2018年07月27日

mar0006.gif同性カップルは生産性がない?

自民党の杉田水脈衆議院議員が、今度は同性愛を
差別する発言をして物議をかもしています。
「同性カップルは子どもを作らないので、生産性がないから
行政による支援は疑問」という主旨です。

「同性カップルは「生産性なし」 杉田水脈氏の寄稿に批判」
(はてなブックマーク)

 
自民党の杉田水脈(みお)衆院議員(比例中国ブロック)が
月刊誌への寄稿で、同性カップルを念頭に
「彼ら彼女らは子供を作らない、つまり『生産性』がない。
そこに税金を投入することが果たしていいのかどうか」と
行政による支援を疑問視した。
寄稿は18日発売の月刊「新潮45」が掲載。
「『LGBT』支援の度が過ぎる」と題して、
「『常識』や『普通であること』を
見失っていく社会は『秩序』がなくなり、
いずれ崩壊していくことにもなりかねません」などと主張した。

オリジナルは7月18日発売の月刊『新潮45』です。


チャンネル桜の番組『日出づる国より』でも、
杉田水脈は同じ主旨の発言をしています。


子どもを産めないからという理由で、
同性愛を否定するなど、古典的すぎると思います。
それでも同じようなことを言う人はあとをたたないのは、
直感に訴えて「わかりやすい」ことがあるのでしょう。

「子を産めないから反対?」
「同性結婚と生物の目的?」
「柴山昌彦の反同性愛発言」
「ありきたりな反同性愛論」


同性愛は子どもを作れないから生産性が低い
というなら、異性愛者であっても不妊症のかたは
「生産性が低い」ことになります。
不妊症のかたを行政で支援するのは、
杉田水脈に言わせると「疑問」なのかと思います。

日本では子どもを持つなら結婚してからという
社会通念が強いですから、諸般の事情で結婚できない人も
子どもを作れないことになり「生産性が低い」ことになります。

未婚を続ける人も行政で支援をするのは「疑問」でしょうか?
杉田水脈の理屈によれば、結婚できない「非もて」も
行政で支援をすることが「疑問」になる
「生産性が低い」人たちになります。


子どもを持つことが生産性が高いことだとするなら、
自分の意思で子どもを持たないかたも生産性が低く、
行政による支援が「疑問」ということになります。

その考えは異性愛者すべてに対しても
子どもを持つべきという圧力になります。
子どもを持たないことで行政からの支援を削減したら、
子どもを持つべきという圧力はさらに強くなります。

子どもを持つ持たないは、各人が自由に決めることです。
杉田水脈は同性愛者だけを対象にしているつもりでしょうが、
異性愛者を含めたすべての個人のライフスタイルに、
社会や政治が不当に介入するようになります。


子どもは産むだけでなく育てる必要があります。
「育てる」ことに関しては、同性愛者も異性愛者と同じように
「生産性」の向上に協力することができます。
ようは養子縁組したり里親となるということです。

子どもを産めないから非生産的だとお考えの杉田水脈は、
子どもを育てたい希望が同性愛者のかたからあったら、
積極的に支持や支援をしてほしいものです。

具体的には同性愛者でも異性愛者と同じように
養子縁組したり里親になれるよう法的制度を整えるとか、
同性愛者の家庭も異性愛者の家庭と同じように、
社会保障の整備をするということです。

同性愛者の親に育てられた子どもには悪影響があるとか、
いじめられてかわいそうだとか言ったりは
もちろんしないだろうと思います。
せっかく同性愛者が「生産性」の向上に
協力できるのですから、反対することではないでしょう。

「同性カップルの子ども」
「同性カップルの子ども」


同性愛者であっても、不妊症のかたでも、
諸般の事情で子どもがいないかたでも、
ひとりの市民として税金を払っています。
その税金は子育て支援にも使われています。
これらの人たちは自分には子どもがいないのに、
他人の子どものために税金を払っていることになります。

それにもかかわらず「生産性が低いから
税金で支援をするのは疑問」なんて、
同性愛者が「フリーライダー」であるかのように言うのは、
どういうことなのかと思います。

ほかの市民と同じように納税しているのに、
異性愛者と同じだけの行政サービスを受けられない
同性愛者こそ、搾取されているというものです。

posted by たんぽぽ at 23:34 | Comment(2) | 家族・ジェンダー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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この記事へのコメント
というか、「生産性」の意味を「出産」に限定したとしても、同性愛者は子供が産めないというのはそもそもが間違いだと思います。

精子提供や代理出産で子供を生むことはできますし、里親になることで子供を育てることはできる。同性婚のメリットとしてあまり話題になりませんが、法律婚の保護によって、同性愛者が子供を育てる環境を整えることができるということはもっと知ってもらいたいです。

つまるところ、杉田議員の発言の問題点は、デマによって同性愛者にヘイトを集め、間接的に子供をもたないという選択を批判していることにあると思います。

先日、自民党が杉田議員に指導をしたとのこと。最近はポリコレが浸透してきましたが、なぜか女性自身が差別発言をすることは容認されてきた風潮がありました。今回の事件で、名誉男性に差別発言を言わせる手法は、もう使えないという事例ができただけでも喜ぶとします。
Posted by バナナボート at 2018年08月03日 22:18
バナナボートさま、いらっしゃいませ。
わたしのブログにコメント、ありがとうございます。

>「生産性」の意味を「出産」に限定したとしても、
>同性愛者は子供が産めないというのはそもそもが間違いだと思います。
>精子提供や代理出産で子供を生むことはできますし、

ご指摘の通り、同性愛者でも精子提供や代理出産で、
遺伝的な子どもを持つことはできるのですよね。
外国では実際に行なわれているところもあります。

なので「同性愛者は子どもを産めない」というのは、
実はあまり正確な認識ではないことになります。


>法律婚の保護によって、同性愛者が子供を育てる環境を
>整えることができるということはもっと知ってもらいたいです

子どもを「育てる」ことは、同性愛者でもできますよね。
子どもは「産む」だけでなく「育てる」必要もあることを、
なぜか忘れる人は、とくに家族・ジェンダーに関して
因習的な人には、多いと思います。


>杉田議員の発言の問題点は、デマによって同性愛者にヘイトを集め、
>間接的に子供をもたないという選択を批判していることにあると思います

杉田水脈や彼女に賛同する人たちは、
同性愛者だけを対象にしているつもりかもしれないです。
これは子どもを持たない人全体にかかわることであり、
ひいては子どもを持たなければならないという、
社会的圧力を作り出すことにもなるわけです。

その意味でも同性愛者だけの問題とせず、
社会全体が杉田発言に対処する必要があることだと言えます。


>今回の事件で、名誉男性に差別発言を言わせる手法は、
>もう使えないという事例ができただけでも喜ぶとします

それについては、わたしは悲観的です。
まだまだ「名誉男性に差別的発言をさせる」という手法は
効果があるし、使われるのではないかと思います。

自民党は杉田水脈を指導したと言っても口頭であり、
問題の深刻さのわりにごく軽い処分ですし。
Posted by たんぽぽ at 2018年08月04日 22:49
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