2018年05月12日

toujyouka016.jpg タイで同性結婚法案が成立の可能性

タイで同性結婚が法的に認められることになりそうです。
現在法案成立のための準備が進められ、
現政権下で成立する見通しになっています。

「同性婚認める法律、現政権下で成立見込み」

 
記事は短いので全文引用します。

タイで同性婚を認める法律の制定に向けた作業が進められている。
法律は現政権下で成立し、施行される見通し。
25日付ネーションが法務省権利・自由擁護局
(RLPD)筋の情報として伝えた。

法務省の小委員会が草案の策定作業を進めており、
来月4日の会議で最終的な草案を承認して、
法務相を通じて閣議に提出するとみられる。

草案では、同性の伴侶を「生涯の伴侶」と規定し、
従来の異性婚と同等の権利を得るには法務省での登録が必要となる。
登録後は、相互に経済的支援が求められるとともに、
財産の相続が認められる。

生涯の伴侶については、血縁者は認めない。
一方の死去、自主的な関係解消、
裁判所の命令で伴侶の関係は解消される。

同性婚を認める法律は、同性のカップルが2012年、
国会の法律・正義・人権に関する委員会に制定を
陳情したことから、草案が策定されることになった。
ただ、14年にクーデターが起きたことなどから、作業は遅れている。


アジアで最初に同性結婚が認められる国として、
可能性が高いとされていたのは、台湾、タイ、ベトナムでした。
そのうちタイで法的に認められることになりそうです。

2017年5月に台湾で同性結婚を法的に認めないのは
憲法違反だという判決が下されました。
それゆえ台湾がアジアで最初の同性結婚を法的に
認める国(地域)になると言われていましたが、
もしかするとタイが先になるかもしれないです。

「同性婚、アジアで初めて容認へ 台湾司法院「認めないのは憲法違反」」


タイの同性結婚を認める法案は、
2014年のクーデターで先送りになっていたとあります。
政局によって、少数派の権利に関わる法案の整備が
遅れるという残念な事態は、どこの国でもあるようです。

同性結婚を認める法案を制定することになったのは、
2012年に同性カップルが国会の委員会に
制定を陳情したことがきっかけとあります。
クーデターがなければすでに成立していた可能性があり、
陳情に対する国会の動きはわりと早かったと言えます。


タイは選択的夫婦別姓は2005年にすでに認められています。
夫婦別姓問題はすでに終わった課題ということです。

「タイ国の夫婦別姓法ようやく成立」

本件については、2000年8月にこの欄において、
夫婦別姓法がタイの国会で難航している旨おしらせしましたが、
そのときは結局男性議員の反対により否決されました。
しかし、近年再度この法案が上程され、
ついに通過、2005年1月19日付けの官報で公布され、
公布の翌日から施行されました。

「欧米の民主主義国では選択的夫婦別姓問題は
すでに20世紀のうちに終わっている、
現在の家族問題は同性結婚が重要課題だ」と
2010年代の前半にわたしは思っていましたが、
それがいよいよアジアに広がりだしたということです。

「同性結婚を認める世界」

日本は同性結婚はなおさらですが、
選択的夫婦別姓もいまだ認められないままです。
このままいくと、選択的夫婦別姓だけでなく
同性結婚も認められない世界で唯一の国に、
日本はなるかもしれないです。

posted by たんぽぽ at 20:17 | Comment(0) | 民法改正一般 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

はてなブックマーク - タイで同性結婚法案が成立の可能性 web拍手
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。