2018年01月06日

mar0006.gif夫婦別姓訴訟・子の苗字の扱い

サイボウズの青野慶久社長による夫婦別姓訴訟ですが、
子どもの苗字は統一する案を提示しています。

「夫婦同姓・別姓を選べる社会にするため、私たちの訴訟を応援してください!」

Q. 子供の姓はどうするの?

今回は、どちらかの姓に統一する制度を提案しています。
子供ごとに選べるようにしたり、子供には新しい姓を
付けたりするなど、様々な意見があることは認識しております。
しかし今回は議論をシンプルにするために、
まずは「夫婦で別姓を選択できる」ところだけに絞って主張しています。

 
子どもの苗字を統一するというのは、
法制審議会の案と同じと考えてよいのだろうと思います。
おそらく婚姻届けを提出する際、子どもの苗字を
父母のどちらにするかも決めるのでしょう。

野党各党が共同で提出してきた民法改正法案は、
子どもの苗字は父母のどちらでも選べて、
出生ごとに決めるというものです。

「子の苗字を統一?」
「夫婦別姓・子の姓の議論」


子どもの苗字を統一する案は、あまり感心できないです。
以下のような問題が起きるからです。

「子の姓は統一・・・反対です」

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1. 夫婦別姓を選んでも、子どもの名字は夫の名字を選ぶよう
圧力がかかる可能性がある。
2. 多様性の確保のために、子どもの名字は選べるほうがいい。
3. すでにきょうだいで名字がおなじでない事実婚夫婦の場合、
婚姻届けを出すと、改姓を迫られる子どもが出てくる。
4. 反対派の妥協のためなら無意味。
--------

一人っ子どうしの結婚で「家名の存続」が必要なとき、
子どもの苗字を統一することになると、両方の家の苗字が
残せなくて解決にならないという問題も出てきます。

「■「夫婦別姓導入」へ」

「子の出生ごとに決める」という案だと、
〈イエ制度〉に拘る保守的な層の支持も得やすくなり、
それはそれで賢明な選択だろうとは思う。
少子化という状況においては、一人息子と一人娘のカップルが多くなるわけだが、
苗字を「子の出生ごとに決める」ということにすれば、
父方の苗字も母方の苗字も継承されることが可能になるわけだ。


ただでさえ抵抗が強い選択的夫婦別姓なのに、
子どもの苗字を出生ごとに決めるようにすると、
さらに抵抗が強くなることは考えられます。

それで子どもの苗字のことは後回しにして
将来の課題ということにして、今回はとにかく夫婦別姓で
婚姻届けを出せるようにしよう、という
戦略的判断なのだろうと思います。


選択的夫婦別姓が実現して、夫婦別姓がひとたび
認められるようになれば、子どもの苗字を全員統一から
出生ごとに決めるように改正するのは、
ハードルが比較的低いと考えられます。

それゆえ夫婦別姓が認められるようになった場合、
それほど遠くない未来に、子どもの苗字も
出生ごとに決められるよう、さらなる法改正が
なされることが考えられます。

子どもの苗字の扱いをあえて将来の課題とするのは、
戦略としては一定の妥当性はあるとは思います。

posted by たんぽぽ at 22:16 | Comment(0) | 民法改正一般 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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