高くするような政策ばかり行なっていること、
その中でもとくに選択的夫婦別姓を認めないのはおかしい、
という主旨のエントリです。
「夫婦別姓を認めれば、結婚が増える理由。」
まったくごもっともなことだと思います。
近年、少子化が進んでいる。
それで政府やマスコミは「少子化を、何とかせねばっ!」と息巻いておる。
息巻いておるけれども、出てくる対策は、「3世代同居」とかで、
「はぁ〜ん?!」と言いたくなる、ものばかり。
そいで日本は、子供をつくる場合、基本的に、結婚してから、
という流れを組む。
であれば、結婚のハードルを少しでも下げることが、
少子化問題にダイレクトに効いてくる。
にもかかわらず、「夫婦別姓」に政府が反対しているのが意味不明だと思うのだ。
はっきりいって、安倍政権は、先にもあげたけれど、
3世代同居にしたって、夫婦別姓に対する反対にしたって、
結婚のハードルを上げてるばっかなんだって。
これじゃ、気軽に結婚できない、気軽に結婚できないから、
ますます少子化になっていくという悪循環。
自民党・安倍政権も「少子化を解決したい」という意識は、
それなりにあるのだろうと思います。
ところが出生率を回復させるのに効果的な家族政策は、
因習・反動的な家族・ジェンダー観とは、
真っ向から反するものがほとんどです。
そして自民党や安倍政権には因習・反動的な
家族・ジェンダー観を「伝統的家族」と称して、
維持することに固執する人たちが多く、
彼らは依然として大きな力を持っています。
「家族思想という信仰」
そのような彼らに阻まれるので、出生率の回復に効果的な
家族政策はほとんどできないことになります。
どうにか実行できるのは、彼らの反発を買わない
政策にかぎられるので、「3世代同居」とか
ピントのずれたものばかりになるのでしょう。
「伝統的家族で出生率回復?」
「三世代同居は伝統的家族か?」
因習・反動的な家族・ジェンダー観にこだわる人たちは、
人口減少や少子高齢化に対する危機感は、
ほとんどまったくないだろうとおそらく思います。
それゆえさきのことを考えずに、頑迷きわまりなく、
「伝統的家族」にしがみつけるのだと思います。
選択的夫婦別姓は、因習・反動的な家族・ジェンダー観が
大好きな人たちが、とりわけ嫌っていると思います。
彼らの支持基盤である日本会議は、ジェンダー平等思想を
皇室に波及させてはならないという、
露骨に差別的な考えで、選択的夫婦別姓に反対しています。
「差別のための夫婦別姓反対」
「夫婦同姓は明治以降の「伝統」」
選択的夫婦別姓制度に関する法制審議会の答申書が
発表された翌年に、日本会議は結成されました。
その後、選択的夫婦別姓が実現しそうになるたびに、
日本会議は全力を挙げて妨害してきました。
「日本会議・別姓反対小史」
「日本会議・別姓反対小史(2)」
「日本会議・別姓反対小史(3)」
日本会議としては、選択的夫婦別姓の実現阻止は、
優先順位がかなり高いほうだろうと思います。
こんな右翼団体に目をつけられて、選択的夫婦別姓は
とんだとばっちりを受けたとも言えます。
自民党・安倍政権の中で、まがりなりにも
少子化問題を解決したいと考えている人たちと、
「伝統的家族」に固執を続ける人たちとの対立が、
よく表れているとわたしが思ったのが、
かつての配偶者控除の廃止の議論だと思います。
2014年なのでもう4年近く前になります。
「配偶者控除で自民党内に対立」
少子化の解決のためには、女性の労働力率を高める
必要があるという人たちは、配偶者控除の廃止を主張し、
因習・反動的な家族・ジェンダー観に固執する人たちは、
専業主婦優遇の配偶者控除維持を主張するということです。
両者のあいだで派手な議論になったみたいです。
これは「経済のために女性を利用したい」という男たちと、
「伝統的家族観のために女性を利用したい」
という男たちとのあいだの議論でもあります。
どちらの「男の都合」で「女性を利用するか」という
議論であり、肝心の女性の主体は不在なので、
はなはだあきれるものともなっています。
自民党は「家庭守る主婦」尊重のはず… 首相の“変心”、党内には不満+(1/2ページ) - MSN産経ニュース伝統だの忠節だのにやたらと固執する中世脳な人たちが経済最優先で奴隷制を支持する人たちと結託してるんだから、そら支離滅裂な政策になるわけだわ。
2014/05/25 16:48
自民党は「家庭守る主婦」尊重のはず… 首相の“変心”、党内には不満+(1/2ページ) - MSN産経ニュース"配偶者控除見直しの方向性と、自民党が重視してきた家族観にずれがあることは否めない" →(本日の対戦カード) 「女性を"国柄()の生贄"としか思ってない奴ら VS 女性を"経済の道具"としか思ってない奴ら」
2014/05/24 00:37