2018年06月29日

mar0006.gif東大生の家庭の年収分布(2)

6月25日エントリで、東大生の家庭の年収分布を見てみました。

「東大生の家庭の年収分布」

それをジェンダーに分けて示した図があります。
これを見てみたいと思います。

 

学部学生の家庭の平均年収(%)

東大生全体だと、年収950万円以上は57.0%です。
男子学生にかぎると54.2%、女子学生にかぎると65.6%です。
やはり男子より女子のほうが、高収入に偏っています。

これは多くの家庭で、教育に対しては
女子より男子を優先的に経済的リソースを
回す傾向があることの反映だと思います。
女子が東大に入学できる程度に、経済的リソースを
教育に回せる家庭は、それだけ年収が多く
経済的に余裕があるということです。


日本は大学教育に対する公的支援がとりわけ少なく、
高い大学の授業料と、貧しい奨学金に現れています。

「学費は高いわ援助はないわ・・・日本の高等教育@OECD」
「教育の機会不平等・原因と結果」

そのせいで日本は、女子の大学進学率が
男子の大学進学率より低い、ほぼ唯一の国となっています。

「大学進学率のジェンダー比較」

たいていの家庭は教育に関する経済リソースは
男子優先なので、教育に対する経済的支援が少ないと、
女子の大学進学はとりわけ困難になるからです。


東京大学は日本でもっとも難関ですから、
入学するためには教育に対する経済的リソースは
他の大学にくらべてとくにたくさん必要となります。
それゆえ女子の入学はいっそう困難なものとなり、
女子学生がとりわけ少ないことになります。

2018年5月の学部学生の人数は、
男子学生: 11290人
女子学生: 2734人

「学生数の詳細について」

https://www.u-tokyo.ac.jp/content/400083082.pdf

女子学生の割合は全体の19.5%です。
5人にひとりもいないわけで、女子学生の少なさがきわだっています。


東京大学に女子学生が少ないことは、
ジェンダー問題を引き起こすことがあるようです。
東大生は男子学生のみ参加可能で、
東大の女子学生は参加不可能、他大学の女子学生は参加可能、
というサークルがあったりします。

東京大学の学生のジェンダー比は
研究対象となって国際学会で発表するくらいのようです。
聴衆からの反響があったというので、
他国の人たちにとって衝撃的なことなのでしょう。




posted by たんぽぽ at 06:46 | Comment(0) | 家族・ジェンダー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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