アントニオ・グテーレス国連事務総長が、
この日に向けて、メッセージを寄せています。
#国際女性デー に寄せるグテーレス国連事務総長のビデオメッセージ#IWD2018 #TimeIsNow pic.twitter.com/eaGwfkcSO7
— 国連広報センター (@UNIC_Tokyo) 2018年3月7日
スピーチは英語ですが、日本語の字幕が入っているので、
英語が苦手なかたでもだいじょうぶです。
(本当は英語を文字起こしして、そこから訳し下ろすほうが
いいのでしょうけれど、わたしにはちょっと無理です。)
私たちは男性優位の文化の男性優位の世界に生きています。
政府、行政機関、民間部門、
国連のような国際機関であっても、このことは真実です。
ジェンダー平等の中心は、力の問題なのです。
だからこそ女性のエンパワーメントが、
私たちにとってもっとも重要な目的なのです。
国連における女性のエンパワーメントを実現するため、
私は男女平等を国連改革の中心としました。
私たちはすでに幹部職員における男女平等を実現しました。
国連の常駐代表レベルでも、男女平等が達成されようとしています。
しかし私たちの目標は、国連全体での男女平等の達成です。
これは性的搾取や虐待との妥協なき闘いを、可能にする鍵となります。
そしてこのことは性的嫌がらせと闘い、
男女が完全平等の下で働くことができる組織を作り、
男女が完全な平等である世界に貢献することを、
確実にすることへの鍵ともなります。
“sexual harassment”を「性的嫌がらせ」と訳していますが、
カタカナで「セクシャル・ハラスメント」がよかったと思います。
「性的嫌がらせ」という日本語表現だと、
日本語の語感に引きずられて問題が小さく見えるので、
あえて外来語表記にしたこともあるからです。
動画の字幕は、セリフ0.5秒あたり1文字という
映画と同じような字数制限があると思うので
(そうしないと動画を観る人が字幕を読めない)、
字数の長いことばが使えなかったのかもしれないです。
国連事務総長のメッセージビデオ。最初の二十秒で男女差別の本質を指摘してる。「私たちは男性が主導する文化、男性が主導する世界に生きています。政府、行政機関、民間企業、国連のような国際機関においてすらそうです。ジェンダー平等の核心は、力(power)の問題なのです」 https://t.co/B5789ol0l3
— シュナムル (@chounamoul) 2018年3月8日
国連事務総長のメッセージビデオ。最初の二十秒で男女差別の本質を指摘してる。「私たちは男性が主導する文化、男性が主導する世界に生きています。政府、行政機関、民間企業、国連のような国際機関においてすらそうです。ジェンダー平等の核心は、力(power)の問題なのです」 https://t.co/B5789ol0l3
— シュナムル (@chounamoul) 2018年3月8日
国連が端的に指摘するように、この社会において力を奪われているのは厳然と女性です。男性ではない。それが性差別の核心です。「女性差別もあれば男性差別もある」みたいな論が中立的で正しいと思っている人がいるかも知れないけど、それは現に存在する不公正から目を逸らせる、間違った言説です。
— シュナムル (@chounamoul) 2018年3月8日
世界は男性優位というのは、残念ながらそうだと思います。
世界経済フォーラムの「ジェンダーギャップ指数」などの指標で
ジェンダー平等の達成度が高い国や社会を見ても、
まだまだ男性優位と言わざるをえないと思います。
男性優位社会を解消するためには、とくに意思決定の場で、
男性と女性を同数にすることだと言えます。
意思決定の場に女性が少ないことで、男性だけで意思決定と
行なうことになり、男性優位社会が作られるからです。
日本は「ジェンダーギャップ指数」ランクが、
先進国中最下位レベルですが、とくに政治部門と、
企業の管理職や経営者に女性が少ないことが大きいです。
意思決定の場におけるジェンダー平等が、
まったく達成できていないということであり、
これが日本の男性優位社会の大きな原因と言えます。
「男女平等指数・政治分野」
「ジェンダーギャップ・管理職」
グテーレス国連事務総長は、国連では部分的に
ジェンダー平等を達成した、もしくは達成に近づいている
としながらも、国連全体はジェンダー平等には
まだまだ達成していないことを述べています。
現状を的確に把握し、ふじゅうぶんなところは
それを認めることは大事だと思います。
状況の改善は現実と向き合うことから始まるからです。