2017年09月03日

mar0006.gifそして舞台は経済政策へ

9月2日エントリの続き。
にせ科学批判とネトウヨの関係についてのはてなの匿名記事です。

「ニセ科学批判とネトウヨが結び付けられるようになったことについて」

2012年12月に安倍政権が発足し「アベノミクス」が話題になると、
論点は経済政策へと移っていくことになります。

 
にせ科学批判クラスタや理系クラスタの諸氏も、
金融緩和政策を支持したまではいいのですが、
そのうちの少なくない人たちが、右傾化したり、
右派と結びつくことになったのでした。

ニセ科学批判クラスタ、あるいはもしかしたら理系クラスタまで
枠を広げてもいいのかもしれないが、けっこうな割合が
いわゆる「リフレ」に近づいたのは確かにそうだなと思う。

そしていよいよ右派・ネトウヨ、反左翼・リベラル、
反野党というイデオロギーが色濃くなっていきます。

しかしこの「リフレに近づいた側」の少なからぬ人が、
その後決定的にウヨに近づいていくことになる。

にせ科学批判クラスタ、理系クラスタの外部にも
同じような「リフレ派」がいて、彼らと合流することで
新たな「仲間」を得たことも、特筆するところだと思います。

ニセ科学批判クラスタの外にもそういう人が
やはり「なぜか」いて、新たな集団を作るようになる。
リフレで経済的に豊かになることを期待するクラスタ、というよりは
「政権を応援しマスコミを憎み野党のアラ探しをする」クラスタとなる。


彼らにとっての経済政策もリベラル・左派や野党を
「叩くための手段」だったのだろうと思います。
「にせ科学批判」を「叩くための手段」にしたのと同じです。

3.11原発事故から時間が経って、放射線関係の
にせ科学やデマも減ってきたところだったので、
新しい「叩くための手段」が欲しくなっていたでしょうし、
ちょうどよかったのでしょう。

たまたまリベラル・左派や野党各党が敵視する
安倍政権が推進していることも、右派やネトウヨ、
「人を叩くのが好きな層」や理系至上主義者にとって、
格好の「叩くため手段」だったと思います。


安倍政権の金融安定化政策を支持したけれど、
右傾化したり、右派と結びついたりしないかたもいました。
よって「アベノミクス」支持を通じて、
右傾化したり右派と結びついたりするかは、
やはり「本人の資質」の問題ということです。

安倍政権が右派であることも、金融安定化政策を
理解しないのが左派であることも、支持者が右傾化する
本質的な理由にはならないということです。
「左派が金融緩和を理解しないからだ」というのは、
自分の右傾化を自己正当化する言いわけということです。

反緊縮には賛同する、という程度の人は、あまりそっちへ動かなかったからだ。
アベノミクスなるものがあったからといって、他の論点がいっぱいあるのだから、
ウヨに近づく理由にはならないのである。


決定的に右翼に近づいた「リフレ派」クラスタは、
安倍政権が財政政策として公共事業を行なっていることを
問題にすることが、ほとんどないと思います。
公共事業はあまり雇用を増やさず、景気対策にならないということは、
経済学者から指摘があるにもかかわらずです。

「政治と経済の失われた20年 -- データから語る日本の未来」
わたしは自民党が掲げる金融政策はまっとうだと思う一方で、
デフレを脱却するために公共事業をすると
語られている点についてはあまり評価していません。
現在、インフラの整備などの公共事業には
高度な技術や資格が必要とされています。
昔のように頭数を集めて、体力勝負で行う事業はなかなかない。
つまり公共事業に予算を投じても、あまり雇用に結びつかないのですね。

決定的に右翼に近づいた「リフレ派」クラスタは、
財政政策として、介護士や保育士の待遇改善など、
福祉に回せという主張をすることもほとんどないようです。
公共事業より社会福祉のほうが経済効果が大きいことも
経済学者から指摘があるにもかかわらずです。

「左派こそ金融緩和を重視するべき 松尾匡・立命館大教授」
「ひどい不況の時、金融緩和で作ったお金は、
直接には使われず銀行にため込まれてしまう。
だから、そのお金が世の中に回る仕組みをつくるために、
安倍政権は旧来型の公共事業を第2の矢として実行し、それが効いた。
質はともかく、景気が拡大する方向への力が働いているのだと思う。
本来は、公共事業よりも、介護や福祉の働き手を増やすために使うべきではあるが」


リフレを「叩くための道具」にして、
「政権を応援しマスコミを憎み野党のアラ探しをする」
クラスタの中には、こうした主張をしないことは
あきらかだとわかる人たちも、一部にはいます。

「リフレ派」クラスタを構成する理系クラスタの中には
土建屋や建設業界の人たちもいらっしゃります。
彼らが「公共事業を減らせ」なんて、みずからの既得権益を
否定することなど、言うはずもないでしょう。

「リフレ派」クラスタの構成員の中には右派やネトウヨも多いです。
彼らはミソジニー傾向もあるでしょうから、介護士や保育士の
問題なんて「オンナコドモ」のことに興味はないでしょう。
それゆえなにも言わないのでしょう。


決定的に右翼に近づいた「リフレ派」クラスタは、
民主党政権時代に金融安定化政策を行なうことを
なぜか積極的に支持しなかったのでした。

民主党政権はデフレ脱却の議連を作ったこともあります。
現在の「リフレ派」クラスタは、なぜもっとこれを
積極的に支持しなかったのかと思います。

「新政権で金融緩和、円安進む−民主のデフレ脱却議連事務局長」
「民主デフレ脱却議連、インフレ目標導入など財務相に提言」

民主党政権が子ども手当ての財源に苦しんでいたとき、
なぜ金融緩和で経済成長を起こして、
税収を増やして財源を確保すればいいと、
積極的に主張しなかったのかと思います。


アルフレッド・マーシャルという経済学者は、
「あたまはクールに、こころはホットに」ということばを残しています。
経済学の研究や実践をする人たちには、
あたまはクールだけど、こころもクールな人が少なくないので、
そうした人たちに対する教訓ということです。

「cool head and warm heart(冷静な頭と、温かい心)」

経済学もほかの学問や文化と同じく、
人間がよりよい生活を送れるようにするためにあります。
クールなこころで考えた経済理論や経済政策は、
それがどれほど合理的であっても、
人びとを幸せにはしないだろうということです。

「リフレで経済的に豊かになることを期待するクラスタ、
というよりは「政権を応援しマスコミを憎み
野党のアラ探しをする」クラスタ」と化している、
にせ科学批判クラスタ、理系クラスタ、リフレクラスタの
みなさんの現在のこころはホットでしょうか?
それともクールになっているでしょうか?

posted by たんぽぽ at 22:17 | Comment(0) | 経済 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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