2018年06月18日

toujyouka016.jpg 野党共同提出法案と野田聖子

6月14日に選択的夫婦別姓法案が野党共同で
提出されましたが、自民党の野田聖子はなぜか、
野党からの法案成立への協力に応じる姿勢がないです。

「野田聖子総務相「野党の呼びかけに応じない」 選択的夫婦別姓導入法案提出」
「野党6党派、選択的夫婦別姓法案を共同提出 野田聖子総務相は距離置く姿勢」

 
野田聖子総務相は15日の閣議後の記者会見で、
立憲民主党など野党6党派が選択的夫婦別姓を認める民法改正案を
衆院に提出したことについて「(改正案が)提出されたのは
知っているが、私個人が関知することはない」と述べた。
自民党に協力を求める野党の呼びかけに応じる
可能性に関しては「ない」と明言した。

選択的夫婦別姓法案は、自民党政権時代は、
野党各党はほぼ毎年共同で提出しています。
それを自民党はいつも無視するので、選択的夫婦別姓法案は
実現しないどころか、ろくに審議されない状況となっています。

「国会で議論しないのはなぜか?」


野党から提出された法案の審議に、自民党は応じるのが
本来でしょうし、今回の選択的夫婦別姓法案の提出でも
野党各党は自民党に協力を呼びかけています。
そこへもってきて野党からの呼びかけに応じないと
言っている野田聖子は、どうなのかと思います。

ここで野党に協力するために野田聖子が自民党内に
働きかけたところで、自民党が審議に応じるとは
とても思えないですから、野田聖子がどうしようと
この際どうでもいいとは言えるかもしれないです。


野田聖子は選択的夫婦別姓法案は、
野党から出す法案ではないとも言っています。
それはどういうことなのかと思います。
野党から出てもぜんぜん問題ないと思います。

自民党内では、野田聖子総務相らが選択的夫婦別姓導入に
前向きだが、法案への理解は広がりに欠ける。 
野田氏は周囲に「成立させるには政府や与党が出すべき法案だ。
野党が出す法案ではない」と語っており、一線を画す構えだ。

選択的夫婦別姓法案は、政府や与党から率先して
提出するのが本来というのは、わたしもそう思います。
その意味で野党から提出されてようやく審議するような
法案ではない、ということかもしれないです。


政府・与党からの法案提出にこだわる野田聖子は
「与党の理解を賛成を得た上で」とか、
「反対派のみなさんのこぶしが少しずつ
降りてくるような」とも言っていますが、
それまであと何年かかるのかと思います。

野田氏は15日の記者会見で、野党の改正案提出に関し
「私は現実主義者だ。法案を提出する以上、
成立させなければならない、という使命がある。
国会で成立させるには、特に与党の理解と賛成を得たうえで
粛々と進めるのが私のやり方だ」と強調。

「反対の皆さんの拳が少しずつ降りてくるような
地道な取り組みをして、多くの人たちの賛成で法律を成立させたい。
対決法案にしてはならない」と語った。

選択的夫婦別姓の反対派なんて、はじめに反対ありき、
事実も根拠も受け付けず、感情向きだしで
反発する頑迷きわまりない人たちです。
それは15年前に、自民党で選択的夫婦別姓の
推進派議員の活動が盛んだったときの
反対派議員の態度で、よくわかっていると思います。

「自民党法務部会の実態 民法改正法案提出阻止の現場」
「反対派と議論すると... パラノイア的精神状態」
「選択的夫婦別姓・15年前の悪夢」


反対派議員のこぶしなんて、まず降りないと思っていいです。
そういう反対派議員が多数を占めるのが自民党です。
彼らが現役から退いて、まともな理解力のある議員が、
自民党で多数になるまでにかかる年数は膨大でしょう。

与党・自民党の反対派議員を説得し、
彼らの理解を得ることにこだわる野田聖子は、
わたしにはとても「現実主義」とは思えないです。
立場上、そう言わなければならないのも
あるのかもしれないですが。

posted by たんぽぽ at 23:42 | Comment(0) | 民法改正一般 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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