2018年07月13日

mar0006.gif日本の秘められた恥・視聴者の意見

7月10日エントリで、詩織さんのドキュメンタリー
「日本の秘められた恥」についての記事をご紹介しました。

「「日本の秘められた恥」  伊藤詩織氏のドキュメンタリーをBBCが放送」
「BBC伊藤詩織氏告発番組が外国人女性に衝撃。」

視聴者からの意見も、記事では紹介されています。
すべて外国のかたです。
もともと英語のメディアなので、英語圏のかたが多いです。

「BBC2「日本の秘められた恥」・視聴者からの意見」

 
「日本の秘められた恥」に寄せられたコメントを見ると、
性暴力被害者に対する扱いが、日本ではいかにひどいか
ということに衝撃を受ける意見がほとんどです。
これは遺憾ながら予想どおりのかたも多いと思います。

日本はジェンダー差別が強い国で、性暴力もひどいことを、
常識的に知っている外国のかたも少なくないです。
そうしたかたは、日本がどういう国かその認識を、
このドキュメンタリーで新たにしたことと思います。



コメントを寄せたかたの中には「日本人から共感や助けを
得られることには期待していません」と言うかたもいます。
こうした意見もごもっともだと、わたしは思います。

わたしが外国人なら、同じことを言うと思います。
外国人でなくても日本人でも、共感や助けは可能なら
外国人から得るようにする、日本人から得られるなんて
思っていない、というかたもいるのではないかと思います。

「「私の『ぜったい行きたい』リストから、
日本はいきなり外れてしまった」という意見もあります。
日本には定住ならなおさらですが、観光でも行きたくなくなる人が
出てくるのも無理もないことだと思います。

日本は将来人口減少で経済力が低下するので、
観光で経済を支えようという動きもあります。
こうしたかたは、性暴力のせいで
日本に行きたくなくなる外国人が出てくることを、
どのくらい問題にしているかと思います。


「日本の秘められた恥」に意見を寄せたかたは、
その悲痛さに衝撃を受けたかたも多いです。
こうしたかたは「性暴力がひどいゆえに、日本は怖いところ」
という印象を持ったことと想像します。

英紙ガーディアンも番組のレビューを掲載。
「Japan's Secret Shameは、見るのがとても大変な
ドキュメンタリーだ。痛ましく、不愉快で、動揺させられる。

インドやイスラム圏など、女性の権利意識が
「遅れている」とされている国で、深刻な性犯罪が起きて
それが国際的に話題になると、「怖いところ」という
印象を持つかたは、日本でも多いと思います。

それと同じような印象を、ドキュメンタリーを観たかたは、
日本に対して持ったということだと思います。
欧米の民主主義国から見たら、日本なんてとっくに
「怖いところ」のカテゴリにいっしょにいれている人も、
たくさんいそうに思います。


セクハラや性暴力自体は外国(欧米の民主主義国)でも
起きているし、性暴力の被害者に対して心無い
セカンドレイプをする人も、他国(欧米の民主主義国)にも
いるのだろうと思います。

コメントを寄せたかたのうち、デンマークのかたですが、
私の周りでは、一度もレイプやセクハラを受けたことがない
なんて女性は聞いたことがない。
とコメントしています。

「このような性暴力は、自分の国では起きない」とか、
「被害者に対してセカンドレイプをする人は
自分の国にはいない」と言っているかたは、
ほかのコメントを見てもひとりもいないようです。


日本と他国(欧米の民主主義国)とで差があるのは、
周囲や社会(マジョリティ)の態度ではないかと思います。
周囲が性暴力を軽視したり、被害者に対して
平然とセカンドレイプする言説が社会に蔓延するのが、
日本はきわだっているのだろうと思います。

「日本の秘められた恥」に寄せられたコメントを見ても、
周囲や社会のセカンドレイプを問題にする発言が多いです。
ほとんどすべてのコメントがそれを指摘しています。
(ドキュメンタリーが周囲や社会の無理解に
焦点を当てているのもあるとは思いますが。)

「強姦に対する日本社会の態度は本当に気がかりだ。
伊藤詩織のような人がほかにどれだけいるのか。
性的暴行を軽くあしらう態度にぞっとしている。
警察に女性は8%しかいなくて、強姦被害者が訴え出ると、
等身大の人形で事件を再現しなくてはならない」と書いた。
何がいやだって、女性が女性を攻撃してること。
被害者を支えるんじゃなくて、女性が彼女を責めてる……。
犯罪を犯した男を責めなさいよ!」と書いた。
この番組によると日本では、昨年10月に暴露された
ハービー・ワインスティーンの件への反応は
『ひっそりとした』ものだった」と書いた。
「『男性の前で飲みすぎるのが悪い』なんてことを言う人は、
明らかにフェミニストじゃない。こういうことを言う
女性がいるのは絶望的で、とても悲しくなりますね。
そういった被害を日本人の人に言わないのは、
まさにこういう(杉田氏のような)意見が多いからです。
「なんてことなの!? 『男性と飲むのが間違い』って完全に狂ってる。
『#MeToo』が日本でアメリカほど機能していないのは、
セクハラや暴行は被害者に問題があると
思っている人が多いからじゃないかな? 被害を受けること、
特に声を上げるのは恥ずかしいことだと思われてるように見える。

こういったニュースを見たり、本を読むと
女性が悪いって風潮が強いみたいだね。
今回の番組でも衆院議員が『飲みすぎたのが悪い』って
言ってるけど、イカレてるよ。


英語圏(欧米の民主主義国)が日本と違うのは、
性暴力被害者に対する支援や連携の動きが、
ずっと強いことだという指摘があります。

「性暴力被害・社会の多数派の姿勢」


日本は英語圏(欧米の民主主義国)と比べて、
性暴力被害者に対する支援や連携がずっと弱いということです。
これには日本では周囲や社会(マジョリティ)による
性暴力の軽視や、セカンドレイプが蔓延することも
関係しているだろうと思います。

上述の「日本の秘められた恥」へのコメントでも、
『#MeToo』が日本であまり機能しない原因として、
周囲や社会の性暴力に対する無理解があると
考えているかたがいらっしゃります。

posted by たんぽぽ at 23:53 | Comment(0) | 家族・ジェンダー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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