最近よく言われることについての、くわしい記事があります。
もっと一般的に、にせ科学批判やにせ科学批判の人たちが、
なぜ右傾化したり体制寄りになったりしたか、
ということを考察していると言ってよいでしょう。
「ニセ科学批判とネトウヨが結び付けられるようになったことについて」
(はてなブックマーク)
「なんだか、投稿しても途中で切れてしまうので、追記部分だけをトラックバックでつなぐことにした。」
元来にせ科学批判と右翼やネトウヨとは結びつかないです。
わたしもこのブログで何度かにせ科学批判をしていますが、
取り上げているにせ科学は、ネトウヨや右翼、保守に
信者が多いくらいのものがほとんどです。
それでも現状を見ると、にせ科学批判がネトウヨや
右翼、あるいは体制擁護派になったと思う人たちが
一定数いるのも事実ですし、また実際にそういう人たちが
出てきても無理もない部分もあると、わたしも思います。
にせ科学批判とネトウヨや右翼イデオロギーという
もともと無関係だったものが、結びつけて考えられることが
多くなったのはなぜか、このあたりでまじめに
考察する必要はあるでしょう。
あらかじめ書いておくと、自分の見解は、
「ニセ科学批判とネトウヨは本来、つながらない」である。
しかし、そう言い出す人がけっこういる、というのも理解できないではない。
まして、「またネトウヨ連呼厨ガァー!」などと言い出す気にはなれない。
なので、どうしてそう思われるようになってしまったのか、という
いくつかの自分の思っている理由について書いてみようと思う。
このような問題提起をすると、にせ科学批判者からの反応は、
「にせ科学批判にイデオロギーはない。
にせ科学批判はネトウヨとか言っているのは、
それがわかっていないだけだ」というのが相場です。
ニセ科学批判は右にも左にも向けられている。もし、ニセ科学批判が主として右翼を喜ばせるのだとすれば、それは「主として左翼がニセ科学に毒されている」ということであって、反省すべきはニセ科学に毒された左翼。ニセ科学批判に矛先を向けるのは御門違いの逆ギレ。左翼がニセ科学を排除すればいい https://t.co/CRG8MzsxQW
— 菊池誠(ライブのオファーお待ちしてます) (@kikumaco) 2016年12月22日
ニセ科学批判は党派性と最も遠いところにいるので、党派的にしかものを見られない人たちには行動原理が理解できないんだよ。ニセ科学批判にもともと左翼に近い人が多かったことすら、党派性に毒された人たちには理解できないんだ。まあ、党派性は目を曇らせるからね
— 菊池誠(ライブのオファーお待ちしてます) (@kikumaco) 2016年11月3日
にせ科学批判に右傾化を感じる人が多い現状がある以上、
なぜ少なくない人たちにそう感じさせるのか、
「無理解なやつらが悪い」と一方的に相手を責めるのではなく、
「にせ科学批判(者)の問題」として、
向き合う必要のあることだと思います。
記事に対するわたしの印象ですが、
事情にかなりくわしいかたが書いていると思います。
かなりよく考察されていて、このような考察を
だれかがして欲しかったという記事です。
つまらない反論を受けないよう、
あちこちで用心深い記述をしているとも思います。
(実際、このような問題を取り上げると、
つまらない反論をする人たちは枚挙にいとまがない。)
長い記事だけど、わたしは長いことは気にならなかったです。
わたしの問題意識とちょうど合っていて興味深く読んだので、
長さが気にならなかったのだと思いますが。
追記も長くてごめんなさい。