ラブドールのように、女性を性的に搾取する媒体や商品が、
たくさんあふれているという現状があります。
このような媒体や商品に対して、女性のかたの中には、
嫌悪や恐怖を感じるかたもいるだろうと思います。
自分の属している属性が、その属性ゆえに搾取されるからです。
ラブドールとかさ、自分の属性である女性のコピーが慰み者になるために大量生産されて売られるとか、正直恐怖だよね。日本人が嫌いな人のために日本人リンチ用人形が大量生産されて売ってたら生理的に恐怖を感じるじゃん。こういうのはやられる側じゃないと分かんないんだろうな。
— jiji (@traductricemtl) 2018年10月26日
なんかもう自分が属する女というもんがこういうふうに軽く扱われて、いろんなとこにヌードとかセクハラが溢れてて、それに少しでも文句言おうもんならまなざし村だの障害者の気持ち考えろだの表現の自由だの言われてさ、もう、ほとほと嫌気がさすよ。
— jiji (@traductricemtl) 2018年10月26日
女性を搾取する媒体や商品に対しては、
かならずこれを擁護する強い論調が出てきます。
「表現の自由」で正当化したり、
「性的メディアの利用は性犯罪を抑止する」なんて、
根拠のない主張を展開したりします。
「ポルノの規制で性犯罪は増えない」
媒体や商品を提供するメーカであれば、
「需要があるから作って販売している、
どうかご理解ください」と、言うこともあるでしょう。
このように女性を搾取する媒体や商品が
やたら蔓延し、かつ擁護される問題に対して、
「こういうのは実際にやられる側にならないとわからない。
日本人をリンチする人形なり機械なりを
作るよりないだろう」という意見が出ています。
これは本当にそう思います。例えば
— ユリテラ (@yuriteracy) 2018年10月26日
「日本人完全自動ボコボコマシーン」が販売されていて、
売るのやめてくださいと言っても、
「いや需要があるので、販売しているのですよご理解ください」
では怖すぎるのです。 https://t.co/tf3Mcgo0f1
「日本人リンチ人形」とか「日本人リンチマシン」と、
呼べるものは、実はすでに存在していると言えます。
ミャンマーのゲームセンターに、
太平洋戦争中の「いかにも」な日本人軍人を
銃で撃つゲームが置いてあったのでした。
「【ショック】ミャンマーのゲーセンに日本人を撃ち殺すシューティングゲームがあった」
わたしが指摘したいのは、このゲームを紹介する記事を書いたかたが
「大変ショッキングなゲーム」と言っていることです。
この程度でショックなのかと、わたしは正直思ったです。
日本人と言っても、現在は存在しない戦中の軍人です。
それは日本人自身も否定している(はずの)ものです。
光線銃をゲーム機に向けて撃つだけであり、
リアルでグロテスクな描写があるわけではないです。
このくらいで「大変ショック」などと言うのが、
一般的な日本人の反応なのでしょうか?
そうだとしたら、現代の日本人をモチーフにした、
もっと現実味を感じられる「日本人虐殺ゲーム」なら、
少なくない日本人は激昂して、作った人や遊んでいる人を
批判するのではないかと思います。
言うまでもないことですが、日本人軍人を
銃で撃つゲームを作ることは「表現の自由」です。
ゲームを作るメーカにとっては、日本人を銃殺するゲームに
需要があれば、作って販売するのは当然です。
またこのゲームのせいで、現実で日本人に対する
暴行が増えた、というエビデンスはないです。
ゲームで日本人を銃殺することで、日本人が嫌いな人が
現実世界で日本人に暴行を加える事件が
減少する可能性もあるかもしれないですよ?
「これがあるから犯罪が抑止されるのです」「日本人ボコボコマシーンが犯罪を誘発するというエビデンスはありません」「表現の自由です」と言うでしょうね
— jiji (@traductricemtl) 2018年10月26日
ナショナリズム志向の人もいると思うので、言及しておきます。
この日本人軍人を銃殺するゲームは中国製です。
ゲームのタイトル「PK918」の「918」は、
満州事変が起きた9月18日のことだと思われます。
ちなみに『PK918』の筐体をよく見ると、
「緊急」という漢字も書かれている。
調べてみると、製作したのは中国・広州にある
「DRAGONWIN ANIMATION」というメーカーだった。
「918」は満州事変が起きた9月18日を意味しているのだと思われる。
ミャンマーの日本人軍人銃殺ゲームを見て、
「大変ショッキング」になったとか、不愉快になったとか、
「反日的だ」と反発を覚えたという人(日本人男性)は、
今後は女性を性的に搾取しなぐさみものにする
媒体や商品には否定的になることです。
自分がされていやなことを他人しているからです。