意識をなくした状態で強姦されたことを
訴えた詩織さんの件ですが、検察審査会は元TBS記者の男性を、
嫌疑ふじゅうぶんとして不起訴処分としました。
「元TBS記者は「不起訴相当」 「性犯罪被害」で検審」
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「詩織さん「結果を知り驚き」 検審の「不起訴相当」受け」
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「元TBS記者、一部報道に「法的措置検討」 不起訴相当」
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ジャーナリストの詩織さん(28)=姓は非公表=から
準強姦(ごうかん)容疑で告訴された元TBS記者の
男性ジャーナリスト(51)に対する東京地検の
不起訴(嫌疑不十分)処分について、東京第六検察審査会は22日、
「不起訴相当」とする議決を公表した。議決は21日付。
詩織さんが5月に審査を申し立てていた。
朝日の記事は全部名前を伏せていますが、
元TBS記者の男性ジャーナリストは山口敬之氏です。
山口敬之氏は昨年の2016年7月にこの件で
不起訴処分になったので、詩織さんは検察審査会に
不服申し立てをしていました。
「【レイプ告白】「あの夜、なにがあったのか」詩織さんと山口氏 それぞれに聞いた」
山口氏は結局、2015年8月に書類送検されたが、
2016年7月に不起訴(嫌疑不十分)となった。
刑事裁判では、被告人が有罪だと証明する役割を、検察官が担っている。
そのため、被疑者を起訴するかどうか、つまり刑事裁判を
始めるかどうかは、検察官の判断にかかっている。
そして、検察官の判断に不満がある場合、
第三者に検証してもらう仕組みが、
詩織さんのした「検察審査会への不服申立」だ。
今後、山口氏が起訴されるかどうかの判断は、
検察審査会に委ねられた。
証拠ならタクシーの運転手の証言があるし、
ホテルの内外の防犯カメラの映像があります。
詩織さんと山口敬之氏とのあいだで
やりとりされたメールも公開されています。
これだけ証拠があって、なぜ不起訴処分なのかと思います。
「運転手さんの話だと、詩織さんは何度か
『近くの駅で降ろしてください』と言っていた。
ところが、山口氏が『何もしない。仕事の話をしよう』と言って、
港区内のホテルに向かうように指示したそうです。
詩織さんはタクシー内で、最初は話をしていましたが、
ホテルに着いたときには一人ではタクシーから
降りられない状況だったといいます」
「運転手さんによると、詩織さんはタクシーの後部座席で
吐いていました。書き入れ時の前に車内に吐かれ、
いったん営業所に戻らなければいけなくなったので、
詩織さんたち2人のことが強く印象に残っていたそうです」
タクシーから降りる時の様子は、ホテルの防犯カメラにも映っていた。
詩織さんと友人は、この映像も警察で確認したという。友人はこう語る。
「防犯カメラの画像は、タクシーの後方側から
撮られたもので、ナンバープレートが映っていました。
最初に山口氏が出てきたけど、詩織さんが出てこない。
そこで山口氏がかがんで、後部座席に乗り込むような形で、
彼女を引き摺り出していたのが映っていました」
ホテルの監視カメラには午前5時すぎ、
足早に立ち去る詩織さんの姿が残っていた。
本誌が掲載した #山口敬之 氏と被害女性とのやりとりのメールです。避妊具なしで行為に及んだことを〈精子の活動が著しく低調だという病気〉と弁明。行為後には「下着だけでもお土産で持って帰ってもいいかな。いつも強気なのに困った時は子供みたいでかわいいね」との発言も。(デスクI) pic.twitter.com/X65cBDYLII
— 週刊新潮 (@shukan_shincho) 2017年5月29日
山口敬之氏に対しては、一度逮捕状が出たにも関わらず、
はっきりしない理由で逮捕取りやめになっています。
こうした不透明なことがあったにもかかわらず、
検察審査会は同じ判断を繰り返したことになります。
警察の捜査によって、タクシー運転手や、
ホテルのベルボーイ、ホテルセキュリティーカメラ映像、
下着から採取したDNA片の鑑定結果などの証拠が揃い、
2015年6月にいったんは山口氏への逮捕状が発行された。
しかし、捜査員からは逮捕直前、「上からの指示で、
逮捕できなかった」と連絡があったという。
驚いたな。
— 渡辺@潜伏中 (@oredayo8) 2017年9月22日
警視庁高輪署が山口敬之を準強姦容疑で逮捕寸前までいって、なぜ中村格警視庁刑事部長(当時)が逮捕状の執行を止めたのか、調べてほしいのだが。
山口が頼った官邸の北村滋調査官との関わりも。
元TBS記者は「不起訴相当」 https://t.co/vGflFe1LLV
山口敬之氏は詩織さんの主張を鵜呑みにした
報道をされた、などと言っています。
上にあげた程度の証拠や状況証拠があるのですから、
それを元にした記事であれば、「詩織さんの主張を
鵜呑みにした」ということはないでしょう。
この案件に関しては、当該女性の記者会見の前後から、
女性の主張を鵜呑(うの)みにし、
私を犯罪者であると断定するかのような
週刊誌や新聞、テレビの報道が大量に流布されました。
この件については、つぎの指摘を紹介しておきます。
日本の警察は、そもそも強姦被害者の対処に
慣れていないと思われるということです。
日本の警察は強姦の被害者が届け出ても、
届けを取り下げるよう被害者を「説得」したりして
事件をもみ消すことも多いです。
それゆえ日本の警察はまともに性犯罪に対処する
経験に乏しいことは考えられます。
詩織さんのケースはこうして葬られようとしているが、日本は、レイプ被害者の対処に警察自体が慣れておらずシステム化されていない、という印象を詩織さんのインタビューから私は受けた。レイプキットの存在を日本人女性の間に徹底認知させるべし。https://t.co/x3EdrnteHR
— TrinityNYC (@TrinityNYC) 2017年9月22日