聞記事の扱いが小さいのがさみしいです。
女性議員のことはメディアの関心が薄いということも、
問題にすることだと思います。
付記2:
地方議会の女性議員のエントリ。
「地方議会の女性議員の数」
「統一地方選・女性当選者数」
国政選挙の女性議員のエントリ。
「女性当選者・過去最高」
列国議会同盟のサイト。
「Women in national parliaments」
東京都議会の女性議員の割合28.3%というのは、
ほかの日本の地方議会の平均と比べた場合はもちろん、
日本の国政の女性議員の割合よりも高いです。
それでもヨーロッパの民主主義国の地方議会は
女性議員の割合は3割以上が当たり前であり、
諸外国と比べると、東京都議会もまだまだと言えます。