2017年09月18日

toujyouka016.jpg 山尾志桜里が不倫?で離党

ちょっと前のニュース。

山尾志桜里議員が9月8日に民進党から離党しました。
ほかならぬ「保育園落ちた」の匿名記事を取り上げて、
保育問題で大活躍をなさっているかたです。

離党の理由は不倫(!)です。

「離党届の山尾氏「男女の関係はありません」 文書全文」
「山尾氏、民進に離党届 交際問題報道」
「民進執行部、対応に苦慮 山尾氏離党届 議員辞職求める声も」
「民進、山尾氏の離党届受理 前原代表「判断尊重したい」」

「民進党 山尾氏の離党届を受理」
「民進党 山尾氏離党 早期幕引き図る くすぶる執行部批判」

 
民進党は8日午前の常任幹事会で、
週刊文春で弁護士の既婚男性との交際を報じられたことを受けて
山尾志桜里元政調会長(43)が7日夜に提出した離党届を受理した。
10月に予定される衆院3補欠選挙を見据え、早期の幕引きを図った。

相手の男性は政策ブレインとして働いている弁護士です。
山尾志桜里本人は「不倫ではない」と言っています。

この週刊誌に記載のある○○(原文は実名)弁護士には、
憲法問題や共謀罪、雇用問題など極めて幅広い政策分野において、
政策ブレーンとして、具体的な政策の立案・起案作業や
質問・スピーチ・原稿などの作成作業をお手伝いいただいてきました。
=○○弁護士と男女の関係はありません。
しかし、誤解を生じさせるような行動で様々な方々に
ご迷惑をおかけしたこと、深く反省しおわび申し上げます。

不倫でないのなら離党するのもおかしなお話です。
それでも離党するのは、この問題が長引くことで、
9月からの臨時国会や10月の衆院補欠選挙に
影響するという、政治的判断によります。

本人から離党届けを提出してきたし、また山尾志桜里は
自民党議員の不倫も問題にしていたことがあったし、
ということで、前原執行部は離党届けを受理しました。


本当に不倫だったとしても、
離党する必要はあるのかという疑問があります。
いかに不道徳なことといえども、仕事の能力や業績には
なんの関係もないプライベートなことからです。

優れた業績を残した偉人が、私生活では多分に
不道徳だったり、個人としては人間性に問題があったり
ということは、歴史上の有名人でも珍しくないです。

仕事の能力や業績と関係ない個人的なことを
いちいち持ち出して批判して「退場」させていたら、
残る人はほとんどいなくなるのではないかと思います。
批判する人たちもそんなに人格高潔なのかとも思います。


こういうお話になると槍玉に上がるのが、
「フランスには、なぜ恋愛スキャンダルがないのか?」です。

「フランスには、なぜ恋愛スキャンダルがないのか?」

大統領に隠し子がいたり、政治家や有名人の
異性関係のモラルハザードは珍しくないです。
それが露見したところで、キャリアにはなんら影響せず
「たいしたことではない」ということです。

ミッテラン大統領に隠し子がいた!
しかし、本人をはじめフランス人の反応は平静そのもの。
“Et alors?(それで)”日本やアメリカと大違いのこの状況、
フランス独自の恋愛文化に秘密があった…。

フランスの社会では、仕事上の能力や業績と、
プライベートのこととは関係のない別物と、
きっちり割り切っているということです。
このように割り切れる程度には「おとな」になりたいものです。



かりに不倫とはその人の仕事上のキャリアに関わる
大問題であるとしても、男性議員のときや自民党議員のときは
同じように反応するのか、という疑問が出てきます。

自民党議員は不倫しても許されるが、
野党議員は不倫したら離党するくらいの
責任を取らなければならないというのなら、
政権党、安倍政権に甘く、野党が嫌いという
ダブルスタンダードでしかないでしょう。


不倫した男性議員も何人かいますが、
その中のだれかが離党したお話はないようです。
民進党にかぎっても、細野豪志は山本モナとの
不倫が発覚してもそれが原因で離党はしなかったし、
そもそも離党するという議論さえなかったです。

男性は不倫しても許されるが、女性は不倫したら
離党するくらいの責任を取らなければならないというのなら、
ジェンダー差別としか言いようがないです。

posted by たんぽぽ at 21:17 | Comment(0) | 家族・ジェンダー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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