2017年11月02日

toujyouka016.jpg 支持率の推移・立憲民主党

今年の7月のはじめから10月の末までの
各政党の支持率の推移をグラフにしたものがあります。
報道機関の発表する数値を平均したものです。
これを見てみたいと思います。

立憲民主党の支持率が10月22日の選挙後に、
急激に高くなっていることが眼につきます。
自民党以外の政党から群を抜くようになっています。
こういうのは「勝てば官軍」で、選挙で勝ったというだけで、
求心力になって支持が集まるところもあるのでしょう。

 


9月のはじめまでの民進党の支持率は7%程度です。
10月末の立憲民主党の支持率は12%程度です。
よって民進党の支持者がそのまま立憲民主党に
移っただけでないことが考えられます。

立憲民主党は以前の民進党の支持者以外からも、
支持者を得ているということになります。
その新しく来た支持者は無党派層からと考えられます。
9月以降、他党の支持率はほぼ一定、
自民党の支持率は10月以降増えていて、
無党派の割合だけがこの時期から急に減っているからです。

無党派の割合は9月の末の希望の党の登場によって
急激に下がるので、希望の党を支持するようになった
無党派層が、一定の数いることがわかります。

10月に入って立憲民主党が党勢を伸ばす過程で、
また無党派層の割合が下がっています。
この時期の無党派層の中に、立憲民主党の支持に
移った人たちがいると考えられます。


無党派から立憲民主党の支持に移った中には、
リベラル・左派的な政策や理念を支持するが、
それを代弁する政党がないのでこれまで無党派だった
という人たちが相当数いるのではないかと思います。

10月26日エントリでも少し触れましたが、
「リベラル・左派」に需要はあったのですが、
いままでは受け皿がなかったということです。
立憲民主党の登場によってその受け皿となる政党が
ちょうど現れたということだと思います。

「立憲民主党よ、リベラルを誇れ」


必ずしもリベラルや左派ではないが、
自民党・安倍政権に批判的なスタンスなので、
無党派から立憲民主党支持に移った人たちも
少なからずいるだろうと思います。
政権批判の受け皿という意味でも、立憲民主党はかつての
民進党以上に機能していることになります。

これは11月1日エントリで触れたことですが、
リベラル・左派という政治的スタンスによって、
自民党との差がはっきりしているからだろうと思います。
それゆえ必ずしもリベラル・左派でない人たちにとっても、
自民党のオルタナティブとして認識しやすい
ということではないかと思います。

「実現困難な保守二大政党」

posted by たんぽぽ at 07:03 | Comment(0) | 政治・社会 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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