システムの改修が進められています。
その費用がどのくらいかかるかがはっきりして、
総務省が補正予算案に100億円を計上しています。
「マイナンバー、旧姓併記のシステム改修に「100億円」⇒「夫婦別姓を認めれば解決するのに」と批判の声」
「女性活躍」の観点から、マイナンバーカードに
旧姓を併記するためのシステム改修費用に、
総務省が100億円を2017年度の補正予算案に
計上したことがTwitterなどで話題になっている。
政府は、パスポートやマイナンバーカードの氏名の表記で、
現在の姓とは別に旧姓も併記できるようにする。
2017年6月、政府のすべての女性が輝く社会づくり本部がまとめた
「女性活躍加速のための重点方針 2017」にも盛り込まれた。
「平成29年度総務省所管補正予算(案)の概要」
総務省補正予算案の資料見てガックリ😩
— 雇用のヨーコ (@koyounoyooko) 2018年1月18日
総額274.9億円のうち、100億円が「女性活躍」。その中身はマイナンバーカードへの旧姓記載を可能にするためのシステム改修。そんなのに100億円って!
むしろ待機児対策などに回すべきだと思わない?https://t.co/SVO4SYOVO3 pic.twitter.com/HzakDKJSO4
マイナンバーに旧姓を併記できるようにする
という案は、2年前から議論されていました。
この様子だと順調に進められているようで、
このままいけば実現するだろうと思います。
「住民票の旧姓併記を検討」
「住民票に旧姓併記の法案」
旧姓併記ができるようにするというのは、
わたしに言われば実現して当然だと思います。
選択的夫婦別姓の反対派はなにかにつけて、
「旧姓使用でじゅうぶんだ」「旧姓使用の法制化で
対応しろ」と言ってきたからです。
「選択的夫婦別姓のまとめ(9)」
現政権を含めた選択的夫婦別姓の反対派は、
旧姓併記の制度化を進める責任があるというものです。
本来ならもっと早くからはじめてよいことです。
いまごろになって手をつけ出したのかと思います。
そしてわたしを含めて、だれもが思うであろうことが、
「こんなまだるっこしいことをするくらいなら、
さっさと選択的夫婦別姓を認めろ」です。
このような小手先の対応では、どうやっても
ふじゅうぶんで対応しきれないことが出てきます。
そのたびにつぎはぎするように制度を改変しても、
いつまでも収拾がつかないだろうと思います。
システム改修に100億円の予算がかかる
ということも、批判する余地があるでしょう。
選択的夫婦別姓を認めた場合、これより多くの
予算が必要になるでしょうか?
これはひどい。別姓問題を法的に解決しないから、日本中のシステムでパッチワークが続く。 https://t.co/wR6MRaXVAu
— 青野慶久 (@aono) 2018年1月18日
こういう「例外的な扱い」や「運用でカバー」が続く制度は、すでに不備だらけ。婚姻後の氏という一点のみの規制緩和すらできず、お金と手間がかかるだけか。 https://t.co/Pwbozks7Dg
— Akiko Orita (@oritako) 2018年1月19日
選択的夫婦別姓の反対派(非共存派)の中には、
選択的夫婦別姓の導入によってコストがかかることを
理由にする人が少なからずいます。
そんな彼らは「マイナンバーの旧姓併記に100億」という、
「選択的夫婦別姓をかたくなに認めないために
生じるコスト」は、どう考えるのかと思います。
選択的夫婦別姓の反対のためにコストを
持ち出す反対派が、このようなコストについて
言及することはほとんどないので、なんとも言えないです。
選択的夫婦別姓を認めたためのコストは
1円でも高いが、選択的夫婦別姓を認めないための
コストはいくらかかっても高くない、
なんて思っているのでしょうか?