2017年11月11日

toujyouka016.jpg 夫婦別姓訴訟・青野慶久が提訴

サイボウズの青野慶久社長が、現行の夫婦同姓の強制は
法の下の平等に反するとして、国を提訴することになりました。

「<夫婦別姓>サイボウズ社長「選択できず不利益」国を提訴へ」
(はてなブックマーク)
「夫婦別姓訴訟 「生き方選ばせてほしい」サイボウズ社長」
(はてなブックマーク)

 
日本人と外国人との結婚では同姓か別姓かを選べるのに、
日本人同士の結婚だと選択できないのは
「法の下の平等」を定めた憲法に反するとして、
東証1部上場のソフトウエア開発会社「サイボウズ」
(東京都中央区)の青野慶久社長(46)ら2人が、
国に計220万円の損害賠償を求め、
来春にも東京地裁に提訴する方針を固めた。

提訴の理由は国際結婚は夫婦別姓が選択できるが、
日本人どうしの結婚では選択できないことは
「法の下の平等」に反するとしています。
先日9月に国を提訴することを決めた
岡山の原告のかたたちと理由は同じです。

「もうひとつの夫婦別姓訴訟」

戸籍法の規定で外国人と結婚した場合は夫婦別姓を選べるのに、
日本人同士だと夫婦同姓しか認められないのは
法の下の平等に反して違憲だとして、岡山県に住む日本人で
事実婚の夫婦が来年1月にも、慰謝料など約220万円の
支払いを国に求める訴訟を岡山地裁に起こす。


担当の弁護士は作花知志氏、岡山の訴訟と同じかたです。

女性の社会進出によって選択的夫婦別姓を望む人は増えている。
原告代理人の作花知志弁護士は「姓は人権としての側面が出てきている。
戸籍法を改正して旧姓使用の選択を認めれば
いいだけなのに現状は憲法の精神に反する」と主張する。

「新しい夫婦別姓訴訟を共同通信社に紹介していただきました」
「新しい夫婦別姓訴訟を共同通信社に紹介していただきました(その2)」
「共同通信社で新しい夫婦別姓訴訟を紹介していただきました(その3)」

「法律婚した男性による夫婦別姓訴訟は初めて」とコメントしています。
夫婦別姓訴訟自体がすでに終わったもの1件と、
今後提訴が予定されているもの1件の2件だけですが。

代理人弁護士によると、法律婚した男性による夫婦別姓訴訟は初めて。

夫婦別姓問題は女性だけの問題ではない、
ということは改めて言及しておきたいと思います。
この問題はともすれば「女性だけの問題」とされて
男性から「他人ごと」のように扱われることも多いです。


青野慶久氏とともに原告として提訴するかたは
神奈川県に在住の20台の女性です。

神奈川県内の20代女性も同時に提訴する予定。
この女性は旧姓への愛着が強く、「名前はアイデンティティーそのもの。
紙1枚で別人になったことが悔しい」と話す。


青野慶久氏は結婚して戸籍姓は妻の苗字となり、
青野姓は通称使用しています。
有名な男性があえて結婚改姓したことで話題になり、
わたしのブログでも何度か取り上げています。

「金曜討論で夫婦別姓」
「妻氏婚を選んだ社長」
「青野慶久にインタビュー」

別姓反対派にして反ジェンダーフリー論者の
あの八木秀次氏とも議論したことがあります。

有名人で一定の社会的影響力があるかたが原告ということで、
この裁判は話題性もあるのではないかと思います。
健闘を祈りたいと思います。

posted by たんぽぽ at 13:30 | Comment(0) | TrackBack(0) | 民法改正一般 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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