2018年10月01日

mar0006.gifレイプ告発のバッシング止まず渡英

9月18日の朝日新聞「女子組 オトナの保健室」で、
自身の受けた性暴力被害を告発して、現在はイギリスにお住まいの
伊藤詩織さんの取材記事が出ています。

「レイプ告発の伊藤詩織さんは今 バッシング止まず渡英」(電子版)
(はてなブックマーク)

「(オトナの保健室)性犯罪なぜ?問い続ける レイプ被害を告発、伊藤詩織さん 女子組」
「(オトナの保健室)性犯罪なぜ?問い続ける レイプ被害を告発、伊藤詩織さん 女子組」(全文)

 
電子版は記事の一部だけ無料で公開されています。
全文は有料会員限定で、紙面にも出ていないようです。
紙面版は全文が出ている記事が手に入りました。
よって見ていくのは電子版の無料公開ぶんと、
紙面版の全文ということになります。

日本における性暴力や性の語られかたについて、
多くのかたがつねづね問題に思っていることが、
一通り述べられていると思います。


記事では伊藤詩織さんが現在イギリスにいること、
それは自身の受けた性暴力を告発したことで、
日本にいるとバッシングがひどく安全に暮らせないから
ということに、はっきり触れています。
電子版は見出しにも「バッシング止まず渡英」とあります。

しかし会見後は様々な波風が立ちました。
オンラインで批判や脅迫にさらされ、身の危険を感じました。
外に出るのも怖かったです。
以前から「相手を告発すれば日本で仕事ができなくなる」と
言われていたので覚悟はしていましたが、想像以上で、
日本で暮らすのが難しくなってしまいました。
そんなとき、ロンドンの女性人権団体から
「安全なところに身を置いたら」と連絡をいただいた。
去年の7月からロンドンで暮らしています。

これはわたしは言及する必要のあることだと考えているので、
この点に触れているのはよかったと思います。
性暴力被害者が自身の受けた被害を告発すると
国内にはいられなくなる、日本はそういう国だということは、
国内の世論にもっと周知させることだと思うからです。


伊藤詩織さんが実質的に外国へ「亡命」することになったことは、
3月20日エントリでも少しお話しました。
このときは記述がごく簡潔だったのですが、
朝日の記事はだいぶくわしくなっています。

「性暴力被害者が「亡命」する国」
伊藤さん自身、告発後、インターネット上などで激しい中傷や脅迫を受けた。
自宅に戻れなくなり、人権団体の助けで昨秋からロンドンに移住した。

伊藤詩織さんはロンドンの人権団体に助けられて
イギリスに移住したのですが、人権団体から手をさしのべたようです。
見かねて救済してくれる外国の人権団体がある
というのは、まだよかったことだと思います。


伊藤詩織さんはいつかは日本に帰りたいと言っています。
イギリスやロンドンに縁故や特別な愛着がある
というわけではないのだろうと思います。
かつて日本で送っていた平凡な日常に
帰りたいと考えるのは当然だろうと思います。

日本国内でさえ、知らない土地に引っ越して
暮らすことは心理的負担のあることです。
移住先が外国でしかも不本意に引っ越すとあれば、
心理的負担はなおさらだと思います。

いつかは日本に戻りたい。
家族や友達と普通に出かけ、普通に暮らしたい。
一時帰国したいまも地下鉄に乗るのは怖いし、
家族には嫌な思いをさせるのではないかと行動を制限しています。

伊藤詩織さんは9月に一時的に日本に帰国していたとあります。
この記事を書くために朝日新聞の取材を受けたのも、
この帰国しているあいだだったものと思います。

posted by たんぽぽ at 06:37 | Comment(4) | 家族・ジェンダー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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この記事へのコメント
あなたは頭がおかしい。
あなたの発言全てが薄ら寒い。
Posted by 。 at 2018年10月01日 08:55
荒らされた。
Posted by たんぽぽ at 2018年10月04日 06:38
日本の二次被害は本当にひどい。性への意識が完全にくるっている。これだけ女性の人権が踏みにじられる一方で、一部のフェミニストという人には、いきなり売春の自己決定論をもちだしたりする。性風俗でもそれ以外でも今も女性は確かに差別されている。まず、人権感覚のある男性ならそういうことをするか、ということは多い。そんな世の中でも、真摯に差別に向き合う女性、男性がいることも確かでそれが、希望でもある。伊藤さんの勇気にはげまされた女性も多いのではと思う。
Posted by ミーコ at 2018年10月06日 21:34
ミーコさま、いらっしゃいませ。
わたしのブログにコメントありがとうございます。
(前にもお越しくださったことは、あったかな?)

>日本の二次被害は本当にひどい。性への意識が完全にくるっている

欧米の民主主義国と日本とで差があるのは二次加害、
つまり性暴力被害者に対する社会の対応ではないかと
わたしも思っています。

「性暴力被害・社会の多数派の姿勢」
http://pissenlit16.seesaa.net/article/458198682.html

伊藤詩織さんの実質的な「亡命」で、
その実態が多少は知れたのではないかと思います。
それでも日本のメディアはこの件について
あまり積極的に取り上げないですが。


>いきなり売春の自己決定論をもちだしたりする。

フェミニストでも持ち出すかたはいるようですね。
わたしは「ある種の男性」に、それを持ち出すことが
好きなのがいる、という印象です。
前に議論になったこともありました。

「女性にとって性を売ること」
「女性にとって性を売ること(2)」
http://taraxacum.seesaa.net/article/433418869.html
http://taraxacum.seesaa.net/article/434499692.html

一部のフェミニストにとってどうかはともかく、
「ある種の男性」にとっては、自分たちのために
自発的に性的搾取をされる女性というのは
「モデル・マイノリティ」ということです。
だから「ある種の男性」は「売春の自己決定論」を
持ち出したがるのだと思います。


>そんな世の中でも、真摯に差別に向き合う女性、男性が
>いることも確かでそれが、希望でもある

良識があるかたもそれなりに多いですね。
そうしたかたたちをいかにして喚起するかだと思います。

>伊藤さんの勇気にはげまされた女性も多いのではと思う。

多いと思います。
そしてそのためにもわたしたちからも、
伊藤さんを励ます必要があるということです。
Posted by たんぽぽ at 2018年10月07日 16:16
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