2017年07月16日

mar0006.gif蓮舫が戸籍を公開する?(2)

前のエントリの続き。
民進党の蓮舫代表の戸籍を公開することについてです。

「民進 党内から差別助長危惧の声 蓮舫代表戸籍公開方針」
(はてなブックマーク)
「山口二郎氏が民進・蓮舫代表の戸籍謄本公開を「全体主義国家だ」と猛批判 
八幡和郎氏は「山口先生は何を恐れているのか…」」

(はてなブックマーク)
「「私は多様性の象徴」民進党・蓮舫代表、二重国籍問題で18日に会見」
(はてなブックマーク)
「蓮舫代表 戸籍公開、危惧する声」
(はてなブックマーク)

なぜ蓮舫はいまごろになって、二重国籍問題に
収拾をつけようなんていい出したのかという疑問があります。
問題になったのは昨年の9月の代表選のときです。
世論のおおかたは忘れているだろうと思います。

 
どうも7月2日の東京都議選で「民進党が大敗したのは、
蓮舫が二重国籍問題をうやむやにしたからだ」
という批判が、党内から出てきたかららしいです。

https://mainichi.jp/articles/20170716/k00/00m/010/061000c
民進党の蓮舫代表が18日、自らの戸籍関連資料を公開する。
東京都議選の惨敗を受け、党内の一部から
「『二重国籍』問題をうやむやにしたためだ」と要求されたことが発端。

蓮舫の二重国籍を問題にして、民進党に投票しなかった
有権者は、いったいどれだけいるのかと思います。
都議会選のときも、当然おおかたの有権者は
二重国籍問題なんて忘れていたと思います。

二重国籍問題が本当に都議会選の敗因だと思っているなら、
民進党の関係者は「よほど状況が見えてない」と思います。
こんな批判を聞き入れて戸籍の公開に応じる蓮舫もしかりです。


蓮舫が戸籍を公開したら、民進党の支持層が
また離れる可能性さえあると思います。
民進党を支持する人たちの中には、
戸籍の個人情報のスティグマ性をよく知っていて、
公開したらどんな問題が起きるかを
承知のかたは多いと思われるからです。

「民進党は戸籍公開の差別性も理解できないし、
マイノリティに配慮できないのか」と思われて、
また愛想を尽かされることになりそうです。


蓮舫の二重国籍を問題視する人たちが、
そもそもどれだけいるのかということもあります。
ネトウヨや差別主義者だけではないかと思います。
そんな一部の偏った世論のほうばかり見る
というだけでも、すでに大問題です。

差別主義者に屈していいことはあまりないです。
彼らはこの「成功体験」によって
さらに自信を持つことになるからです。
これでおとなしくならないどころか、
第二、第三の自己中心的な要求を突きつけてくるでしょう。


民主党・菅政権のとき、不満のある国粋主義者たちが
ことあるごとに政権を叩いたのでした。
菅政権はこれらに対してまともな対処ができず、
叩かれるたびに萎縮しで、妙に国粋主義に
媚びたような態度を示すようになっていきました。

「野党や国粋主義に対する萎縮」

国粋主義に媚びてもなにも解決にならないどころか、
彼らはますます自信を持って、さらに政権を叩く材料を
探し出してまた叩くという繰り返しになりました。

「蓮舫の戸籍を公開する」と言われて、
わたしが思い浮かべたのは、この菅政権時代に
国粋主義に叩かれ続けて萎縮したことです。

目先の自己保身に走って右翼に媚びたところで、
相手はかえってつけあがるだけというのは、
菅政権時代に経験したことだと思います。
そこからなにも学ばなかったのかと思います。


民主党時代の2011年12月、外国人の党員やサポーターの
代表選の投票権を廃止することを決めました。

「外国人党員・サポーター 代表選投票権を廃止へ 民主」

2011年3月に、前原誠司外務大臣(当時)が、
在日韓国人から政治献金を受け取っていたことが
政治資金規正法違反にあたるというので、
責任を取って大臣を辞任したことに
端を発しているものと思います。

「前原外相辞任」
「前原外相辞任(2)」

民進党(民主党)はとくに、エスニシティに関する問題で、
排外・国粋主義者からの攻撃に弱いと思います。
エスニシティによる差別問題は、党内でじゅうぶん意識が
浸透していないということかもしれないです。

外国人の党員やサポーターにも代表選の投票権が
あったときは、民主党は「開かれている」、
「多様性」「共存社会」を標榜するだけのことはあると
わたしは感心していたのでした。
それも結局は後退することになったわけです。


付記:

蓮舫は戸籍を公開するのは7月18日の予定です。
いまならまだ取り消しに間に合います。

https://mainichi.jp/articles/20170716/k00/00m/010/061000c
民進党の蓮舫代表が18日、自らの戸籍関連資料を公開する。

posted by たんぽぽ at 21:47 | Comment(2) | TrackBack(1) | 政治・社会 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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この記事へのコメント
彼女の父親がアメリカ人やフランス人なら差別主義者はここまで彼女を叩いたでしょうか?
大体立候補しそれを受諾した時点で日本国籍を持っていたことは明白でしょうに。
ここで彼女が戸籍を開示すれば、海外にルーツを持つ人はそれが前例になり、戸籍開示だの、日本人じゃないだのの差別の温床となるでしょう。
大体先祖全てを辿って日本人でなければ政治をしてはならないという方が可笑しい。
昭和22年の戸籍改正で、戦後の混乱、物資もなく、戸籍の間違いがあふれかえりました。
日本人だと思っていた人が実は他の国のルーツを持っていたなんて普通にあり得る話ですよ。
私自身も父の戸籍が昭和22年の戸籍改正混乱のミスで私の祖父が戸籍上いなくなりました。
私自身も日本国籍ではありますが、ルーツが日本である保証はどこにもありません。
Posted by わんわん at 2017年07月16日 23:17
わんわんさま、
こちらにコメントありがとうございます。

>彼女の父親がアメリカ人やフランス人なら
>差別主義者はここまで彼女を叩いたでしょうか?

たぶんそんなには叩かなかったと思います。
ただし「白人なら」という条件つきですが。
(アジア系や黒人なら叩くでしょう。)

「血統が大事」と言っても、
「欧米の白人>日本人>アジア系や黒人」という
ヒエラルキーがあるのだと思います。

この手のヒエラルキーはたいてい自民族が
いちばん上なのですが、日本人の場合は自分たちより
上があるのが特徴的だと思います。


>大体立候補しそれを受諾した時点で日本国籍を持っていたことは明白でしょうに

差別主義者たちは、日本国籍を持っていることを確認して、
納得したいのではないのだろうと思います。
気に入らない政治家を叩くねたを探しているのでしょう。
あるいはご指摘のように、現在日本国籍があるかではなく、
ルーツが問題だと言いたいのだと思います。

差別主義者の要求に答えても、
問題は解決しないだろうというのは、
こういうこともあると思います。


>昭和22年の戸籍改正で、戦後の混乱、物資もなく、
>戸籍の間違いがあふれかえりました

戦後の混乱で、なにがどうなったか、
わかったものではないですね。

>私自身も日本国籍ではありますが、ルーツが日本である保証はどこにもありません

いましたり顔でネトウヨや国粋主義者をやっている
自称日本人だって、先祖にどんな人がいるか
わからないですよね。
Posted by たんぽぽ at 2017年07月17日 10:55
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