すさまじく悲壮なものとなっていました。
いまから1ヶ月近く前ですが、見てみたいと思います。
「民進、修羅場の都議選総括「受け皿どころかはけ口にも」」
「民進、修羅場の総括 「 解党すべきだ」「執行部若手に」」(全文)
(はてなブックマーク)
民進党は7月14日までに5回の総括会議を開いています。
内容は非公開ですが、一部メディアに情報が提供されているようです。
会議では都議選の戦略ミスが指摘されています。
ひとつはなまじ都民ファーストとの連携を模索したことで、
これが選挙前の離党ラッシュの原因となったと分析しています。
「民進党都議候補・離党ラッシュ」
支持されている勢力に接近してあやかろうなんて考えず、
みずからの足場を大事にするほうがよかったのでしょう。
蓮舫氏が当初、小池百合子都知事との連携を模索したことで、
都民ファーストの会に乗り換える立候補予定者が続出。
もうひとつは国政における自民党批判によって、
批判票が共産党や都民ファーストに流れたことです。
選挙期間中は、加計学園問題などで政権批判を展開する戦略で望んだ。
ところが、自民党の歴史的惨敗に対して民進は受け皿となれず、
批判票の多くは都民ファと共産に流れたとされる。
自民党の歴史的大敗は、国政が批判されたことが原因です。
よって国政における自民党を批判したことは
戦略として適切だったことになります。
「「森友と加計が悪い印象」 落選した自民ベテラン現職」
「自民大敗は「国政への不信の表れ」 経済同友会代表幹事」
「安倍首相「政権に緩みがあるのではという厳しい批判が」」
批判票が民進党に集まらなかったのは、
ひとえに民進党がそれくらい支持を失なって、
信頼や期待をされていなかったということでしょう。
二大政党制に安心してみずから支持を広げる
努力をしないと、与党にいくら強い逆風が吹いても、
民進党に支持は集まらず、振り子なんていつまでも
帰ってこないということだと言えます。
ここでわたしが問題だと思うのは、
自民の批判票が他党とくに共産党に流れたのは、
共産党との連携のせいだとする意見が出てきたことです。
このため、会議では「共産党との連携は弊害となりうる」
との意見が噴出。共産を含む野党4党による共闘路線の
見直しを求める声が広がっている。
補助ブログの8月8日エントリで「野党共闘が共産を
利している」と、前原誠司が述べたことに少し触れました。
これはおそらくこの総括会議中の発言か、
あるいは会議の結果を踏まえた発言と思われます。
「民進党代表選・野党共闘」
それはそうではなく、共産党はそこそこ信頼や
期待をされていたからであり、民進党はろくに信頼や期待を
されていなかったということだと思います。
野党共闘のせいではなく、民進党自身の問題ではないかと思います。
ある程度以上、信頼や期待を持たれていれば、
野党共闘がないときより野党共闘があったときのほうが
票は入るであろうということは、
2016年の参院選が示していると思います。
「参院選・1人区で野党健闘」
「参院選・比例区の民進復調」
ここでもみずからの支持や信頼を回復することが、
大事になるということだと思います。
共闘している他党のせいにしていては、
共闘を解消して単独で選挙を行なっても、
票は得られないのではないかと思います。
かりに民進党が共産党と共闘していなかったとしても、
現状をかんがみれば、自民の批判票が民進党に
もっと集まったとか、実際に獲得した5議席より多く取れたとは
とても思えないのではないかと思います。
このような意見は、共産党との連携がもともと不満だった
右寄りの議員から出るのだろうと思います。
都議選の結果を口実にして、共産党との連携を
解消しようということだと思います。
「蓮舫の二重国籍問題が都議選の敗因」ほど
極端ではないですが、自分の要求のためであり、
都議選の結果を適切に分析しているとは
言えないと思うので、こうした意見は
あまり聞かないほうがいいと、わたしは思います。
ずっと深刻で現実的な問題は
小池百合子を支持する勢力の国政進出です。
8月7日にすでに「日本ファーストの会」が発足しています。
このまま行けば国政選挙でも、都議選のときと
同じような「離党ドミノ」は起きかねないです。
小池氏を支持する勢力による新党が立ち上がれば、
都議選のような離党ドミノを誘発しかねないとの意見だ。
会議では「都民ファが国政に進出した場合の
党の立ち位置を早急に検討してほしい」との声が飛んだ。
野田氏は会議で「党の支持率が上がらない焦りが、
都議選で離党者を生んだ」と神妙な表情で振り返ったという。
これもすぐに効果を発揮する名案はないと思います。
地道に民進党が支持を信頼を回復していくより
ないのではないかと思います。
民進党に一定の勢力があれば、他党への離党者が
続出することは防げることだと思います。