衝撃的で「カオス」な事態になりましたが、
小池百合子は民進党の候補者すべてを
希望の党に合流させるつもりはなく、
リベラル候補者は合流させないことにしています。
「「リベラル派は排除する」 希望・小池代表が明言 維新の会・松井代表とも会談へ (1/7ページ)」
より具体的には憲法改正と安全保障関連法案に
賛成する候補者だけ合流を認めるということです。
新党「希望の党」代表の小池百合子東京都知事は
29日の記者会見で、希望の党からの出馬を望む
民進党の立候補予定者の絞り込みについて、
「リベラル派を『大量虐殺』するのか」と問われ、
「(リベラル派が)排除されないということはない。
排除する」と言い切った。
「前原代表がどういう発言をされたのか承知していませんが、
排除されないということはございません。排除致します。
というか、絞らせていただくということです。
それはやはり、安全保障や憲法観という根幹部分で
一致していくことが政党の構成員として
必要最低限のことではないかと思っています」
小池百合子、希望の党としては当然の戦略だと思います。
希望の党の決定的な候補者不足を補うためには、
資金と人材のある民進党から候補者を
できるだけ多く迎え入れたいでしょう。
それでも民進党の候補者を全部合流させると、
「民進党が衣替えしただけ」と思われて、
新党の刷新感が薄れるどころ、民進党のネガティブな
イメージを引き込むことになります。
そこで合流させる候補者に一定の線引きをすることになります。
その「線引き」は、小池百合子から政治思想の遠い
リベラルを締め出すことが、政党としてまとまるためにも
有権者に政党のスタンスを示すためにも
「妥当」ということになります。
希望の党に合流したくない、もしくは合流できそうにない
「残留組」の候補者はどうするかです。
自前の選挙基盤に自信のある候補者は、
無所属での出馬を決めています。
それほどの選挙基盤がない候補者は、
新党を作ることを模索し始めています。
「衆院選 さまようリベラル 揺れる民進出身議員」
「衆院選 リベラル票はどこへ 選挙難民状態」
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「衆院選2017 希望、排除の論理 小池氏「全員受け入れ、さらさらない」 民進、広がる反発」
(はてなブックマーク)
「衆院選 民進内、合流拒否も 無所属出馬や残留の動き」
(はてなブックマーク)
「民進リベラル系に新党構想=希望の公認条件相いれず【17衆院選】」
(はてなブックマーク)
「残留組」が集まって新党を作るのが
もっとも無難で妥当だと、わたしは思います。
その場合衆院選の公示は10月10日なので時間がないですし、
それまでに間に合わせる必要があります。
「残留組」がどうなるかは現在のところ流動的で、
まだまだ状況が変わることはあるでしょう。
無所属で出馬する候補者と、新党を結成して
そこから出馬する候補者とにわかれる、
というあたりで落ち着きそうに思います。