「妻の苗字に改姓してよい」と言うかたがときどきいます。
ところがそれはどういうわけかかなりの確率で、
すでに結婚して妻に改姓させていて自分は改姓していないし、
今後も改姓する可能性のない人です。
「自分が改姓してよい」と言っているのに、
妻に改姓させた男性に、なぜあなたが改姓しなかったのか?
と訊くと、たとえば「妻はもっと改姓したがっていた」
という答えが返ってきます。
「改姓しても良かったんだけど〜」と言っている人いますね。でも、なぜかそういう人の妻に限って、「もっと改姓したい人」だったみたいですよw
— 🍊🐌Schnee_Arlyssa🍉🐥 (@A_Schnee_S) 2018年5月5日
理由はなんであれ、自分は改姓せずにすんでいるし、
今後も自分が改姓する可能性はない、ということです。
すでに結婚して妻の苗字に改姓していて、
「改姓してよかった」と言う男性、とくに選択的夫婦別姓に
反対している男性も、まず見かけないです。
妻姓に改姓したけど、名義変更手続きなんか、どーってことなかったし、妻と同じ姓になれて嬉しいし、夫婦別姓絶対反対、とかいう人がいたら、是非話が聞きたい。
— 3a8(ab) (@saya_fairyland) 2018年2月20日
そもそも妻姓にした人自体、全既婚男性の4パーセントなので。選択的夫婦別姓反対派が、あまりに「オレは妻姓にしても良い」とか「どちらの姓も選べるから平等」と言うから、それを喜んで実行してる人の話を聞きたいんですけどねぇ。
— 3a8(ab) (@saya_fairyland) 2018年2月20日
サイボウズの社長、青野慶久氏は、自分が妻の苗字に
改姓していますが、改姓の不利益を訴えて訴訟を起こしています。
「改姓してよかった」と言っているとは言えないです。
そして選択的夫婦別姓を導入することを
訴訟で主張しているのですから反対派ではないです。
「夫婦別姓訴訟・青野慶久が提訴」
「夫婦別姓訴訟・青野慶久らが提訴」
現在の日本では婚姻の96%のケースにおいて
男性の苗字が選ばれ、妻が改姓しています。
男性で妻の苗字に改姓したかた自体が希少価値と言えます。
結婚する前から「自分が改姓してもよい」と言っている、
選択的夫婦別姓の反対派男性もめったにいないです。
彼らは「夫婦同姓であるべき」と主張しますが、
「相手の女性が改姓したくないなら、
自分が迷わず改姓して同姓にする」とは絶対に言わないです。
選択的夫婦別姓の推進派と議論になったとき、
追い詰められてようやく「自分が改姓する」としぶしぶ言う
反対派の男性がときどきいる程度です。
彼らは改姓するのは当然女性と思っていて、
自分が改姓してよいとは思っていないもののようです。
とくに選択的夫婦別姓に反対する男性は、
自分が改姓する可能性がなくなってから、
「自分が改姓してもよい」と言う、ということなのでしょう。
なぜ自分が改姓する可能性があるうちに
「改姓してもよい」と言わないのかと思うところです。
もう自分が改姓する可能性がほぼないことをわかった上での発言ですね。
— 🍊🐌Schnee_Arlyssa🍉🐥 (@A_Schnee_S) 2018年5月5日
10月16日エントリで、「相手の男性に改姓して
もらえばいい」という対案にならない対案を出した
「もも281(四条烏丸)」も、自分は結婚改姓して
妻の苗字を名乗ってもいいと言っています。
(後継ぎとして婿に入るという条件付きですが。)
「男に改姓させろと言う別姓反対派」
OK@chquita_ @pissenlit_10 @Basil1127 もしカミさんの親もしくは彼女の親から「後継ぎとして婿に入ってくれるなら結婚してもいいよ」とか言われたら、@momo281 さんはすんなりOKする?
— 四条烏丸 (@nanaarek20) 2012年11月6日
@momo281 素敵な旦那になれそうですね。ご両親やご兄弟やご親戚も賛同して下さるかしら?…女が嫁に行くのは「当たり前」でも男が婿に入るとなると「なんで?何があったの?」となるのが「一般的」なんですけどね。 @pissenlit_10 @basil1127
— ちきーた (@chquita_) 2012年11月6日
「四条烏丸」は結婚して子どもがふたりいらっしゃります。
子どもの習いごとの内容から判断して、
2018年6月現在で小学生ではありそうです。
上の子は中学生か高校生の可能性があります。
すくなくとも毒親ではないと思いますよ。子供に手をあげたこともないし、好きな習い事もさせてるし、送り迎えもするし、お弁当もつくるしね。授業参観や運動会も必ず行きます。
— 四条烏丸 (@nanaarek20) 2018年6月4日
じゃあ仕方ないか。 上の子は進学塾とテニス 下の子はサッカーと公文とダンスと英語だったな?
— 四条烏丸 (@nanaarek20) 2018年6月4日
即答。塾は週3回 大学はしらんが大手進学塾 テニスはインドア たぶん8000円
— 四条烏丸 (@nanaarek20) 2018年6月4日
よって「妻の苗字に改姓していい」と言った
2012年11月の時点で、「四条烏丸」はすでに結婚して
子どももいたと考えられることになります。
「四条烏丸」は妻が自分の苗字に改姓したのであって、
自分が妻の苗字に改姓したのではないでしょう。
自分が改姓したのなら、選択的夫婦別姓を求めるかたたちと
会話しているときに、それを言っているはずだからです。
わたしも数人しか知りませんが(統計的にそうなる)、みんな妻姓になった事実を淡々と話しますね。「これこれこういう事情で妻姓にした」って。
— 3a8(ab) (@saya_fairyland) 2018年2月20日
「四条烏丸」も選択的夫婦別姓に反対する男性の
ご多聞にもれず、自分は改姓していないし、
今後自分が改姓する可能性が現実にはまったくない状況で、
「妻の苗字に改姓してよい」と言っていることになります。
「妻の苗字に改姓してよい」と言うかたがときどきいます。
>ところがそれはどういうわけかかなりの確率で、
すでに結婚して妻に改姓させていて自分は改姓していないし、
今後も改姓する可能性のない人です。
>「自分が改姓してよい」と言っているのに、
妻に改姓させた男性に、なぜあなたが改姓しなかったのか?
と訊くと、たとえば「妻はもっと改姓したがっていた」
という答えが返ってきます。
だったらまず自分が改姓しろと思うんですけどね。
結局「改姓は妻側がするのが当たり前」と思っている男共なんでしょう。
妻がどうしても改姓したがるケースもあるのでしょうけど。
ところで、最近話題になった男性有名人で、結婚を機に改姓している人々がいました。
加藤勝信さん(現自民党総務会長・前厚生労働大臣 旧姓・室崎)
小野寺五典さん(前防衛大臣 旧姓・熊谷)
本木雅弘さん(芸能人 「本木」は旧姓 戸籍上の姓は「内田」 妻の母親は故・樹木希林さん)
少数派とはいえ、妻の苗字になっている男性だっているんですよね。
上記の人物の好き嫌いはともかく。
>だったらまず自分が改姓しろと思うんですけどね。
>結局「改姓は妻側がするのが当たり前」と思っている男共なんでしょう。
そういう人たちは、絶対に自分は改姓しないか、
改姓しなかった男性ですね。
「自分が改姓してもよい」というのは、
「現行民法は男女どちらの名字でも選べて平等」と
言うための「方便」なのだろうと思います。
さすがの彼らも、改姓するのはほぼかならず女性と
決まっているようでは、男女平等とは言えないと
思っているということなのでしょう。
>少数派とはいえ、妻の苗字になっている男性だっているんですよね。
>上記の人物の好き嫌いはともかく。
探せばそれなりにいらっしゃるようですね。
政治家の場合、後を継ぐために、
結婚や養子縁組で改姓することがあるのでしょう。
このような男性は、おそらく「淡々と妻の名字に
なったことを語る」タイプだと思います。
>僕の場合「改姓してよい」、妻が「改姓したくない」タイプでした。
僕自身は本気で「妻の名字に変えてよい」人間でしたから選択的夫婦別姓には賛成します。
コメントありがとうございます。
>僕の場合「改姓してよい」、妻が「改姓したくない」タイプ
その場合、あいうえおさまが
改姓して妻の苗字を名乗るのは、
自然ななりゆきと言えそうです。
たいていの男性(選択的夫婦別姓に
反対する男性はとくに)は、自分が改姓してよいとは
思わないので、あいうえおさまとは
同じようにならないことになります。
>選択的夫婦別姓に反対する男性で
>「妻の名字に変えてよかった」と言うのは
男性の自分が改姓することが
念頭にあるくらい、苗字に関する多様性を
理解していれば、選択的夫婦別姓にも
賛成しそうなものですね。
自分は夫婦同姓を選択したいと
思っていても、自分が改姓してもいいなら、
妻が旧姓にもどしても、夫婦別姓になる
必要はないから問題ないはずです。
選択的夫婦別姓に反対する男性が、
「妻の苗字に改姓してもよかった」と
言うときは、まず信用できないと
思ってよいでしょう。
コメントありがとうございます。
改姓した男の人さまが「改姓したよかった」と
思っていないだろうとは、わたしも思っています。
また改姓した男の人さまは、選択的夫婦別姓に
反対していないとも、思っています。
このあたりはこういうブログに継続的に
コメントすることや、コメントの内容などから
容易に推察できることだと思います。
>たんぽぽさんの仰ってたとおり
これはわたしのどんなコメントを、
さしているのかしら?
自分の言ったことのはずなのに、わからないです。
(情けないけれど、ごめんなさいね。)
>恩田を思い出しました
「自分は改姓してもよかったけれど、
妻はもっと改姓したいと思っていた」
というのは、自分は改姓しなかった
選択的夫婦別姓の反対派(非共存派)の
男性の「定番」のセリフです。
http://taraxacum.seesaa.net/article/500776556.html
「恩田昌紀」や「四条烏丸」と
同じようなことを言う反対派(非共存派)の
男性は、あちこちにいると思います。
彼らは自分は改姓する可能性がないと
たかをくくっているから、
「自分が改姓してもよかった」なんて
心にもないことが言えるのだと思います。
>妻の名字に改姓した男性で、
わたしのお尋ねにもお答えくださって、
ありがとうございます。
そんなことを、わたしは言いましたね。
どこで言ったかまでは覚えていないですが。
実際に改姓した男性は、結婚改姓の問題や
ジェンダー平等や多様性に関する意識が
高まるので、選択的夫婦別姓に
賛成するようになるのだと思います。
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すでに結婚して妻の苗字に改姓していて、
「改姓してよかった」と言う男性、とくに選択的夫婦別姓に
反対している男性も、まず見かけないです。
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ほかならぬこのエントリで、
わたしは書いていたことですね。
それを忘れていて、しかも読み返さないなんて、
おはずかしいかぎりです。