「日本の秘められた恥」の視聴者からの意見を見てきました。
「日本の秘められた恥・視聴者の意見」
「BBC2「日本の秘められた恥」・視聴者からの意見」
これらの意見のうち以下のコメントは、
自民党の杉田水脈のことを言っています。
7月22日エントリで少し触れましたが、
杉田水脈は伊藤詩織さんが受けた性被害に対して、
典型的な「被害者落ち度論」を展開しています。
https://hbol.jp/170037/2
「『男性の前で飲みすぎるのが悪い』なんてことを言う人は、
明らかにフェミニストじゃない。
こういうことを言う女性がいるのは絶望的で、とても悲しくなりますね。
私自身、日本で(性的に)酷い目にあった知り合いを知っていますし、
私も嫌な思いをしたことがあります。
そういった被害を日本人の人に言わないのは、
まさにこういう(杉田氏のような)意見が多いからです。
「なんてことなの!? 『男性と飲むのが間違い』って完全に狂ってる。
いまだにこれだけ男女差があるって考えると、
とても悲しいし、感情的になってしまいます。
こういったニュースを見たり、本を読むと
女性が悪いって風潮が強いみたいだね。
今回の番組でも衆院議員が『飲みすぎたのが悪い』って言ってるけど、
イカレてるよ。
はっきり言及していないですが、このコメントも
杉田水脈のことを指していると思います。
https://www.bbc.com/japanese/features-and-analysis-44638987
何がいやだって、女性が女性を攻撃してること。
被害者を支えるんじゃなくて、女性が彼女を責めてる……。
犯罪を犯した男を責めなさいよ!」と書いた。
複数人が指摘している「男性の前で飲みすぎるのが悪い」は、
以下の発言を指しているものと思います。
「BBCドキュメンタリー「Japan’s Secret Shame(日本の秘められた恥)」 書き起こし&和訳 C」
杉田水脈 (自民党・衆議院議員) :
彼女の場合は明らかに、女としても落ち度がありますよね?
男性の前でそれだけ飲んで、記憶をなくしてっていうような形で。
社会に出て来て、女性として働いているのであれば、
それは嫌な人から声をかけられますし、
それをきっちり断ったりとかするのもそれもスキルのうちですし。
BBCからの取材のあとも、杉田水脈は同じ主旨のことを言っています。
もし私が、「仕事が欲しいという目的で妻子ある男性と2人で食事にいき、大酒を飲んで意識をなくし、介抱してくれた男性のベッドに半裸で潜り込むような事をする女性」の母親だったなら、叱り飛ばします。「そんな女性に育てた覚えはない。恥ずかしい。情けない。もっと自分を大事にしなさい。」と。 https://t.co/aUVPQfCQig
— 杉田 水脈 (@miosugita) 2018年6月30日
杉田水脈のことを「明らかにフェミニストじゃない」と
言っているコメントもあって、なんのことだ?と
思うかたもいるかも入れないです。
杉田水脈は男女同権論者を自称しているらしいです。
「デイリーメール」の記事では、杉田水脈のことを
「self-professed feminist(自称フェミニスト)」と
紹介しています。
「Aspiring reporter, 28, claims she was drugged and raped
by a TV journalist after she met him to discuss career advice」
When Ito spoke out, she was even mocked by a former MP -
and self-professed feminist - Mio Sugita, who said her claims were 'false',
and that 'drinking that much in front of a man'
was a 'clear error' on Ito's part.
伊藤詩織は話し終わったあとも、前述の衆議院議員で
自称フェミニストの杉田水脈から誹謗されていた。
杉田によると、伊藤の抗議は「お門違い」であり、
「男性の前でお酒を飲みすぎること」が
「あきらかな落ち度である」ということになる。
杉田水脈が、自分は男女同権論者とかフェミニストと
称している直接の記事は、見つけられなかったです。
ご存知でしたら教えていただけたらと思います。
性暴力被害にあった女性に対して
「男性の前で飲みすぎるのが悪い」などと言う人が
男女同権論者とかフェミニストでないのはあきらかです。
このような被害者落ち度論は、性暴力被害に理解のない
ジェンダー差別論者の典型的な思考です。
フェミニズムはこうした被害者落ち度論をきびしく批判します。
杉田水脈が本当に自分は男女同権論者とか
フェミニストだと言っているなら、外国のメディアで
「feminist」の前に「self-professed(自称)」が
つくのはごもっともなことです。
杉田水脈はどう見ても右翼議員だと思います。
以前は次世代の党に所属していたくらいです。
そのような議員がジェンダー問題に対して差別的で、
性暴力被害にもまったく理解がなくても、
日本で暮らしている人には意外性はないだろうと思います。
外国のかたからは、杉田水脈のような
ジェンダー差別的な女性は、どう見えるかと思います。
右翼議員であっても女性であれば、性暴力被害に対して
無理解な人は、ほとんどいないのでしょうか。
ドキュメンタリーに意見を寄せたかたには、
杉田水脈はかなり異常なようで、みなさん衝撃を受けています。
女性が性暴力被害を攻撃していることに
はっきり嫌悪を表明するかたもいます。