マスコミの話題性はほとんどないです。
6月18日エントリでリンクした時事通信の記事も短いです。
「選択的夫婦別姓法案・野党共同提出」
「選択的夫婦別姓法案・野党共同提出(2)」
6月17日エントリでわたしは
「ささやかでもニュースになることで、
世論に思い出させることができる」と書いたけれど、
実はたいしたことがないと言えます。
朝日新聞で野党で共同提出の選択的夫婦別姓法案に
触れているのは、次の記事だけみたいです。
野田聖子が自民党の総裁選で選択的夫婦別姓を
争点にするという記事で、最後についでという感じで
野党の共同提出法案に触れています。
「選択的夫婦別姓導入、総裁選でも主張へ 野田総務相」
立憲民主党など野党6党・会派は14日、
選択的夫婦別姓を認める民法改正案を衆院に提出した。
野田氏は「与党の理解、賛成を得たうえで粛々と
進めていくことが私のやり方」とし、
「決して対立法案にしてはならない」と強調した。
マスコミとしては、審議される可能性がぜんぜんなく、
野党がアリバイ作りのために法案提出したニュースなんて、
たいして興味ないのかもしれないです。
そんなことよりは政局が動きそうな総裁選のほうが、
興味があるということなのでしょう。
選択的夫婦別姓法案を「対立法案にしてはならない」と
野田聖子はコメントしています。
それなら自民党は野党から提出された法案の
審議に応じるのが筋ではないかと、わたしは思います。
「野党共同提出法案と野田聖子」
政府・与党提出にこだわって野党からの法案提出を
相手にしない野田聖子の考えかたのほうが、
選択的夫婦別姓を対立法案にしかねないと思います。
それともこの「対立」は、自民党内の対立のことでしょうか?
野党から提出された法案の審議に応じれば、
自民党内での対立はかなり激しいものが予想されます。
選択的夫婦別姓は野田聖子がかなり前面に出して、
機会あるごとに言及しているようなので、
総裁選の争点にはなりそうです。
自民党には因習・反動的な家族・ジェンダー観を
お持ちのかたがたくさんいて、選択的夫婦別姓に
反対することに血道をあげます。
よってそんな政策を総裁選の争点にされたら、
きっと彼らは活発な議論をいどむでしょう。
野田聖子総務相は15日の閣議後会見で、
立候補する意思を表明している今秋の自民党総裁選で
「選択的夫婦別姓」の導入を訴える考えを示した。
3選を目指す安倍晋三首相の支持層には
伝統的な家族観を重視する人が多く、総裁選の争点の一つとなりそうだ。
選択的夫婦別姓については「家族の一体感が損なわれる」
といった反対論が根強いが、野田氏は「多くの人たちを
困らせることでも不幸にすることでもない」と主張。
「反対する方と真摯(しんし)に向き合い、
懸念を取り除いていくことが大切だ」とも語った。
4月12日エントリでも少しお話しましたが、
選択的夫婦別姓の推進で、野田聖子に票が集まるか
というと、かなり疑問ではあります。
自民党には反対派が議員にも一般の支持者にも多いですし、
かえって票が離れるのではないかと思います。
「選択的夫婦別姓を総裁選の争点に」