検討していることが、明らかになりました。
「立民 同性婚を可能にする法整備を検討へ」
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「立民、同性婚の法整備検討 LGBT差別解消へ」
立民 同性婚を可能にする法整備を検討へ | NHKニュース https://t.co/VyjMGVprdL
— 立憲民主党 (@CDP2017) 2018年7月30日
日経(共同)の記事は短いので全文引用します。
立憲民主党の福山哲郎幹事長は30日の記者会見で、
性的少数者(LGBT)に対する差別解消の一環として、
同性婚を可能にする法整備を検討していると明らかにした。
立民は党綱領で、性的指向や性自認、障がいの有無などで
差別されない社会の推進を掲げる。
福山氏は「差別解消法の制定は党の意思だ。
党内で議論を始めた」と述べた。
野党を中心に、LGBTへの行政支援に対する疑問を寄稿した
自民党の杉田水脈衆院議員への批判が強まる中、
法案の策定作業を進め、早ければ次期国会での提出を視野に入れる。
福山氏は会見に先立ち、法整備を求める
市民団体「LGBT法連合会」の幹部と国会内で面会。
杉田氏の言動について「看過できない」と語り、
団体側と連携していく意向を伝えた。
杉田氏に説明を要求しない自民党の姿勢も問題視した上で
「自民党は党としての見解を出すべきだ」と強調した。
立民の枝野幸男代表は党会合で、杉田氏に関し
「人権を全く理解していない。国会は閉じているが
許してはいけない」と追及する考えを示した。
立憲民主党は党の綱領で、性的少数者に対する
差別を解消することを掲げています。
2017年10月の衆院選でも、LGBTに対する
差別の解消を、政権公約に掲げていました。
同性結婚の法制化を検討するのは、これらに沿っていることであり、
当然のことだと言えます。
「立憲民主党・ジェンダー政策」

杉田水脈の「同性愛には生産性がない」発言や、
それに対して自民党があまり問題視しない
姿勢についても言及があります。
立憲民主党は杉田発言を重く見ているようで、
問題意識をじゅうぶん持っていると言えそうです。
「同性カップルは生産性がない?」
わたしに言わせれば、日本でもようやく同性結婚の法制化が
国政レベルで本格的に検討されるようになったか、です。
いままでは検討されたことがなく、
おそらくこれが最初ではないかと思います。
「早ければ次期国会での提出を視野に入れる」とあります。
具体的な法案が作られるということですが、
苗字の扱いがわたしには気になるところです。
日本では選択的夫婦別姓がまだ認められず、
夫婦同姓が強制されることになります。
同性カップルの結婚でも、夫婦同姓の強制になるのでしょうか?
同性カップルの場合、「夫」「妻」という概念がなく、
ジェンダーによるヒエラルキーがないです。
どちらかが相手の苗字に改姓するとなると、
不公平感はより強いものになると予想されます。
同性カップルの結婚には夫婦別姓を認めるのでしょうか?
そうなると「同性カップルで夫婦別姓が
認められるのに、異性間の結婚で認められないのは、
法のもとの平等に反する」ということになります。
この方面からの批判が沸き起こることになるでしょう。
法案の実現可能性は、例によってきわめて低く、
ほとんど皆無と、わたしは悲観的な予想をしています。
野党第一党の自民党がきっと反対するからです。
自民党はアンケートで「性的少数者の問題は、
人権問題として取り組まなくてよい」と、臆面もなく答えます。
党内会議で複数の議員が「同性愛なんて考えるだけで
ぞっとする」と発言し、それに笑いが起きるくらいです。
そんな自民党が同性結婚の法制化なんて、
とても賛同するとは思えないからです。
「自民党の性的少数者排除」
「LGBT理解増進法案・自民で失速」
彼らは戦後民法で規定された「家族のありかた」を
「信仰」する家族イデオロギーを標榜しています。
同性結婚はその「信仰」の中に存在しない
「異教徒」なので、法的に認めるなど
とうてい容認できることではない、ということです。
「家族思想という信仰」
「家族思想信仰における「異教徒」」
同性結婚を認める法案は、選択的夫婦別姓法案と
同じような展開になると、わたしは予想します。
野党が共同で毎年のように提出しますが、
自民党が審議らしい審議に応じず、
毎回継続審議や廃案になるということです。
「選択的夫婦別姓法案・野党共同提出」
それとも自民党は、選択的夫婦別姓法案よりは、
「審議している」という体裁を持たせようとするでしょうか?