2018年10月17日

toujyouka016.jpg 改姓してよいと言う男性の特徴

とくに選択的夫婦別姓に反対する男性で、
「妻の苗字に改姓してよい」と言うかたがときどきいます。

ところがそれはどういうわけかかなりの確率で、
すでに結婚して妻に改姓させていて自分は改姓していないし、
今後も改姓する可能性のない人です。

  
「自分が改姓してよい」と言っているのに、
妻に改姓させた男性に、なぜあなたが改姓しなかったのか?
と訊くと、たとえば「妻はもっと改姓したがっていた」
という答えが返ってきます。


理由はなんであれ、自分は改姓せずにすんでいるし、
今後も自分が改姓する可能性はない、ということです。


すでに結婚して妻の苗字に改姓していて、
「改姓してよかった」と言う男性、とくに選択的夫婦別姓に
反対している男性も、まず見かけないです。


サイボウズの社長、青野慶久氏は、自分が妻の苗字に
改姓していますが、改姓の不利益を訴えて訴訟を起こしています。
「改姓してよかった」と言っているとは言えないです。
そして選択的夫婦別姓を導入することを
訴訟で主張しているのですから反対派ではないです。

「夫婦別姓訴訟・青野慶久が提訴」
「夫婦別姓訴訟・青野慶久らが提訴」

現在の日本では婚姻の96%のケースにおいて
男性の苗字が選ばれ、妻が改姓しています。
男性で妻の苗字に改姓したかた自体が希少価値と言えます。


結婚する前から「自分が改姓してもよい」と言っている、
選択的夫婦別姓の反対派男性もめったにいないです。
彼らは「夫婦同姓であるべき」と主張しますが、
「相手の女性が改姓したくないなら、
自分が迷わず改姓して同姓にする」とは絶対に言わないです。

選択的夫婦別姓の推進派と議論になったとき、
追い詰められてようやく「自分が改姓する」としぶしぶ言う
反対派の男性がときどきいる程度です。
彼らは改姓するのは当然女性と思っていて、
自分が改姓してよいとは思っていないもののようです。

とくに選択的夫婦別姓に反対する男性は、
自分が改姓する可能性がなくなってから、
「自分が改姓してもよい」と言う、ということなのでしょう。
なぜ自分が改姓する可能性があるうちに
「改姓してもよい」と言わないのかと思うところです。



10月16日エントリで、「相手の男性に改姓して
もらえばいい」という対案にならない対案を出した
「もも281(四条烏丸)」も、自分は結婚改姓して
妻の苗字を名乗ってもいいと言っています。
(後継ぎとして婿に入るという条件付きですが。)

「男に改姓させろと言う別姓反対派」



「四条烏丸」は結婚して子どもがふたりいらっしゃります。
子どもの習いごとの内容から判断して、
2018年6月現在で小学生ではありそうです。
上の子は中学生か高校生の可能性があります。


よって「妻の苗字に改姓していい」と言った
2012年11月の時点で、「四条烏丸」はすでに結婚して
子どももいたと考えられることになります。


「四条烏丸」は妻が自分の苗字に改姓したのであって、
自分が妻の苗字に改姓したのではないでしょう。
自分が改姓したのなら、選択的夫婦別姓を求めるかたたちと
会話しているときに、それを言っているはずだからです。


「四条烏丸」も選択的夫婦別姓に反対する男性の
ご多聞にもれず、自分は改姓していないし、
今後自分が改姓する可能性が現実にはまったくない状況で、
「妻の苗字に改姓してよい」と言っていることになります。


posted by たんぽぽ at 22:52 | Comment(2) | 民法改正一般 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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この記事へのコメント
>とくに選択的夫婦別姓に反対する男性で、
「妻の苗字に改姓してよい」と言うかたがときどきいます。

>ところがそれはどういうわけかかなりの確率で、
すでに結婚して妻に改姓させていて自分は改姓していないし、
今後も改姓する可能性のない人です。

>「自分が改姓してよい」と言っているのに、
妻に改姓させた男性に、なぜあなたが改姓しなかったのか?
と訊くと、たとえば「妻はもっと改姓したがっていた」
という答えが返ってきます。

だったらまず自分が改姓しろと思うんですけどね。
結局「改姓は妻側がするのが当たり前」と思っている男共なんでしょう。
妻がどうしても改姓したがるケースもあるのでしょうけど。

ところで、最近話題になった男性有名人で、結婚を機に改姓している人々がいました。

加藤勝信さん(現自民党総務会長・前厚生労働大臣 旧姓・室崎)
小野寺五典さん(前防衛大臣 旧姓・熊谷)
本木雅弘さん(芸能人 「本木」は旧姓 戸籍上の姓は「内田」 妻の母親は故・樹木希林さん)

少数派とはいえ、妻の苗字になっている男性だっているんですよね。
上記の人物の好き嫌いはともかく。
Posted by アイス at 2018年10月20日 00:04
アイスさま、こちらにコメントありがとうございます。

>だったらまず自分が改姓しろと思うんですけどね。
>結局「改姓は妻側がするのが当たり前」と思っている男共なんでしょう。

そういう人たちは、絶対に自分は改姓しないか、
改姓しなかった男性ですね。
「自分が改姓してもよい」というのは、
「現行民法は男女どちらの名字でも選べて平等」と
言うための「方便」なのだろうと思います。

さすがの彼らも、改姓するのはほぼかならず女性と
決まっているようでは、男女平等とは言えないと
思っているということなのでしょう。


>少数派とはいえ、妻の苗字になっている男性だっているんですよね。
>上記の人物の好き嫌いはともかく。

探せばそれなりにいらっしゃるようですね。
政治家の場合、後を継ぐために、
結婚や養子縁組で改姓することがあるのでしょう。

このような男性は、おそらく「淡々と妻の名字に
なったことを語る」タイプだと思います。
Posted by たんぽぽ at 2018年10月20日 22:49
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