とか「自民党を批判するだけ」などと言っています。
民進党はまともな政策を掲げられず自民党を批判するだけだから、国政でも相当にやばいです
— 菊池誠(8/12円盤) (@kikumaco) 2017年7月2日
本当にそうなのか、民進党がまともな政策を掲げたと
言える政策があるので、いくつか見てみることにします。
はてな匿名ダイアリーの「保育園落ちた」を発端にして、
待機児童問題に関する施策を主導した山尾志桜里なんて
「まともな政策を掲げた」と、わたしは思います。
「保育士が不足する理由」
「保育士の待遇改善の財源」
「保育士の賃金増額法案」
最初のうちは「匿名だから」と言って相手にせず、
話題が大きくなってようやく民主党政権時代に決まった
保育士の賃金2%引き上げを実行する気になった
自民党・安倍政権のほうが、ずっと「国政で相当にやばい」でしょう。
「「保育園落ちた」政権の対応」
「「保育園落ちた」政権の対応(2)」
国会議員の男女の候補者数をできるかぎり均等にする
「政治分野における男女共同参画推進法案」は、
民進党がかなり主導的に進めていました。
それを自民党議員の反対派の反発によって
国会への提出を断念することになったのでした。
「政治男女均等法案・自民反発」
「女性議員増法案提出できず」
まともな政策を掲げているのは民進党を含めた野党4党であり、
「批判するだけ」なのは自民党と言わざるをえないです。
民進党を含めた野党4党は、性的少数者に対する
差別の解消をする法案を、国会に提出しています。
これも自民党と公明党の反対や消極的態度により
法案は実現する見込みがなくなっています。
「LGBT差別禁止法・野党提出案」
「LGBTの権利・自民党の動き」
「LGBT理解増進法案・自民で失速」
「LGBT差別禁止法・公明党の態度」
野党案は差別禁止をはっきり定めています。
自民党案は「理解増進」というだけで、
差別の禁止までは踏み込んでいないです。
このような実効性の薄い法案にもかかわらず
自民党は反対が多く提出にいたらないのでした。
ここでも野党がまともな政策を掲げていて、
自民党と公明党はまともな政策を掲げないことに加えて
「批判するだけ」という状況です。
きわだったものとして民法改正法案があります。
選択的夫婦別姓法案は、毎年民進党を含めた
野党各党が共同で提出しています。
「民法改正法案・野党共同提出」
「民進党選挙公約・夫婦別姓」
与党・自民党はそれを国会でまったく相手にしないので、
ぜんぜん審議されずに、いつも流されるのでした。
これはまさしく民進党がまともな政策を掲げていて、
自民党が反対ばかりとしか言いようがないです。
婚外子の相続差別撤廃も同様でした。
2013年に違憲判決が出たあとは、さすがの自民党も
法案成立の準備を始めますが、反対派が猛烈に吹き上がりました。
最終的に2013年のうちに法案は成立しますが、
その直前まで自民党は反対ばかりでした。
「2013年12月・婚外子差別撤廃、民法改正」
ここにあげた民進党がまともな政策を掲げて、
自民党が批判するだけという政策は、
どれも家族やジェンダーに関係するものです。
性的少数者の差別禁止法以外は「オンナコドモ」の問題です。
菊池誠氏はなぜこれらを無視するのかと思います。
生活の安定した中高年男性なので、「オンナコドモ」のことには
単純に興味がまわらないのだろうと思います。
もしかすると「オンナコドモ」のことというだけで、
「まともな政策でない」と思っているかもしれないです。
付記:
菊池誠氏は前にも同じようなことを言っていました。
民進党は政府法案に対して「全否定」だと言うのです。
離党した長島議員が言っていたことの中で、要するに今の民進党は政府の政策案に対して「全否定」なのがまずいと。実際、はなから全否定で臨むと「折り合う点を探す」という民主主義本来のあり方が実現できず、最後は数で押し切られて終わっちゃうわけです。そんなことは分かってるはずなんだけど
— 菊池誠(8/12円盤) (@kikumaco) 2017年4月10日
閣法の成立率が現在の安倍政権より民主党・野田政権のほうが
低かったことをあげて「反対ばかりは自民党と公明党が
野党だったときだ」と、このときは反論されていました。
「野党は反対ばかりでなかった」

野党は反対ばかりというイメージを持った人は多いので、
「野党は自民党を批判するだけ」と言われれば、
根拠がなくても信じ込む人は多いだろうと思います。
「なにが事実か」よりも「大勢が信じるかどうか」を重視した、
「ポスト真実」的な戦略だと思います。
「野党の質問がくだらないのか、与党の答弁がひどいのか、有権者は国会中継を見て知るべき。」
僕もかつてはそう思ってた。野党なんて「ハンターイ」と叫んでるだけで何でも反対するしか能がないと思ってた。その認識で土井たか子も福島瑞穂もバカにしてた。それは国会中継をちゃんと見るまでは、メディアの切り取った断片しか見てなかったから。メディアの国会切り張り報道は本当に有害だと思う。 https://t.co/RUwE6tKMpN
— kaz hagiwara(萩原 一彦) (@reservologic) 2017年3月30日