2018年04月26日

toujyouka016.jpg 夫婦別姓で偽装結婚が増える?

選択的夫婦別姓を認めると、偽装結婚やら不正受給を始め
犯罪が増えると主張する、被害妄想あらわな反対派がいます。

言いたいことはいろいろありますが、
ここでは「偽装結婚」について見てみることにします。

 

ある選択的夫婦別姓の反対派との議論・犯罪、偽装結婚編(1/3)

ある選択的夫婦別姓の反対派との議論(2)

ある選択的夫婦別姓の反対派との議論(3)


この選択的夫婦別姓の反対派は「夫婦別姓だと
新たな偽装結婚も可能」などと言っています。

なぜ夫婦別姓は夫婦同姓より偽装結婚がやりやすいのか、
なぜ夫婦同姓より夫婦別姓のほうが偽装結婚が多くなるのか、
という疑問がとうぜん出てきます。




夫婦同姓が強制される現在でも、偽装結婚はできます。
役所の窓口が確認するのは婚姻届けの記載だけです。
必要事項が正しく記入されていれば受理するからです。

役所の窓口は結婚する事情までは調べないです。
もちろん「愛の確認」なんてしないです(確認のしようがないです)。
目の前に出されている婚姻届けは、本当の結婚と偽装結婚の
どちらかはわからないということです。

夫婦別姓で婚姻届けを提出すると、偽装結婚がやりやすくなる
というのは、どういう理由なのかと思います。
役所の窓口は婚姻届けが正しく記入されているかしか
確認しないことに変わりはないですし、
このあたりの事情が変わることはないでしょう。


偽装結婚と少し違いますが、相手に無断で婚姻届けを出して
婚姻状態にする人(たいてい男性)がときどきいます。
相手は自分の知らないあいだに、結婚していたことになります。

「無断で婚姻届けを出される」

このような婚姻を解消するために、婚姻届けの提出前の
状態に戻す「無効化」という手続きがあります。
ふつうに離婚届けを出して婚姻を解消すると、
婚姻と離婚の記録が戸籍に残ることになります。
それが嫌なかたのために「無効化」があるということです。
(家庭裁判所の調停が必要なので数ヶ月かかります。)

婚姻届けの無断提出をあらかじめ防ぐために、
「不受理申し出」という手続きすることもできます。
婚姻届けをいっさい受理しなくなるので、
自分が知らないあいだに婚姻届けを
提出されることを防ぐことができます。

「不受理申し出」

本人が知らないあいだの婚姻届けの無断提出も、
夫婦同姓が強制される現時点ですでに起きていることです。
それゆえ対処のために「婚姻の無効化」や
「婚姻届けの不受理申し出」という手続きがあるくらいです。


選択的夫婦別姓の反対派は「夫婦同姓なら名字が変わって
配偶者と同じ名字になっているから、自分が知らないあいだに
婚姻届けを出されれもすぐわかる」などと言うのでしょうか?

8年前に婚姻届けを無断提出することで、
元妻の娘(元義娘だった)と結婚した男性がいました。
この娘さんが、自分の知らないあいだに婚姻届けを
出されていることを知ったのは、修学旅行のための
パスポート申請をする際に、戸籍を確認したからです。

「無断で婚姻届け」
「婚姻の無効化」

夫婦同姓でも戸籍を確認しないかぎり、
無断で結婚させられたことがわからないということです。
この事情は夫婦別姓でも同じだろうと考えられます。
よって夫婦別姓だと夫婦同姓よりも婚姻届けの
無断提出がやりやすくなるとも思えないです。


偽装結婚をはじめ他人を騙そうという人は、
通常は世間一般の偏見や固定観念を利用します。
ようは世間一般から信用されやすい手段を選ぶということです。

それゆえ偽装結婚をしたい人は、夫婦別姓にするより
夫婦同姓にすることが多いのではないかと思います。
夫婦同姓ならあまり詮索されることなく
信用されるので、騙しやすいからです。

夫婦別姓だと「わけあり」と思われて、
他人から詮索される可能性があるし、詮索されるあいだに
ぼろを出すリスクも出てくるでしょう。



最初の被害妄想あらわな選択的夫婦別姓の反対派は、
なぜ夫婦別姓は夫婦同姓より偽装結婚がやりやすいのか、
その理由を述べることはできなかったのでした。
「可能性を述べただけだ」と逃げ腰になりました。

さらにこの反対派は「現在は夫婦別姓が選択できないので、
比較できない」などと、言ってきました。


「比較できない」のなら、なぜ夫婦同姓より夫婦別姓のほうが
偽装結婚が多いとか増えるとか、「比較ができる」のかと思います。
こういうのを「語りに落ちる」と言うのでしょうか?





posted by たんぽぽ at 07:18 | Comment(0) | 民法改正一般 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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