タイトルで、自民と(旧)民進のどちらの経済政策も
問題があると批評している特集があります。
「問題だらけの経済政策 2017 衆院選」
経済学者の松尾匡氏へのインタビュー記事です。
ほぼ1ページ全部を取って、かなり気合いが入っています。
内容は消費税増税の問題と、自民、(旧)民進の両方の
経済政策の問題点についてです。
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自民も民進も消費税の増税を掲げているが、
現時点では景気拡大がふじゅうぶんで消費税増税は大問題である。
アベノミクスは財政出動の規模もふじゅうぶんで、
緩和マネーが銀行にためこまれている、
また公共事業中心で使い道にも問題がある。
(旧)民進党は経済成長をせずに生活保障を
充実させることを前提としているので、雇用が増えず問題がある。
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といったことが書かれています。
「消費税は安定した財源で好ましいのではないか?」とか、
「財政出動を増やすと国の借金が増えて、
いずれ破綻するのではないか?」といった
財政再建論者が好きそうな疑問にも答えています。
「長期的成長」と「短期的成長」についても触れています。
「成長には、長期と短期の二つがあります。
長期的成長は供給能力の拡大です。
労働生産性を上げるとか、労働人口が増えるとか、
そういう意味での成長ですね」
「短期的成長は、需要、すなわちものを買う力の拡大です。
需要が増えていけば、それに合わせて生産も雇用も増えていく」
「アベノミクスで雇用が増えた」は「短期的成長」です。
「少子高齢化で経済成長しなくなる」といった、
わたしがよくこのブログで書いていることは
「長期的成長」になるということです。