民進党の悲壮な都議会選挙の総括会議です。
「民進、修羅場の都議選総括「受け皿どころかはけ口にも」」
「民進、修羅場の総括 「 解党すべきだ」「執行部若手に」」(全文)
(はてなブックマーク)
民進党が支持と信頼を回復するための
具体的な方法ですが、ひとつは政権時代のイメージを
払拭させるということがあります。
より具体的には、若手に主導権を譲るということです。
会議では「政権時代の失望の払拭」を求める声が上がった。
若手や中堅議員からは「執行部を若手に譲り、
ベテランは国会対策などの裏方として活躍してほしい」との声が上がる。
刷新感を出すためにも、かならずしも若手でなくていいので、
政権時代のイメージの薄い人たちが主導的な
立場につくのがいいだろうと思います。
政権時代のイメージが残る人たちが要職につくと、
「同じ人がやっている」と思われて、民進党は体質改善したと、
あまり思ってもらえないのではないかと思います。
政権時代のイメージを残す人たちとして、
記事では具体的に、副総理を務めた岡田克也、
事業仕分けで看板議員となった蓮舫、
そして最後の首相だった野田佳彦を挙げています。
2015年1月に岡田克也が代表に選ばれたとき、
政権時代のイメージが残っていて、
刷新感がないのではないかと、わたしは思いました。
その意味では細野豪志か長妻昭のほうが
よかったのではないかと、ちょっと思っています。
「民主代表選・岡田克也選出」
野田佳彦は会議でもやはり評価が悪いです。
自民、公明との「三党合意」や消費税増税の決定、
そしてなにより下野することになった張本人というのは、
だれが見ても評価が悪くなるでしょう。
野田氏にいたっては首相として消費増税を主導し、
党内にはいまだに「政権転落のA級戦犯」との批判がある。
蓮舫が幹事長に野田佳彦を選んだとき、
わたしも正直「えーっ」と思ったです。
民進党の印象がどうしても悪くなるでしょうし、
野田佳彦は当分は主導的な立場に置かないほうが
いいのではないかと、わたしは思います。
もうひとつは政策の軸をはっきりさせることがあります。
政策本位ということです。
会議では「憲法、社会保障、原発で党の柱を立てるべきだ」との声も出た。
選挙での協力関係を目指す共産党や、選挙の後ろ盾となる
連合に左右されず、政策の軸を定める必要性を訴える意見だ。
政策本位というのはじつは当たり前のことです。
みずからの立ち位置とでも言えるものですから、
それがはっきりしなければ、自分を見失ったようなものです。
国民からの支持や信頼を得ることなんて、
おぼつかなくても無理もないでしょう。
「憲法、社会保障、原発で」と具体的な課題が
挙がっていますが、いまの民進党はこれらの課題でも
政策の軸がはっきりしなくなっていたのかと思います。
目先の選挙をどうにかすることで精一杯になり、
政策がおろそかになっていたということかもしれないです。
自分たちの選挙を考えるのではなく、具体的な政策を
命をかけてやる姿勢が大事だ」と強調した。
自身の立ち位置をはっきりさせ、どの方向に進むかを
明確にすることで、支持基盤組織や、協力関係にある
他党にも振り回されなくなることにもなります。
民進党の政策やスタンスが、支持基盤の連合に
引きずられることに辟易しているかたもいらっしゃるでしょう。
このブログの読者はどうかわからないですが、
右寄り、保守寄りの人は共産党の影響を受けることも
こころよく思わないということです。
わたしとしては軸とする政策に
「家族・ジェンダー問題」も入れて、
4本にするのがよいのではないかと思います。
「社会保障」に入っているのかもしれないですが、
独立した柱にしてほしいと思います。
家族・ジェンダー問題は民進党はまともな政策を
掲げることができて、かつ自民党はまともな政策を掲げず
反対ばかりのことが多いからです。
「民進党は政策を掲げないか?」
また「社会保障」に関しては、金融安定化政策による
経済成長を前提とした、財源確保をしてほしいところです。
「経済政策と民進党の今後」
「左派こそ金融緩和を重視」
景気が回復して雇用状態がよくなったところで、
安倍政権があまり熱心でない再分配までなされれば、
安倍政権のときより暮らしがよくなっていると、
多くの人が実感するだろうからです。