子どもの人数と割合についての調査を見てみたいと思います。
話題にしようと思いつつ機会を逃していたのですが、
9月22日エントリでお話した高齢者人口の調査を見て、
この機会に話題にしようと思ったしだいです。
「我が国のこどもの数 -「こどもの日」にちなんで- (「人口推計」から)」
1950年以来の子ども(15歳未満)の人口と人口比の推移を見てみます。
今年2018年は子どもの人口は1553万人です。
1982年以来37年連続減少で、今年も過去最低を更新です。
敗戦直後の1950年代と比べると、半分近くになっています。
総人口に占める子どもの割合は、2018年は12.3%です。
1975年以来44年連続減少で、こちらも過去最低記録を更新です。
ポイント数で1950年代の3分の1程度、
第二次ベビーブームがあった1970年代の半分程度です。
こうして見るとずいぶん減ったものだと思います。
「ピンポンパン」「ポンキッキ」といった
1960-70年代に放映されていた幼児向け番組が
放映終了となるのも、無理もないことだと思います。
近年は子どもの人数も、子どもの割合も、
ほぼ一定のペースで直線的に減少を続けています。
前年の2017年と比べると、今年は17万人の減少、
割合は0.1ポイントの減少です。
子どもの人数、割合のともに今後も減り続けるでしょう。
少子化が問題になり出した1980年代に
産まれた人たちが、現在の親世代になっています。
親世代の人口がすでに減り始めているということです。
それゆえ出生率が少し上昇したくらいでは、
子どもの人数、割合は減少することになります。
ほぼ1世代ぶんの時間、日本は出生率を回復させるのに
効果的な家族政策を導入することをおこたってきたのでした。
その「歴史的失策」の「つけ」がまわり始めたことになります。
「顧みられない家族政策」
日本は少子化が進むと80年代から予測されていて、自民党はそれを放置し続けただけでなく、伝統的家族主義のような悪化する要因を振りまいたのだから、自民党の過去の政策を検証して反省点をしっかりとあぶりださないと、日本政治が今後も予測されている問題に向き合うことはないのではと。
— kazukazu88 (@kazukazu881) 2015年6月22日
子どもの人数を3歳ごとに区切って
示した図と票があるので、これを見てみます。
見ての通り歳が幼くなるにつれて、単調に人数が
減っているのがあきらかで、先細っていく様子が伺えます。
2018年は0-2歳と3-5歳の2区分が300万人以下です。
2017年は0-2歳だけが300万人以下でした。
2016年以前は300万人以下の年齢区分はなかったのでした。
今後は人口300万人以下の区分は増えていくと思われます。
「年齢3歳階級別こどもの数」
年少人口(15歳未満)、生産年齢人口(15-64歳)、
老年人口(65歳以上)の年齢3区分別人口の割合の推移を見てみます。
これも見ての通り、年少人口は年とともに減り続け、
入れ替わるように老齢人口が増えています。
15-64歳の生産年齢人口は、1950年の59.7%から
ほぼ単調に増え続けて、1995年に69.5%になっています。
それ以降は単調に減り続け、2018年は58.8%で
1950年より割合が少なくなっています。
これまでの推移と今後の長期予想についてもしめしておきます。
1980年ごろから老年人口の割合が高くなり、
高齢化社会に突入していく様子がはっきりしています。
「日本の人口の長期変化」
日本の人口の長期変化図。決定版。pic.twitter.com/h2nqYlmWpi
— 舞田敏彦 (@tmaita77) 2015年5月4日
21世紀は総人口もどんどん減っていくのですが、
年少人口と生産年齢人口も急速に減少することがわかります。
これらに比べて老年人口はあまり減少せず、
相対的に老年人口の割合が高くなることになります。