2018年11月04日

toujyouka016.jpg 差別と言わないメリットを示せ

「四条烏丸(旧:もも281)」さんをはじめとする、
選択的夫婦別姓の反対派諸氏は、「選択的夫婦別姓に反対することは
差別や人権侵害だ」と言われることが、とても嫌なようですね。

「選択的夫婦別姓反対は人権侵害(2)」
「選択的夫婦別姓反対は人権侵害(3)」
「少し表明しただけ?加害意識の欠如」

それなら「選択的夫婦別姓に反対することは
差別や人権侵害だ」と言わないことで、推進派にとって
どんなメリットがあるかを示してください。
メリットがじゅうぶんあるなら「差別や人権侵害だ」と
あえて言わない戦略を取る意義があるからです。

 
「選択的夫婦別姓に反対することは差別や人権侵害だ」と
言わないことで、推進派にどんなデメリットが
あるかをお話しておくことにします。

選択的夫婦別姓に反対することは差別であり
人権侵害であるということは、れっきとした事実です。
自分たちの主張を支える重大な事実を言わないことは、
通常は不利にしか働かないことです。

「選択的夫婦別姓反対は人権侵害」

「差別であり人権侵害である」と言わなければ、
第三者にそれが伝わらなくなります。
選択的夫婦別姓は人権問題であり、反対することは
差別になるという、問題の核心にして重大なことを
第三者に理解されないのは、推進派にとってデメリットです。


「差別や人権侵害だ」と言わないことで、
選択的夫婦別姓の反対派(非共存派)が理解を示して
賛成に転向したり、そこまでいかなくても態度が軟化する
ということも、ほとんど考えられないです。

いまから15年以上前、わたしがかかわったことのある
ネットの市民団体の人たちは、反対派を強く批判すると
かえって反発すると考えて、あまり強く批判しすぎないよう
気をつかっていたことがありました。

「懐柔策は有効か? じつは危険な反対派擁護」

それで選択的夫婦別姓の必要を理解したとか
態度が軟化した反対派(非共存派)はいなかったです。
なまじ推進派からかばわれることで、
かえって反対する自信を取り戻すようです。


ずる賢い反対派になると、自分にとって都合の悪い推進派を、
ほかの推進派が攻撃するよう仕向けることもあります。
そういう反対派は、一見ものわかりのよさそうな態度で
推進派たちに近付いて一定の信頼を得ます。

そして自分が気に入らない推進派を
「あいつが不寛容だから自分は選択的夫婦別姓に
賛成しない」と言ったりするわけです。
もちろんこの反対派は半永久的に
選択的夫婦別姓に賛成することはないです。

反対派は選択的夫婦別姓を理解しないし、
反対派に対して必要な批判が自由にできない上、
推進派どうしで「同士討ち」をして弱体化することになります。
推進派にとっては「百害あって一利なし」です。
まったくのデメリット一色と言わざるをえないです。


反対派(非共存派)は差別や人権侵害をしたいけれど、
それを「差別」「人権侵害」と言われたくないという、
虫のいいことを考えているのだと思います。

選択的夫婦別姓に反対することを差別や人権侵害と
言わないでいたところで、反対派を甘やかすだけです。
それは推進派にとってデメリットにしかならないです。


「選択的夫婦別姓に反対することは差別や人権侵害だ」と
言うことで、推進派にどんなメリットがあるか
についても、お話しておきます。

前のほうでお話したことでもありますが、
選択的夫婦別姓は人権問題であり、反対することは
差別になるという、前述の問題の核心にして重大なことが、
第三者にはっきり伝わることがあります。
問題の本質を第三者から適切に理解されることは、
推進派にとって大きなメリットです。


選択的夫婦別姓に反対することを「差別」「人権侵害」と
言われ続けることで、反対派(非共存派)が
反対する自信を削がれる可能性があります。
選択的夫婦別姓の反対派でも、差別や人権侵害は
やましいことだと考える人が多いからです。

反対派が反対する自信をなくしてくれれば、
それだけ選択的夫婦別姓の実現が妨害されなくなるので、
推進派にとってそのぶんメリットになります。
反対派が賛成に転向する可能性がほとんどない以上、
反対する自信をくじくことは、考えられる最大のメリットでしょう。


「差別」「人権侵害」と言われた反対派(非共存派)は、
かえって態度を硬化させることはあります。
それでも反対派の人数が増えることはないので、
このデメリットは小さいと考えれられます。

選択的夫婦別姓に反対することは「差別」や
「人権侵害」であることがはっきりしているのに、
おかまいなく反対を続ける反対派(非共存派)を、
第三者に見せることは効果があります。

反対派は聞く耳を持たないばかりか、
差別や人権侵害もはばかりなくできる人たちだ
ということが、第三者に伝わるからです。
これで推進派は、反対派を硬化させるデメリットを
じゅうぶん埋め合わせるだけのメリットを得られます。


「選択的夫婦別姓に反対することは差別や人権侵害だ」と
言ってほしくない選択的夫婦別姓の反対派は、
推進派が「差別や人権侵害だ」と言わないことによる
メリットが、ここにあげたデメリットやメリットを
上回ることを示していただきたいです。

わたしはちゃんと聞く耳はあるので、説得はできますよ。
じゅうぶんな根拠を持ってメリットを提示していただければ、
「差別や人権侵害だ」とあえて言わない戦略を採ります。
反対派の諸君は検討と健闘を祈ります。

posted by たんぽぽ at 22:25 | Comment(0) | 民法改正一般 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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