9月29日のふたつのエントリの続き。
「子どもの数が37年連続減少」
「各国における子どもの割合」
総務省が発表している子どもの人数の調査です。
今回は都道府県別のデータを見てみたいと思います。
「「こどもの日」にちなんで- (「人口推計」から)都道府県」
掲載されているのは、2017年10月1日のデータです。
前回の調査(2016年10月1日)と比べて、
子どもの数が増えているのは東京都だけです。
前年と比べると0.7万人増えています。
東京都は都市部ゆえに保育所が不足するなど、
保育環境が悪く、出生率も全国で最低となっています。
よって東京都の子どもの数が増加したのは、
他県からの流入によると考えられます。
周辺の県は神奈川県(-1.3万人)、千葉県(-0.7万人)、
埼玉県(-0.8万人)と減少幅が大きいところが多いので、
これらの県から東京都へ移動する子どもが多いと思われます。
東京都の子どもの人数の増加は、
2014年は+1.4万人、2015年は+1.5万人、
2016年は+1.2万人で、3年連続で1万人以上でした。
今回の2017年の増加は+0.7万人で1万人を下回り、
増え幅が減ったことになります。
「都道府県別の子どもの割合」
東京以外に子どもの人数が増えた道府県はないです。
沖縄県は2013年は+0.1万人、2014-16年は
1000人以下の四捨五入で増減はゼロでした。
今回の2017年は-0.1万人で、ついに減少に転じたことになります。
福岡県も2013年から16年までのあいだ、
1000人以下の四捨五入で増減はゼロが続いていました。
今回の2017年は-0.2万人で、大きく減少を始めています。
1万人以上子どもが減少したところは、
北海道(-1.2万人)、神奈川(-1.3万人)、大阪(-1.4万人)、
兵庫(-1.0万人)と4府県あります。
2016年の調査で1万人以上子どもが減ったところは、
神奈川と大阪の2府県だけでした。
2015年と2014年は、大阪府だけでした。
減り幅が大きい道府県も増えたことになります。
今後、東京以外で子どもの数が増加する道府県は、
おそらくないだろうと思います。
変動範囲内で、沖縄の子どもの数が増加することは、
もしかしたらあるかもしれないです。
東京で子どもの数が増加するのは
いつまで続くかということもあるでしょう。
また減少数が1万人以上の、減り幅の大きい道府県は
今後どれだけ増えるかということもあるでしょう。