2018年04月01日

toujyouka016.jpg うけたいなら貧困バッシング

桂春蝶はなにを考えているのか、貧困問題を扱う人は、
よほど強欲か世の中にうけたいだけ、などと言っています。
とんでもない動機の矮小化と言わざるをえないです。


 
貧困問題は自身の生活がかかっています。
よって当事者も支援者も必死で訴えます。
自分の生活が苦しく、時間や労力といった自分のリソースを
回す余裕もあまりない状況でのことです。

貧困の改善を求めるのは当然の権利の主張です。
どこも「強欲」なことはないです。
「うけたいだけ」「強欲」なんて理由で、貧困問題を扱うような
悠長な人なんて、どこにもいないと思います。


世の中にうけたい人や強欲な人は、桂春蝶のように
貧困バッシングをしたほうが「効果的」だと思います。

2016年8月に、NHKの番組で取材を受けた貧困高校生が、
ネットで猛烈なバッシングを受けることがありました。
はなはだ残念なことに、このような人たちは多いので、
貧困バッシングは彼らから支持されることで、
うけがよくなるということです。

「子どもの貧困とバッシング」
「子どもの貧困とバッシング(2)」
「子どもの貧困とバッシング」

片山さつきはこのバッシングに便乗して、
「NHKに説明を求める」と言ったりしています。
これも貧困バッシングはうけがいいと考えたからであり、
実際にうけがいいということだと思います。


ほかにうけがいいのは、レイシズムやミソジニーなど、
社会的弱者や非差別マイノリティを叩くことです。
これらは上述の貧困バッシングと同様、
大衆の劣情に訴えるからうけがよくなります。

人工透析の件で炎上して失敗しましたが、
長谷川豊氏は自分のブログで社会的弱者を攻撃する
エントリを書き続けることで、うけ続けていました。

「長谷川豊の少子化対策」
「また専業主婦願望問題」
「女性管理職が少ない理由」

はすみとしこ氏は移民排斥論を展開したときから
売れるようになり、それ以降も排外主義などの
差別的主張をすることで、うけ続けています。




個人ブログでも、社会的弱者や非差別マイノリティを
叩くエントリを書いたら読者うけがよかったので、
それに味をしめて、差別的主張を積極的に
展開するようになった人も結構います。


社会的弱者や非差別マイノリティを叩くと
うけがいいことが、実は桂春蝶もわかっているので、
先のツイートのような貧困バッシングをするのではないのかと、
わたしは想像したくなってきます。

posted by たんぽぽ at 22:42 | Comment(0) | 政治・社会 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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