2018年11月02日

toujyouka016.jpg またにせ科学批判の右傾化問題

昨年、にせ科学批判が右傾化している問題、
にせ科学批判がネトウヨと関連づけられる問題について、
くわしく考察した匿名記事が書かれたことがありました。
わたしもブログで何度か取り上げたことがあります

「ニセ科学批判とネトウヨが結び付けられるようになったことについて」
(はてなブックマーク)

この匿名記事に対するにせ科学批判のかたたちの反応ですが、
わたしが見るかぎり、まともな反論をしていないです。

 
反論らしい反論と呼べるのは、以下のツイートくらいです。

「にせ科学批判の右傾化問題」


「にせ科学批判の右傾化問題(2)」


これらの反論(?)は、まったく的を外していて、
感情的な反発をあらわしているだけと言えることは、
匿名記事の作者による直接の再反論でも示されています。

「なんだか、投稿しても途中で切れてしまうので、追記部分だけをトラックバックでつなぐことにした。」


匿名記事の中で名前がもっとも多く挙がっている、
菊池誠氏による反論(?)もおそまつです。

「自分ではなく左翼がおかしい?」


記事についたブックマークだけ見るのではなく、
記事本文についてはどう思っているのかと思います。
あれだけ自分のことが言われているのに、
なにか言い返すことはないのかと思います。


ほかの反論(?)として、こんなものがあります。
ひとりは匿名記事の中で名前が挙がっているかたです。


「にせ科学批判に党派性はない」という
「お題目」を繰り返すだけで、匿名記事の具体的な
指摘に対しては、あたまから否定するだけです。
これらも「感情的反発を示しただけ」と言えるでしょう。


この匿名記事はツイッターやブックマークではご盛況でした。
ところがこの手の話題には必ず意見を言うであろう
にせ科学批判のかたの何人かの姿が
お見えにならないのが、わたしは気になります。

彼らと言えば、にせ科学批判が他者から
どう評価されているかを人一倍問題にするし、
誤解されていると思ったら、すかさず反論を入れてきます。
ましてや「にせ科学批判に党派がかっている」なんて、
彼らがもっとも否定したいことのひとつだと思います。

最初の匿名記事は、相当に多言費やして
にせ科学批判を批判しているというのに、
それをだまって見ているだけというのは、
ふだんの彼らの言動からしたら考えにくいことです。

だまっている理由は人それぞれで、いろいろあるのでしょう。
その中に「なにも言い返せない」から黙っているかたも、
かなりの確率で含まれるだろうと思います。


最初の匿名記事は、現在のとくにネットにおける
にせ科学批判に関わる人たちがおちいっている問題を
かなり的確に指摘していると考えてよいと思います。

匿名記事の指摘が的を外しているなら、
にせ科学批判にかかわる人たちのふだんの言動から考えて、
だれかしらが効果的な反論をしていると思います。
効果的な反論が出てこない時点で、間接的ながら
匿名記事の妥当性を証明したと思います。

批判されたにせ科学批判の人たちは、
上述のように感情的反発をするか、なにも言えないかの
どちらかだと考えてよいと思います。
匿名記事の指摘を真摯に受け止める気はないということです。
どうやらにせ科学批判の世界も、自浄作用はないようです。

批判を真摯に受け止めず自浄作用がろくにないのは、
にせ科学批判にかぎったことではないと思います。
ほとんどどこの組織や集団、コミュニティも不誠実さの程度や、
自浄作用のなさの程度は、似たり寄ったりだと思います。
この点に関しては、にせ科学批判が特別とは思わないです。



付記:

最初の匿名記事に対して内容のある効果的な反論はありますよ、
というのでしたら、わたしに教えていただきたいです。
わたしが知らないだけという可能性も、もちろんあるからです。

posted by たんぽぽ at 22:44 | Comment(0) | 疑似科学(にせ科学) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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