2018年01月29日

toujyouka016.jpg マイナンバーの旧姓併記に100億

マイナンバーに旧姓を併記できるようにする
システムの改修が進められています。
その費用がどのくらいかかるかがはっきりして、
総務省が補正予算案に100億円を計上しています。

「マイナンバー、旧姓併記のシステム改修に「100億円」⇒「夫婦別姓を認めれば解決するのに」と批判の声」

 
「女性活躍」の観点から、マイナンバーカードに
旧姓を併記するためのシステム改修費用に、
総務省が100億円を2017年度の補正予算案に
計上したことがTwitterなどで話題になっている。

政府は、パスポートやマイナンバーカードの氏名の表記で、
現在の姓とは別に旧姓も併記できるようにする。
2017年6月、政府のすべての女性が輝く社会づくり本部がまとめた
「女性活躍加速のための重点方針 2017」にも盛り込まれた。

「平成29年度総務省所管補正予算(案)の概要」



マイナンバーに旧姓を併記できるようにする
という案は、2年前から議論されていました。
この様子だと順調に進められているようで、
このままいけば実現するだろうと思います。

「住民票の旧姓併記を検討」
「住民票に旧姓併記の法案」

旧姓併記ができるようにするというのは、
わたしに言われば実現して当然だと思います。
選択的夫婦別姓の反対派はなにかにつけて、
「旧姓使用でじゅうぶんだ」「旧姓使用の法制化で
対応しろ」と言ってきたからです。

「選択的夫婦別姓のまとめ(9)」

現政権を含めた選択的夫婦別姓の反対派は、
旧姓併記の制度化を進める責任があるというものです。
本来ならもっと早くからはじめてよいことです。
いまごろになって手をつけ出したのかと思います。


そしてわたしを含めて、だれもが思うであろうことが、
「こんなまだるっこしいことをするくらいなら、
さっさと選択的夫婦別姓を認めろ」です。

このような小手先の対応では、どうやっても
ふじゅうぶんで対応しきれないことが出てきます。
そのたびにつぎはぎするように制度を改変しても、
いつまでも収拾がつかないだろうと思います。

システム改修に100億円の予算がかかる
ということも、批判する余地があるでしょう。
選択的夫婦別姓を認めた場合、これより多くの
予算が必要になるでしょうか?




選択的夫婦別姓の反対派(非共存派)の中には、
選択的夫婦別姓の導入によってコストがかかることを
理由にする人が少なからずいます。

そんな彼らは「マイナンバーの旧姓併記に100億」という、
「選択的夫婦別姓をかたくなに認めないために
生じるコスト」は、どう考えるのかと思います。
選択的夫婦別姓の反対のためにコストを
持ち出す反対派が、このようなコストについて
言及することはほとんどないので、なんとも言えないです。

選択的夫婦別姓を認めたためのコストは
1円でも高いが、選択的夫婦別姓を認めないための
コストはいくらかかっても高くない、
なんて思っているのでしょうか?

posted by たんぽぽ at 07:31 | Comment(0) | 民法改正一般 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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