政界から引退することになりました。
民主党政権時代に民法改正、選択的夫婦別姓が
実現できずじまいになった大元凶の人物です。
「亀井静香氏が政界引退へ 元運輸相・衆院議員13期」
(はてなブックマーク)
まずはめでたい。オマエの姓で「選択的」夫婦別姓が実現しなかったんだよ、と。
— 紗綾(さぁや) (@saya_fairyland) 2017年10月4日
亀井静香は2005年の郵政選挙に先立って、
郵政民営化に反対するべく国民新党を作ります。
国民新党は2009年の鳩山政権に参加しましたが、
民法改正・選択的夫婦別姓の実現には反対でした。
「亀井静香が反対」
「亀井氏、夫婦別姓など「熱望する方々ご愁傷さま」」
記者会見で亀井氏は、永住外国人に地方選挙権を付与する法案と
選択的夫婦別姓制度の導入を柱とする民法改正案について、
「国民新党が反対している限り、絶対に日の目を見ない。
(成立を)熱望している方々にはご愁傷さまです」と強調した。
「国民新党が反対している限り、絶対に日の目を見ない」が、
いかにも「どんな事実や根拠、理屈を聞かされても、
聞く耳を持たない頑迷極まりない非共存派」という感じです。
「ご愁傷さまです」というもの言いは嘲笑的だと思います。
夫婦別姓に対する差別意識と蔑視感の現れでしょう。
2010年には、当時運輸相として入閣していた亀井静香は、
民法改正法案の閣議決定にただひとり執拗に反対しました。
これによって閣議決定はできず見送ることになりました。
いま思えばこれが決定的だったと思います。
「国民新党のこと」
「民法改正に暗雲」
「首相、夫婦別姓法案で閣議決定に応じるよう要求 亀井氏明かす」
国民新党代表の亀井静香郵政改革・金融相は20日、
鳩山由紀夫首相と17日に会った際、
選択的夫婦別姓制度を導入するための民法改正案について、
国民新党が国会で反対することを容認する代わりに
亀井氏自身は閣僚として閣議決定に応じるよう
求められたことを明らかにした。亀井氏は拒否したという。
このあと民主党政権は2010年の参院選で敗北し、
参院で過半数が取れず、支持が後退していきます。
そして選挙で大敗することを恐れるようになり
民法改正法案の提出は、一度もなされずに終わります。
2010年は「第3次男女共同参画基本計画」が閣議決定されました。
ここでも亀井静香は民法改正、選択的夫婦別姓に反対し、
当初の予定であった「民法改正が必要である」と言う表現を
「引き続き検討を進める」に後退させたのでした。
「また亀井静香か」
「夫婦別姓の導入検討=「必要」から後退―男女参画計画」
男女共同参画会議(議長・仙谷由人官房長官)は7月、
菅直人首相に対し、夫婦別姓を含む民法改正が「必要」と答申した。
しかし、国民新党の亀井静香代表らが強く反対し、
基本計画では表現が「引き続き検討を進める」と後退した。
2013年3月、安倍政権の発足から1年も経たないうちに、
国民新党は凋落して消滅することになります。
亀井静香は2014年の衆院選でも、無所属で当選します。
自前の支持基盤がそれだけ強固ということでしょう。
2005年の郵政選挙で刺客を送られても、
それをはねのけただけのことはあります。
2015年の夫婦別姓訴訟の大法廷回付の前に、
亀井静香は民法改正についてインタビューを受けています。
ここでも「夫婦同姓は家族の一体感を作る」とか、
「結婚改姓が嫌なら結婚するな」とか
お定まりの(わたしのブログをご覧になるかたは
聞き飽きたであろう)反対論を並べていました。
「民法改正・民主党政権の閣僚」
「どうして夫婦同姓なの」(全文)(3/3)
亀井静香は別姓反対派としては「功績」が大きかったと思います。
民法改正を推進する政権に入って、ひとりで阻止したからです。
これだけの「成果」を出した反対派は、ほかにいないと思います。
それもようやく身を引いてくれることになりました。
亀井は夫婦別姓だけではなく、外国人参政権にも反対していた。獅子身中の虫というか、内部かくらん作戦というか。
— しろとげキンシャチ (@kinshati) 2017年10月4日